KinKi Kids堂本剛、役者として再ブレイクの予感!? 影のある演技は『銀魂』にどう活かされるか

 Hey! Say! JUMP・山田涼介主演の『カインとアベル』(フジテレビ系)、ジャニーズWEST・藤井流星出演の『レンタル救世主』(日本テレビ系)など、昨今若手ジャニーズたちがドラマや映画で活躍を見せている。しかし、映画『ヒメアノ~ル』で高い評価を得たV6・森田剛やドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)で再注目を集めたタッキー&翼の滝沢秀明など、ベテラン勢も負けていない。その中でも今回注目したいのは、KinKi Kids・堂本剛だ。先日も2017年公開の映画『銀魂』への出演が発表され、大きな話題となった。剛が映画に出演するのは2005年の『ファンタスティポ』以来、約12年ぶり。役者・堂本剛として再ブレイクの予感である。

 ここ数年、演技の仕事はめっきり減ってしまったが、2000年前半までは多くのドラマに出演していた剛。『金田一少年の事件簿』シリーズ(日本テレビ系)をきっかけにブレイクし、『若葉のころ』(TBS系)、『僕らの勇気 未満都市』(日本テレビ系)、『青の時代』(TBS系)、『君といた未来のために 〜I'll be back〜』(日本テレビ系)、『to Hesrt 〜恋して死にたい〜』(TBS系)、『Summer Snow』(TBS系)など、コンスタントに主演ドラマが放送されていた。いわば、“ドラマ出演=ブレイクする”というジャニーズの図式を作った一員である。

 子役として、劇団アカデミーに所属していたからだろうか。そんな剛の演技の評価は非常に高い。繊細でナイーブな演技を得意とし、特にシリアスな演技には定評がある。脚本・小松江里子氏、主演・堂本剛の“青春三部作”である『若葉のころ』、『青の時代』、『Summer Snow』は、役者としての剛を浮き彫りにしたと言えよう。未だにネット上ではファンを中心に「影のある役を演じさせたら右に出るものはいない」と言われているほどだ。

 その後は『33分探偵』シリーズ(フジテレビ系)や『天魔さんがゆく』(TBS系)などのコメディドラマ中心の出演となったが、2014年には『プラトニック』(NHK BSプレミアム)でシリアス路線に復帰。1994年の『人間・失格~たとえばぼくが死んだら~』(TBS系)以来となる野島伸司氏とのタッグだ。スポンサーのいないNHK系での放送ということで、微妙な心の揺れや愛情、生死に関わるテーマを描いた『プラトニック』は野島氏らしいストーリー構成であった。2013年に『僕らの音楽10』(フジテレビ系)に剛が出演した際「全身で芝居をしたい」と話しており、全身全霊で演じなければならない役どころは彼の考えに合致したのかもしれない。

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