嵐 相葉雅紀の魅力は、話し方と声にあるーー初のスポーツ番組単独MCから分析

 嵐の相葉雅紀が単独MCを務める番組『グッと!スポーツ』(NHK総合)が、4月5日より放送を開始した。相葉にとっては初めてのスポーツ番組のMCとなる。

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(C)タナカケンイチ

 この番組は、アスリートの“真の魅力”を引き出すスポーツエンターテインメント番組。毎回アスリート本人の魅力を語ることができるゲストが登場し、“グッと!マスター(MC)”の相葉とともに競技に関することやアスリート精神、さらには意外な素顔までを明らかにしていくというもの。テーマソングとして流れる嵐の「Do my best」(アルバム『Dream "A" live』収録曲。2008年)も番組を盛り上げる。さわやかなポップソングと、アスリートたちへむけたメッセージのような「Do my best」というタイトルが番組にぴったり合っている。

 これまでの放送では、卓球の石川佳純選手、女子レスリングの吉田沙保里選手と登坂絵莉選手、スポーツクライミングの野口啓代選手が出演。その他、各回ごとにサポーターとしてさまざまなタレントが出演し、相葉とともにざっくばらんなトークを繰り広げた。

 相葉が同番組のMCに起用された当初、スポーツが好き、スポーツに詳しいというイメージのなかった相葉の起用を不思議に思った人も少なくない。しかし、番組での相葉の姿を見れば起用の理由が一目でわかるのではないだろうか。

 相葉の魅力のひとつとして、見る者すべてを和やかな気持ちにさせる独特の雰囲気がある。番組でトークをする上でも、その雰囲気は彼の最大の武器となっている。あらゆる大会を勝ち抜いてきたアスリートたちとはいえ、トーク番組への出演は慣れない人も多いはず。しかし、これまで登場したゲストはみなリラックスした状態で楽しそうに会話を弾ませていた。特に石川佳純選手の、ふだんあまり見ることができないその世代の女の子らしさが会話から垣間見れたのは新鮮だった。番組中、相葉もとてもいきいきしている。相手に対する素直な興味関心を、自然な質問として投げかけているようにみえるのだ。だからこそ、話す者もうれしそうにそれに答える。そんな自然なやりとりが、アスリートたちの素顔を引き出しているのである。

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