『学校へ行こう!』復活に見るV6の魅力、そしてジャニーズ史における番組の意義

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(C)タナカケンイチ

 あの『学校へ行こう!』が、今日11月3日19時からの3時間特番『学校へ行こう! 2015』(TBS系)として7年ぶりに復活する。

 V6出演の『学校へ行こう!』は1997年10月にスタート、放送時間は夜7時(後に夜8時)からの一時間というゴールデンタイムであった。途中『学校へ行こう!MAX』に衣替えし、2008年まで続いた人気番組である。「学校を楽しくしよう」という番組コンセプトのもと、さまざまなコーナーが企画され、評判を呼んだ。

 なかでも番組を代表するコーナーになったのが「未成年の主張」である。V6のメンバーが実際の中学や高校を訪れ、その学校の生徒が屋上から下にいる他の生徒たちに向かって日頃言えないことを主張するというものである。V6のメンバーは、モニターでその様子を見ながらツッコミを入れたり、自分のことのように共感したりする。毎回最後の主張は片想いの相手への告白になるのがお決まりのパターンでもあった。

 この『学校へ行こう!』への出演は、当時V6にとって自分たちの試金石と感じられていたようだ。メンバーのひとり井ノ原快彦は、番組開始当初「先輩のSMAPが『SMAP×SMAP』であんだけ高視聴率を取っているのに、「お前たちはダメだったか」と言われたくない」という思いがあったと述懐している。『SMAP×SMAP』が始まったのが1996年。その成功が間近にあり、彼らにかなりのプレッシャーとなっていたのがわかる。だから開始から1年4カ月を経てついに視聴率が15%を超えたとき、「やったあ!」という気持ちに井ノ原がなったというのもうなずける話だ(井ノ原快彦『アイドル武者修行』)。

 そんなSMAPとの関係だけでなく、今月デビュー20周年を迎えたV6は、ジャニーズの歴史のなかでも興味深い特徴のあるグループだ。

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