嵐とNEWS、映像に見る相似点とは? 明治大学の名物講師が「MV講義」開催へ

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(C)タナカケンイチ

 明治大学法学部にて、嵐を題材にした講義を行っている講師の関修氏が、10月10日に明治大学和泉校舎にある図書館ホールにて「嵐と現代思想」と題した講演を行う。同講演は、大学院教養デザイン科の映像を使ったプログラムの一環として行われるもので、一般の聴講も可能ということだ。

 関修氏はその著書『隣の嵐くん』で、嵐メンバーの関係性やグループとしてのあり方を、現代思想や精神分析学といった学識とひも付けて分析していたが、今回の講演ではどんな内容を展開するのか。予定している内容の一部を、本人に聞いた。

「書籍では嵐の歴史や全体像を説明するため、総論的な内容となりましたが、今回は映像プログラムの一環ということもあり、MVに特化して彼らの特徴を分析したいと考えています。嵐のMV、特に彼らの転換点となった『truth』は、どのような意味で重要なのかを改めて解説するとともに、今回はほかのジャニーズのMVとも比較する予定です。KAT-TUNやNEWS、Kis-My-Ft2といったグループのMVとの違いを分析することによって、さらに嵐の特性を理解することができるはずです」

 同氏によると、ジャニーズのMVはメンバー同士の関係性や役割を表しており、比較することによってそれぞれのグループの特性がより浮き彫りになるという。

「たとえばKis-My-Ft2のMVでは、前列の3人(北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太)と後列の4人(千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣)に明らかな差があり、後列4人はほとんど背景のような扱いとなっているケースが多いです。グループ内の格差をあえて強調しているのが、彼らのユニークなところといえます。一方、KAT-TUNの場合は亀梨和也さんにスポットが当たることが多く、メンバー全員が揃ってパフォーマンスするシーンは少ないです。亀梨さんがグループの主軸となっていることが、MVからも伺えます。4人になってからのNEWSは、各メンバーがバランスよく映されていて、現在の彼らの公平な関係性が伺えます。もっとも嵐に近いスタイルといえるでしょう。そして嵐は、たとえば大野智さんが主役となるMVだとしても、メンバーが均等に映るようになっています。嵐はメンバー同士の“仲が良い”ことが、グループの大きな魅力となっていますが、そうした特性はMVにも表れているのです」

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