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メジャー1stアルバム『強めの心臓』インタビュー

藤田恵名が語る、シンガーソングライターとしての覚悟「戦わないといけない側の人間かもしれない」

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 今いちばん“脱げる”シンガーソングライターとして、昨年リリースのミニアルバム『EVIL IDOL SONG』のジャケットでも話題となった藤田恵名が、メジャー1stアルバム『強めの心臓』を完成させた。今作も“着衣盤”と“脱衣盤”の2バージョンでリリースとなり、“脱衣盤”のヌードジャケットはさまざまなニュースサイトでも取り上げられ、注目を集めている。グラビアアイドルとしての活動や女優業も行なっており、バラエティ番組やグラビアでの彼女を知る人も多いかもしれないが、じつは音楽活動のスタートは10代の頃。自主制作で4枚のアルバムをリリースし、コンスタントにライブ活動を続けている。

 満を持してのメジャー1stアルバム『強めの心臓』は、グラビアに支障が出ないか!? と聴いているこちらが心配にもなるくらい、仕事の裏側をうかがわせ、自己嫌悪に陥ったり、怒りをぶちまけたり、シニカルに冷めた心の内をつづったり、不敵に挑発したりと、エッジの鋭いロックサウンドにのせてあけすけに、痛快に歌い上げている。すべてが実体験ではないとにこやかに語るが、気炎を吐きまくるエネルギーは凄まじい。“強い”ではなく“強め”の心臓を持った藤田恵名が、音楽を武器にして自分を鼓舞し、戦っている姿を、生々しくパッケージしたアルバムだ。自ら“シンガーソングラドル”と名乗って活動する、藤田恵名とはどんな人なのか。(吉羽さおり)

聴いてがっかりされたくはなかった

ーーメジャーでの1stアルバム『強めの心臓』がリリースとなりました。藤田さんのリアルな思いを、かなりぶちまけている内容となっていますね。

藤田恵名(以下、藤田):まずは、ジャケットがひとり歩きしている自覚もありますけど(笑)。知ってもらうきっかけは、ここまできたらなんでもいいと思っているので、結果的にいろんな方に、ニュースにしていただいたりしてよかったなと思ってます。でも、ずっと音楽をやってきたので、聴いてがっかりされたくはなかった。中身も、今まで作ったなかではいちばんの自信作になりました。

ーーより強い曲、強い音楽という思いもありましたか。

藤田:強いものというか、作る曲がそういう感じにシフトチェンジしていった時期だったんです。今のテイストをわりとそのまま収録した感じでした。

ーーシフトチェンジしたのは、何が大きかったんですか。

藤田:音楽の方向性はどんどん変わっていたりはしたんですけど、ギターが弾けるようになったのが、大きいですね。曲の作り方やアプローチの仕方が変わって。か弱いよりも、かっこいいとか、攻撃的な、戦闘力が上がるものを作って歌いたいなと思ったのが、2年前とかなのかな。

ーーそれは、自分の状況や心境的なことともシンクロしていたんですか。

藤田:みんなに好かれるのは無理だと悟ったんです(笑)。だったら、もっと包み隠さずに自分の思いを言えたらいいなって。自分の内に秘めた恨みつらみとか、怨念とか……負のオーラって共感はされないけどどこかには届くかなと思うんです。状況の変化というよりは、ずっと内にあったものがやっと出せた感じですね。それまでは、なるべく遠回しにというのがあったんですけど、自分のなかで歯止めが効かなくなって。今までも思っていたことを書いていたんですけど、今となっては、昔の曲とかがこっぱずかしかったりします。

ーーだいぶ心の負担はなくなった感じですかね(笑)。

藤田:発散という言い方はよくないかもしれないですけど、自分が心からいいと思っているものを、やっとライブでぶつけられるようになりました。ずっとお客さんにどう聞こえているかなとか、うまく歌わなきゃということが先走っていたんですけれども。音程とかの次元じゃなくなってきたんですよね。


ーー歌が、心の叫びですもんね。「噂で嫌いにならないで」などはまさにそういう曲で、世間や、固定観念みたいなものへの挑戦状となった曲だなと思いました。

藤田:曲調も攻めた感じですしね。わりとスラスラと書けたんですけど、いざ収録するとなった時に、「これ自主制作じゃないんだけど、大丈夫かな?」と(笑)。でも作ったし歌いたい、これを歌ったら気持ちいいだろうなと思っていました。心の叫び、ですね。

ーー歌詞が上がってから、曲調やアレンジに活かされた曲ですか。

藤田:基本的にどちらから作るというのは決めていないんですけど、これは鬱憤を箇条書きにしたんですよ。で、拍は決まっていたので、その拍にこれを詰めるかという曲の作り方をしたんです。今までは、メロディを辿ってとか、メロディありきで言葉を微調整する作り方をしていたけれど、この拍のなかでいかに鬱憤をいうか、みたいな作り方をしたので。

 ーーそれで語り調にもなっているんですね。先ほど、自主制作じゃないのにといっていましたが、「噂で嫌いにならないで」ではグラドルの本音や裏側も描かれていると思うんですけど。藤田さんのお仕事上、これを書いちゃって大丈夫なんですかね(笑)?

藤田:わたしも一応人目を気にして、いつもはブログに歌詞を載せるんですけど、この曲に関しては載せられなかったですね。自分から敵を作りにはいってるんですけど(笑)。もし該当する人がいたなら、自分のことかなとヒヤッとすればいいと思っていて(笑)。

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