SMAP木村拓哉が示したモードチェンジ 稀代のメディアスターが進む「新たな道」とは?

 SMAPの木村拓哉が主演を務めるテレビ朝日系のドラマ『アイムホーム』が、全話平均視聴率14.8%、最終回平均19%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、6月18日に幕を閉じた。同作で木村は、記憶を失ったサラリーマン・家路久を好演。これまでの主演作品と異なり、木村がときに情けない中年男性の役柄を等身大で演じていたことから、新境地とも称されていた作品だ。

 2013年秋に放送された主演連続ドラマ『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』の最終回視聴率は12.6%で、評価も決して高くはなかったが、今作では役者としての新たな可能性を示した木村拓哉。ジャニーズに詳しいライターの佐藤結衣氏は、そのスタンスはSMAPの今後の活動も示唆していると指摘する。

「SMAPのメンバーは最近、木村拓哉さんの『安堂ロイド』しかり、年齢不詳の役柄を演じることが多くなり、アイドルのイメージを保ったまま限界まで突き進もうという姿勢が伺えましたが、今作では明らかにシフトチェンジしたように思います。きっとSMAPのメンバーは今後、年相応の役柄にも挑戦していくでしょうし、場合によっては主役以外でも活躍していくようになるのかもしれません。これまでずっとスターとして主役級で活躍してきた彼らですから、そうしたポジションに移るのは一見すると“ピークを過ぎた”ように映るかもしれませんが、しかしジャニーズのタレントとしては新たな道を提示したともいえるでしょう。たとえば近藤真彦さんなどは、テレビ露出を控えて舞台やディナーショーなどでの活動にシフトしていき、長年のファンと密なコミュニケーションを取る方向に変わっています。SMAPの場合はポジショニングを変えることで、あくまでもメディアスターとして歳を重ねていこうとしているのではないでしょうか。たとえば明石家さんまさんやタモリさんといった大御所のタレントは、現在みずから主役になろうとするより、ほかの人を引き立てるような活動をしていますが、SMAPも今後はそうした大御所タレントとして、一線のプレイヤーとはまた違った形で芸能界で存在感を示し続けるのでは」

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