℃-ute解散発表の衝撃 グループの魂を受け継ぎハロプロはどう変動する?

 ℃-uteが、8月20日にグループの解散を発表した。

 ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト内の情報によると、℃-uteは2017年6月のさいたまスーパーアリーナ公演をもって解散。今年2月、メンバー全員が20歳以上になったタイミングで、℃-uteの今後、そしてメンバーそれぞれの将来について、彼女たちが事務所スタッフと話す機会があり、「℃-uteとして、さいたまスーパーアリーナ公演をゴールに決めて、その日まで全力で突っ走り、以降はそれぞれの道を歩んでいきたい」との申し出があったという。

 ハロー!プロジェクト最年長グループ、そして女性アイドルグループとしても第一線で活躍していた℃-ute。2005年6月11日のグループ結成からこれまでどのように活動してきたのか。『アイドル楽曲ディスクガイド』の編者であり、同事務所のタレントに詳しいピロスエ氏は、彼女たちの功績をこう解説した。

「オーディションで集まった少女たち『ハロプロキッズ』から2004年にBerryz工房が結成され、その後2005年に残りのキッズメンバーで結成されたのが℃-uteでした。ハロプロファンにはBerryz工房と℃-ute、両方が好きなファンも多く、2つに分かれた物語がこれで終焉を迎えるというのは感慨深い人もたくさんいるのではないでしょうか。そして、℃-uteは歌とダンスに定評のあるグループでした。ハロプロ内に限らず、ほかのアイドルグループにも℃-uteのことを好きだと公言している人も多く、実際今回の解散発表時にもTwitterで℃-uteの解散について触れているアイドルたちのツイートをいくつも見かけました」

 5人組アイドルグループの℃-uteは、各個人が様々なフィールドで活躍しているのも大きな魅力だ。

「矢島舞美は、℃-uteのリーダーであると同時にハロプロ全体のリーダー。彼女は、聖人君子のようにネガティブな部分がなく、アイドルになるために生まれてきたような人物です。鈴木愛理は、現在のハロプロメンバーの中でもトップの歌唱力を誇っており、華もあるエース。中島早貴は、ダンスのスキルに定評があり、昨年はコント番組『SICKS ~みんながみんな、何かの病気~』(テレビ東京系)での演技も好評でした。岡井千聖は、グループの知名度アップにも貢献するほど頻繁にバラエティ番組に出ています。萩原舞はグループ最年少で今年20歳を迎えました。公式コメントにもありましたが、メンバー全員が20歳を迎えたことと、このタイミングでこれからどう活動していくか。そして、Berryz工房の約11年2カ月という活動歴を、9月5日に開催する日本武道館公演で℃-uteが超えるなど、様々なことが積み重なり、グループの節目を迎えたのでしょう」

 ℃-uteは今後、9月5日の日本武道館公演を皮切りに、「℃-uteの日」、秋ツアーやニューシングルのリリース、2017年6月の解散公演となるさいたまスーパーアリーナでのライブが予定されている。

「デビュー10周年の時に開催した横浜アリーナ公演が一番キャパシティの大きいライブでした。そのライブが終わった際にも、次の目標はさいたまスーパーアリーナということを言っていたので、目標を実現させた上で活動に終止符を打つということになります。さいたまスーパーアリーナはこれまで、モーニング娘。が2002年、2003年、2007年と何度かライブを開催している場所です。さらに、2007年にBerryz工房が同会場で開催したライブは、SSA史上最年少単独コンサート公演の記録を作っています。また、Berryz工房は、2014年に無期限活動停止を発表していますが、その際も今回の℃-uteのように夏のハロプロコンサートでファンに説明し、翌年3月まで活動をしていました。解散発表から実際に解散するまでファンが惜しむ期間が長めに設けられているのは、Berryz工房の時と似ていますね」

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