>  > LOUDNESS高崎&二井原が世界で戦い続けた原動力

LOUDNESS高崎&二井原は、なぜ世界で戦い続けたか? 「『もっと行けるはず』というのが自分たちの中にあった」

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 今年結成35周年を迎えたLOUDNESSが、7月6日にニューアルバム『SAMSARA FLIGHT~輪廻飛翔~』をリリースした。本作では1981年のデビューアルバム『THE BIRTHDAY EVE〜誕生前夜〜』、1982年発売の2ndアルバム『DEVIL SOLDIER〜戦慄の奇蹟〜』、1983年発売の3rdアルバム『THE LAW OF DEVIL’S LAND〜魔界典章〜』という初期3作からピックアップされた楽曲を、現メンバーでセルフリメイク。当時のアレンジを生かしつつも2016年のLOUDNESSらしさも兼ね備えた、まったく古さを感じさせない作品集に仕上がっている。

 リアルサウンドでは2015年秋に、全米進出第1弾アルバム『THUNDER IN THE EAST』(1985年発売)の30周年記念作品に関するインタビュー(参照:LOUDNESS二井原・山下が語る、『THUNDER IN THE EAST』とメタルシーンの現在)を二井原実(Vo)と山下昌良(B)に行ったが、今回は二井原に加えてバンドの創始者である高崎晃(G)にインタビュー。新作の話題に加えて、このインタビューの前後で行われたヨーロッパ公演の感想を聞いた。また長きにわたりバンドの看板を守ってきた高崎には、改めてLOUDNESSを継続してきた原動力についても語ってもらった。(西廣智一)

「海外ではどれだけいいパフォーマンスをするかがすべて」(二井原)

──6月はヨーロッパで野外フェス出演を中心に、ライブを行っていたんですよね。LOUDNESSは特にここ数年、海外の大型フェスに出演することが増えましたが、今年はすでにスウェーデン、フランス、ベルギーでの大型フェスに出演しました。

高崎:バンドが世界中に星の数ほどおる中で、こうやってLOUDNESSも毎年のように出られるようになって、嬉しい限りやね。

──そういう意味では、80年代に海外で活動していた頃と比べて状況がずいぶんと変わった印象がありますが?

高崎:そもそも80年代って、今ほど野外フェスがなかったからね。それこそ古くはウッドストック(1969年開催の「Woodstock Music And Art Festival」)があったけど、今は日本を含めて世界の至るところにそういうフェスがある。本当に当たり前になってきてるからね。

二井原:特にヨーロッパは5〜7月がフェスのシーズンで、フェスがある前後はどこもライブハウスはほぼクローズドに近い。海外のツアーマネージャーが言ってたけど、今はどこもフェスが流行りみたいですよ。いろんなところで企画されては2年ぐらいで潰れ、そこから淘汰されたものが今残ってるという。

高崎:でも今回LOUDNESSが出たフェスは、どれも歴史の長いフェスばかりで。

二井原:そうね。「Sweden Rock Festival」はスウェーデンで一番大きい野外フェスだし、「Graspop Metal Meeting」はベルギーで一番大きい、「Wacken Open Air」はこれから出るんだけど、ドイツでは大きいフェスだし。

──フランスの「Hellfest Open Air」もBLACK SABBATHやTWISTED SISTER、RAMMSTEINをヘッドライナーに、SLAYERやMEGADETH、KORNなど、かなりの強豪揃いですよね。

二井原:メンツはどのフェスも本当にすごかったですよ。QUEENが出てたときはぶったまげたけどね(笑)。

高崎:でもステージに上がってしまえば、年齢とか関係ないよね。今この現代に生きている同じ人間、それだけのことやんな。若いバンドであろうが老人であろうが、関係ないよ。

二井原:結局そのステージでどれだけいいパフォーマンスをするかがすべてですから。ヒット曲があろうがなかろうが関係ない。お客さんも、いいパフォーマンスをすれば「うわーっ!」ってなるし。

高崎:PAは同じものを使ってるわけやしね。いいアーティストというのは本当にそういう場で、自分たちの世界を一瞬にして作り上げるわけ。

二井原:そう、一声で自分の世界に持っていける力があるかどうか。LOUDNESSも今回、特にブーイングも起こらなかったね(笑)、むしろ曲をやるにつれて、お客さんがどんどん増えていく感じやったんで。

高崎:どんどん減っていくのは寂しいからね。LOUDNESSの音って結構遠くまで飛ぶのも強みやと思うし、すごく大きなスペース、野外みたいにデカければデカいほどLOUDNESSには向いてると思う。

二井原:一番わかりやすかったのは、「Sweden Rock Festival」に出たとき。僕らがサウンドチェックを始めると大雨になったんですよ。出演時間がお昼の2時で早かったんですけど、サウンドチェックのときはお客さんがほとんどいなくて、前の方に1、2列いるぐらい。「うわぁ、これはキツいわ! 10分前なのにお客さんこれだけ?」って(笑)。でも1曲目の「CRAZY NIGHTS」が始まったらどこから湧き出てくんねんってくらい、グワーッとお客が増えて。3曲目ぐらいでもうフルハウスなぐらいになってたな。

高崎:で、雨もやんで青空が出てきて。

二井原:「もっとみんな、早く来てよ!」みたいなね(笑)。1万人ぐらいいたと思うんだけど、どこにいたんだろうねって思いましたよ。

──きっとLOUDNESSの音に呼び寄せられたんでしょうね。そういえば昔、日比谷野音でLOUDNESSが演奏したときにその音が大きすぎて近隣から苦情が来たという逸話もありましたが。

高崎:富士急のコニファーフォレストでもありましたね(笑)。音量的には何デシベル以上出したらあかんという規制もあるし、場合によってはコンプレッサーがかけたれたりするんですけど、その中でも遠くまで飛ぶ強い音というのはあると思うし、そのへんはLOUDNESSの4人のエネルギーの強さなんでしょうね。その波動が遠くまで飛ぶから、どんどん引き寄せられるみたいな。野音でやったときも東京駅から苦情が来ましたし。

二井原:山梨県(コニファーフォレスト)でライブをやって、長野県から苦情が来たしね(笑)。雷並みやね。

高崎:音のデカさでいったら、外タレにもビックリされましたし(笑)。けど、音量だけじゃないと思う。特にフェスは規制もあるからみんなある程度以上出せないわけだし。やっぱりバンドの持っているエネルギーなんでしょうね。そういう意味では今回出演したフェス3本とも、すごくウケてましたよ。

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