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1stアルバム『ウォルピス社の提供でお送りします。』インタビュー

“高音出したい系男子”ウォルピスカーターが明かす、ボーカル成長記録とこれから「名前と歌にギャップを感じてもらえたら」

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 ニコニコ動画を中心とするネットの音楽シーンで、“高音出したい系男子”とのキャッチフレーズで異彩を放つ、ウォルピスカーター。中性的で伸びやかな高音が多くのリスナーの心をつかみ、ネットでいま一番“伸びている”ボーカリストと言えるだろう。そんな彼が1月27日、1stアルバム『ウォルピス社の提供でお送りします。』をリリース。書き下ろし楽曲のクレジットには人気ボカロPの名前が並び、それは各クリエイターの代表曲にもなり得るキラーチューンで、ウォルピスカーターのボーカリストとしての評価、期待値の高さが伺える内容だ。その音楽遍歴から本作に込めた思いまで、じっくり語ってもらった。

「高音以外にもチャレンジしたい」

ーーデビュー・アルバム&当サイト初登場ということで、まずは音楽遍歴から伺いたいと思います。子ども時代から、どんな風に音楽に触れてきたのでしょうか?

ウォルピスカーター:うちは母子家庭だったので、母親と車で出かけることが多かったんです。カーステレオから流れていたのがGLAYやL’Arc~en~Cielで、そのうち母が宝塚にハマり出したので、一緒によく観ていました。そのうちに歌モノが好きになり、自分でも歌ってみたい、と思うようになったんです。もっと言うと、プロの歌手になりたいって。でも、中学生くらいだと恥ずかしくて周りになかなか言えないじゃないですか(笑)。だから、高校はあえて知り合いのいないところに進んで、最初の自己紹介で「軽音楽部に入って、歌をやります」と宣言したんです。

ーー早いうちから目標は明確だったんですね。

ウォルピスカーター:そうですね。一番好きなバンドはスピッツだったんですけど、当時はエモ系だったり、ハードコアだったり激しめのロックをやっていて。ただ、バンドコンテストに出てみて、怪物みたいにレベルの高いバンドを目の当たりにして、高校3年生くらいの頃には「あ、自分は無理だ。歌は趣味で続けていこう」と思うようになっていました。

ーーそこで、ニコニコ動画に「歌ってみた」動画を投稿することになったんですね。

ウォルピスカーター:そうなんです。軽音部の活動が終わってやることがなくなってしまったので、「歌ってみた」ならちょうどいいかなと思って。そうしたら、動画の再生数もまだそんなに伸びていない時期に、いまの事務所から声をかけてもらったんです。

ーー諦めていたプロへの道が、スカウトからリスタートしたと。

ウォルピスカーター:いえ、足りていない部分が多いので、今でも「プロ」なんて名乗れませんし、最初は半信半疑で、新手の詐欺かと思ったんですよ(笑)。「ちょっと試しにやってみませんか?」という話だったので、“様子見スタート”ですね。

ーーそうは言いますが、持ち前の伸びやかな高音はもちろん、細やかな表現力も含めて、ボーカリストとしてのスキルは動画投稿を重ねるなかで向上を続けていたと思います。ファンの間では“高音出したい系男子”というキャッチフレーズが浸透していますが、ハイトーンにこだわるようになったきっかけは?

ウォルピスカーター:高音って、地道に練習して半音上がって……みたいに、少しずつ出るようになるものではなくて、実はある瞬間にいきなり出るようになるんですよ。ある日、突然5音くらい高い声が出るようになったことがあり、それが気持ちよくて。それで、「もっと出したい!」と思うようになったんです。「命のユースティティア」(Neru/2013年)というボカロ曲を歌ってみたときに一気に音域が広がったんですけど、ボカロ曲って際限なく高いキーがあるので、「この曲は出るかな」とチャレンジを続けて。

ーー確かに、ニコ動での選曲を見ると、ランキングに上がる人気曲より、チャレンジングな曲を選んでいる印象があります。高音だけでなく、人気ネットラッパー・VACON氏の「HATED JOHN」など、高難易度のラップにもチャレンジしていたり。“とりあえずこの曲を歌っておけばリスナーはよろこぶだろう”みたいな妥協がありませんね。

ウォルピスカーター:そうですね。楽曲の人気ではなく、僕自身がスキルアップして、興味を持ってもらえるようにしなければと。そうしてチャレンジしてきたことが、今につながっているのかなって。ラップしかり、シャウトしかり、高音以外にもどんどんチャレンジしていきたいですね。

     
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