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シングル『Freedom』リリースインタビュー

マンチェスターテロ事件から改めて考えたーーCrossfaithが語る、“音楽で表現すべきこと”

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 Crossfaithが8月2日にシングル『Freedom』をリリースした。表題曲にはCrossfaithとも親交の厚いイギリスのバンド ENTER SHIKARIのルー・レイノルズがゲストボーカルとして、カップリングの「Rockstar Steady」には、JESSE(RIZE/The BONEZ)が参加するなど、豪華なゲストも招いた作品に仕上がっている。リアルサウンドでは今回、メンバー全員にインタビューを行ない、新作や日本と海外を横断して活躍するバンドの現状のほか、5人がイギリス・マンチェスターで起こったアリアナ・グランデのコンサートでのテロ事件当日に現地にいたこと、その経験から改めて感じた音楽への向き合い方など、話題は多岐に渡った。(編集部)

「海外のバンドにも日本のロックシーンを見せたい」(Koie)

ーーCrossfaithはここ数年で、日本でも大きなステージに立つ機会が増えましたよね。

Koie:ありがたいことに、夏フェスでもメインステージに立たせてもらう機会だったり、昨年だったら『KNOTFEST JAPAN』とかああいうフェスでも良いポジションで立たせてもらえるようになりましたし。

ーー『KNOTFEST JAPAN』みたいに国内外のラウド系バンドが一堂に会する場だけでなく、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のように国内のさまざまなジャンルが集うフェスにも出る機会が増えたことで、Crossfaithをアピールする場が以前よりも広がっていると思います。その中で見せ方、アピールの仕方に変化は生じましたか?

Koie:根本的には、コアな部分は変わってないと思っていて。実際、日本のファンの中にはCrossfaithのことを黒船来航じゃないですけど、「Crossfaithって名前は聞いたことあるけど、どんなバンドなんやろう?」って思ってる人もまだたくさんいると思うんです。なので、他の日本のバンドとは違うということに対して、自分たちの中でちゃんと自信を持ってやっているし、海外にたくさん行っているぶん、それを背負いながらライブすることを意識してます。

Hiro:そうだね。僕らが海外で見てきたライブハウスでのバイブスみたいなものを自分たちのショーに取り込むことは気にしているかな。そういう空気感を見せることができるのは、きっと自分たちだけだと思うから。

ーーKoieさんはよくフェスのMCで「自分らみたいなラウドなバンドが、こういうステージに立てるなんて」とおっしゃいますが、確かにここ数年でCrossfaithをはじめとするラウドロック系のバンドが複数、そういうフェスに当たり前のように出演しています。

Koie:10年以上前まではTHE MAD CAPSULE MARKETSがいたくらいで、それ以降はラウドなバンドって本当に少なかったけど、今のシーンは例えばcoldrainやSiMのように俺たちと同世代のメンツと一緒に作ってきたものだと、胸を張って言える。しかも、それがどんどん大きくなってきているというのは、小さいハコから始めてきた俺たちからしたら嬉しくもあるし、と同時に他のバンドには負けられへんという思いも強まってます。

Hiro:でも、海外に比べると日本はまだまだなのかなと思うこともあって。日本にも『KNOTFEST JAPAN』や『LOUD PARK』のようなフェスがあるけど、アメリカやヨーロッパではそういうバンドが集まって、大小いろんなフェスやイベントを結構目にする。そう考えると、日本ではまだまだメタルやハードコアのバンドって少ないんだなというのは感じますね。

Kazuki:海外のフェスではその国のバンドしか出てないということがないし、「イケてるもの全般を、国境を越えて集めちゃえ」みたいなイメージがすごくある。でも今の日本は、そこに対して若干閉鎖的というか、日本のバンドだけで成り立ってしまっているところがあるのかな。そういうところで、僕らが実際に海外で感じて、良いと思ったアーティストを教えてあげられたらと思うし、海外から集めて知るきっかけを作ってあげれば、もっと日本の状況も変わっていくのかなとも思うし。

Hiro:僕らは『ACROSS THE FUTURE』というイベントをやっているけど、あれはまさにそういうことですよね。

ーー去年の『ACROSS THE FUTURE 2016』だったら、CrossfaithやNOISEMAKERといった国内のバンドと同時に、Enter ShikariとBeartoothみたいな海外のバンドを同時に楽しめる。それぞれスタイルが違うので、視野は広がりますよね(参照:Crossfaithがオーガナイズした“濃厚”イベント 『ACROSS THE FUTURE 2016』を観た)。

Koie:そうですね。僕らがバンドを始めた頃って、そんなラインナップのイベントはほんまひとつもなかったんやないかな。しかも日本のバンドがトリを務めて、その前に海外のバンドがプレイするスタイルはなかったと思うんです。確かに最近はどんどん洋楽の人気がなくなっていると言われてるけど、俺はそれって日本のバンドのレベルが上がってきたってことなんじゃないかなと思っていて。

ーーなるほど。

Koie:俺は結構良い方向に向かっているんじゃないかと感じていて、俺たちがそれに対して何か作用させられる部分があるんやったら、ちゃんとした伝え方をしなきゃあかんなって思うんですよね。だから自分たちの『ACROSS THE FUTURE』っていうイベントも、海外のバンドだけじゃなくてちゃんと日本のバンドも呼んでいるし。それは、海外のバンドにも日本のロックシーンを見せたいから。日本に海外のバンドがなかなか来なくなって、どんどんチケット代も上がっていくし、どんどんお客さんも来なくなっていくという悪循環にハマっているなと、俺らが海外のバンドのオープニングアクトをするようになって感じたことやったんで。じゃあ俺たちがちゃんと土俵を作って、そこに海外のバンドを呼ぶことで、また日本に来ななと思わせられるような活動をしていけば、日本人に対してだけじゃなくて海外に対してもアピールできるんじゃないかと思うんです。実際に俺らが海外のバンドを日本につれてくると、みんな「めっちゃ良かった」と言ってくれるんで。日本のお客さんが日本の音楽ファンに「いや、海外の音楽もカッコイイで」っていうのも絶対に大事だけど、それを根本的に変えるためには海外のアーティストにとっても日本という国にちゃんとシーンがあることを認識させることが大事なんじゃないかなと思いますね。

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