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山猿はなぜ「愛」を歌い続けるのか? その活動スタンスと魅力を考察

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JPOP
シンガー
渡辺彰浩
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「こんな時代の真ん中で、あいも変わらず“愛”を唄う。さみしがりやたちに贈る“あいのことば”」

 山猿が、4月12日にリリースしたアルバム『あいことば4』にはこんなキャッチコピーが添えられている。飾らない等身大の言葉、溢れるほどの情熱。一人ひとりに寄り添う山猿の楽曲には、明日への活力が詰まっている。

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 2010年にLGMonkeesとしてメジャーデビュー。ライブで歌い続けてきた曲「3090~愛のうた~」が、有線にて問い合わせが殺到し、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)『ミヤネ屋』(日本テレビ系)でフィーチャーされるほどの話題となった。その後、2014年にLGMonkeesは解散。「山猿」として本格的に活動を開始する。昨年、10月にはLGMonkeesを含め自身のキャリアを総括したベストアルバム『超あいことば -THE BEST-』をリリース。それから約半年という短いインターバルで発売される今回の『あいことば4』は、言わば山猿の新たな一歩となる作品でもある。アルバム先行配信曲「バイバイ..」はLINE MUSICにて1位を獲得。「DREAMER」は読売ジャイアンツ・亀井義行選手の登場曲に選ばれ、アルバムも4月12日付のオリコンデイリーチャートにおいて8位にランクインするなど、着実にその支持を広げている山猿の魅力は、どういったところにあるのだろうか。

 山猿の楽曲に触れると、直球のポジティブな言葉が飛び込んでくる。亀井選手の登場曲にも選ばれた「DREAMER」で言えば、曇りない青空のように真っ直ぐな思いが描かれる。明日、未来、出発。そこに後ろ向きな言葉は一切ない。山猿は、地元である福島県会津に拠点を置き活動を続けている。2011年に自身も震災によって避難所生活を経験し、音楽を通じて愛を伝えたいとリリースしたのが「3090~愛のうた~」だった。身近にいるからこそ伝えたい、伝えられなかった愛の言葉。人は暗く沈んだ時ほど、恥ずかしくなるくらいに真っ直ぐな曲に励まされる。山猿はその自らの痛みを共感に変え、実体験から紡がれる歌詞に乗せ、ファンに思いを伝えてきた。

 彼はファンのことを“ファム”と呼ぶ。“FAMILY”の“FAM”で、ファンは家族なのだ。ヒップホップ、レゲエ、R&B、ダンスミュージック……ジャンルレスで歌われる彼の楽曲にファムは一喜一憂する。山猿は、ファムに会いに行くようにライブを大事にする人物だ。先日、4月15日に福島・郡山市民文化ホールにて開催した全国ツアー『YAMAZARU JAPAN TOUR 2017 “ All we need is LOVE”』では、ホールという会場にも関わらずステージを降り会場中央で熱唱。熱いライブパフォーマンスも彼の魅力と言える。アンコールでは、福島のFCT郡山少年少女合唱団と郡山第三中学校の合唱部がサプライズで登場し、「3090〜愛のうた〜」をコラボレーションで披露した。山猿は、心の距離も近くにある。ライブに加え、リリースイベントやサイン会などでも積極的にファムのもとへ足を運んでいる。まっすぐな歌詞に加えて、そういった行動にも現れる彼の人柄が、ファムの屈託のない笑顔を生むのだ。

 EDMが響く「Now Scream!!」、ドープなヒップホップサウンドの「NO PAIN, NO GAIN」、彼の原点を感じさせる「Outro」など、『あいことば4』には歌詞のほかにも魅力的で、ファンだけではなく、一度聴いたリスナーであれば誰でも魅了されるであろうサウンドが詰め込まれている。けれど、彼の一番の魅力は紡ぎ出される愛の言葉、寄り添うように近いファムやリスナーとの距離だ。山猿はこんな時代だからこそ、これからも愛を歌い続けるのだと思う。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■リリース情報
『あいことば4』
発売中
価格:初回生産限定盤(CD+DVD) ¥4000(税込)
通常盤 ¥3300(税込)

ライブ映像商品『あにばーさる2 山猿だヨ ! !今年も 勝手に紅白猿合戦2016 ~あの夢への第二歩~』
発売:2017年7月12日(水)
価格:BD ¥6000(税込)
DVD ¥6000(税込)

■関連リンク
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スタンプ一覧から「山猿」で検索しても購入が可能。

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