小松菜奈、水原希子、満島ひかり……女優×ダンスのコラボが堪らないMV4選

 “女優がダンスを披露する”映像が近年、次々と登場している。

 ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のエンディングで“恋ダンス”を披露した新垣結衣や、シーア「Alive」日本版MVの土屋太鳳などの映像では、著名な女優たちが踊るという意外性によるインパクト、また作品の持つドラマ性をより引き出すという効果を発揮していた。さらに、キャスティング次第では自ずと世間への発信力も強くなる。本稿では、MVを中心に女優のダンスが際立つ最新映像を紹介したい。

小松菜奈「Something Just Like This」(The Chainsmokers)

スーパーヒーローを夢見る少年(桐本幸輝)が、小松菜奈扮する女性と出会い、ダンスを教わることで、誰かを勇気付けられる憧れの存在へと成長していく模様が描かれる。桐本は演技未経験の新人であり、ダンサーのケント・モリ監修のもと、MVと同様にイチからダンスを学んだという。監督である川村元気の発案で、ドキュメンタリー風に撮影。桐本を優しい眼差しで見守る小松からは、演技の枠を超えた新たな一面も窺える。小松は過去にもnever young beachの「お別れの歌」でもドキュメンタリータッチの撮影に挑戦しており、プライベートな表情が垣間見える同MVは話題を集めていた。

The Chainsmokers & Coldplay「Something Just Like This」 never young beach「お別れの歌」

満島ひかり「ラビリンス」(MONDO GROSSO)

夜の香港の街を踊り歩く満島ひかりの様子を、1台のカメラのワンシーン長回しで撮影された同MV。『ブレード・ランナー』や『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』などのモチーフになった、九龍城砦を想起させる蠱惑的な街並みは楽曲のタイトルを表現しており、妖しく光るネオンに照らされる満島が、しなやかに時に激しくコンテンポラリーダンスを披露する。映画『ラ・ラ・ランド』で振付補を務めたジリアン・メイヤーズが振付を担当。物語性のある振付は、街並みや状況が目まぐるしく変わる長回し撮影とマッチしており、ミュージカル映画のような印象を与える。監督は、AKB48や坂道シリーズなどのMVを多数手がけている丸山健志が務めている。

MONDO GROSSO「ラビリンス」

水原希子「I Feel It Coming ft. Daft Punk」(The Weeknd)

SF映画に登場しそうな謎の惑星に、水原希子がミステリアスな宇宙人役として登場。The Weekndとのしっぽりとしたダンスは、男女間の甘い駆け引きをテーマにした同曲を象徴している。ノスタルジックな背景を匂わせる同曲のイメージにあわせて、映像やセットも70~80年代のSF映画を想起させるレトロチックなものに。ラストには、ダース・ベイダーのような服装に身を包んだダフトパンクが登場する。監督は「Get Lucky」をはじめとするダフトパンク作品のMVなどを手掛けているウォーレン・フー。クラシカルな映画をイメージさせる手法は、先月公開されたPhoenixの新曲「J-Boy」のMVでも発揮されている。

The Weeknd「I Feel It Coming ft. Daft Punk」  Phoenix「J-Boy」

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