けやき坂46、欅坂46にはない個性で躍進中? “漢字欅”と“ひらがなけやき”の違いを考察

 1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』が発売初週で27.9万枚を売り上げ、オリコン週間アルバムランキングに1位で初登場。さらに7月22日、23日に行われた初野外ワンマンライブ『欅共和国 2017』も大成功を収めるなど、欅坂46(漢字欅)はデビューからわずか1年ほどでトップアイドルへと成長した。

『真っ白なものは汚したくなる』通常盤

 そんな中、欅坂の妹分である「けやき坂46」(ひらがなけやき)が、徐々に頭角を現してきている。先日、欅坂46主演ドラマ『残酷な観客達』(日本テレビ)の最終回に全メンバーが登場し、アルバム発売日に放送されたラジオ番組『AKB48のオールナイトニッポン 欅坂46スペシャル』(ニッポン放送)では、最初のMCをけやき坂46の齊藤京子、加藤史帆、高瀬愛奈が担当。そのほか雑誌やWEBメディアなどでも、けやき坂46が取り上げられる機会が増え、彼女たちの勢いも着実に加速して行っている。

 けやき坂46は、欅坂46のアンダーグループとして、長濱ねるを筆頭にオーディションで選ばれた計12名によるグループ。欅坂46がデビューする前に作られており、要は欅坂46の中に「漢字欅」と「ひらがなけやき」の2グループが存在する構図である。なので欅坂46がリリースした曲には、カップリング曲などで参加していたり、欅坂46の握手会にも参加をしている。『日経エンタテインメント!』(2017年5月号)の記事で、欅坂46の運営委員会委員長を務める今野義雄氏は「基本は同じ欅坂46の一員でありながら、別のグループとして活動していくという位置付けです。ただ、けやき坂46で頭角を現したメンバーが、欅坂46へ加入するといった動きはあるかもしれません」と、その立ち位置について答えている。

 漢字欅とひらがなけやきの違いは、漢字はクールで大人や社会に反抗的な楽曲が多いのに対し、ひらがなは乃木坂と欅坂を足して割ったような、女の子っぽい思春期の主張を吐露した世界観を感じる。今年、けやき坂46は全国ツアー『ひらがな全国ツアー2017』を開催。5月にはZepp Nambaにて、欅坂46もまだ開催したことのない大阪での単独公演を果たすなど、けやき坂46単独での活動も活発化している。そんな今の状況を伺える歌が、『真っ白なものは汚したくなる』に収録されている「永遠の白線」である。<白線 どこまで引くのか?><授業が終わったら 制服を脱ぎ捨てるように さあ外に出て 新しい世界を探そう!><僕らの前に永遠の白線がある>という歌詞には、外に出て新しい世界を探し始めた彼女達の心境が表れているように思う。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる