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『カルテット』4人の“最後の夜”に感動! “全員片思い”から“全員両思い”へ

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 いよいよ最終回を目前に控えた『カルテット』(TBS)。3月14日に放送された第9話では、主人公・早乙女真紀(松たか子)の壮絶な過去が明かされるとともに、メンバー4人が“最後の夜”を過ごす姿が切なく描かれ、視聴者からは「泣いた」との声が多数挙がっている。

 前回放送の第8話のラストでは、真紀が実は「早乙女真紀」という人物ではなかったことが判明。真紀にとっての元・義母である巻鏡子(もたいまさこ)が刑事から聞いた話によると、彼女は10歳の頃に母を事故で亡くし、その後は義父と暮らすも虐待を受けていたという。賠償金を得ていたため金銭的には余裕があった彼女は、本名を捨て、「早乙女真紀」から戸籍を購入し、別人として東京で暮らしていたというのだ。彼女が失踪したのと同時期に義父が亡くなったため、警察は彼女が父を殺害したと疑っている。

 メンバーが共同生活を営む別荘では、別府司(松田龍平)が弟を説得するのに失敗し、別荘が売却されることが決定して悔やんでいたものの、家森諭高(高橋一生)がライブレストラン「ノクターン」に就職が決まったことを受けて、お祝いムードになっていた。そこに突然、刑事が来訪。真紀に翌日、任意同行するよう告げる。すべてを観念した真紀は、メンバーに対して、「昔悪いことしたから、それが返ってきたんです。わたし、早乙女真紀じゃないです。(中略)ずっと騙していました。仲良くしているフリをして、カルテットなんか組んで。わたし、嘘だったんです」と告白する。

  しかし、無表情に淡々と話を続ける真紀に対し、世吹すずめ(満島ひかり)は「真紀さん、もういい。もういいよ、なんにも言わなくていい」と制し、「人を好きになるって、勝手に溢れるものでしょ? 溢れたものが嘘なわけないよ」と、過去はどうあれ、真紀がメンバーを慕っている気持ちは本当だと語る。そして、「いま信じてほしいか、ほしくないか。それだけ言って?」と促す。すると真紀は絞り出すように、「信じてほしい!」と言って大粒の涙をこぼすのだった。第3話で、すずめが辛い過去と向き合った際に、真紀がすずめに伝えたことを、今度はすずめが返したかたちだ。カルテットドーナツホールのメンバーはみんな、痛みを知っている。だからこそ、労わりあうことができる。松たか子と満島ひかりのやり取りは毎回、心を揺さぶるものがあったが、今回のそれは特に印象的な一幕だった。

 その後、メンバーはみんなで過ごす最後の夜を、いつものように楽しむ。別府が勧める映画『スターシップvsゴースト』は、そのタイトルとは裏腹に、宇宙も幽霊も出てこない映画で、それを楽しむものだという。タイトル=名前と内容が異なっていたとしても、結果として満足できたならそれでいいのだ。家森は、「人生やり直しスイッチ」があったとしても、いまの自分は押さないといって、その理由を「みんなと出会ったから」だという。メンバーが仲睦まじく過ごしている様子はとても優しい温かさに満ちていて、それゆえに切ない。別れは刻一刻と迫っていた。

     
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