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西廣智一が新アルバム『C、Dですと!?』を解説

GReeeeNの変わらない“強さ”とは? 年月を経ても愛される楽曲的魅力を探る

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 GReeeeNのニューアルバム『C、Dですと!?』が6月24日にリリースされた。本作は2009年11月に発売された『いままでのA面、B面ですと!?』に続くベストアルバム第2弾で、近頃のシングル表題曲&カップリング曲から厳選されたDISC 1、「Dear&Friend」というコンセプトで厳選されたDISC 2からなる2枚組作品(各DISCからさらに厳選された14曲からなる1枚もの「1枚で楽しむ盤」も用意)。ここ数年のGReeeeNの活動を手軽に振り返ることができるだけでなく、結成から10年以上を経てもなお魅力的な楽曲を作り続けるGReeeeNの真髄に触れることができる。

 今年春に公開された映画『ストロボ・エッジ』の主題歌に、GReeeeNの妹分として結成された女性グループ・whiteeeenが歌う「愛唄〜since 2007〜」が採用されたことも記憶に新しい。この曲はもちろん、GReeeeNがブレイクするきっかけとなった2007年の3rdシングル『愛唄』のカバーバージョン。男性目線で歌われているGReeeeNの原曲をそのまま女性が歌っているわけだが、だからといって違和感があるわけでもなく、自然と耳に、胸に入ってくる歌詞とメロディの印象は2007年に初めて聴いた頃となんら変わりない。

 そう、8年前に初めてこの曲を聴いたときも、この歌詞とメロディが自然と耳に、胸に入ってきたんだった。8年という時の流れは大きい。この8年間にJ-POPシーンも大きく変動している。当時は“シーン”と呼べるほどボカロも一般的ではなかったし(そもそも初音ミクが登場したのが2007年8月なのだから)、AKB48は同年末のNHK紅白歌合戦で「アキバ枠」として初出場を果たした時期で、ミリオンセールスを記録するのは3年後のこと。ちなみに2007年のオリコン年間ランキング1位は、シングルが秋川雅史『千の風になって』、アルバムがMr.Children『HOME』だ(GReeeeNのシングル『愛唄』は年間24位、1stアルバム『あっ、ども。はじめまして。』は年間17位にランクインしている)。

 ここまでサイクルの早いJ-POPシーンでは、約10年前の楽曲が懐メロと呼ばれることも別に珍しいことではない。「十年一昔」という言葉があるくらいだ、それも当然のことだろう。しかし、この春いろいろな場所で耳にする機会が多かった「愛唄〜since 2007〜」に、私は古臭さのようなものは一切感じなかった。サウンドが大きく一新されていたわけでもなく、アレンジも原曲に比較的忠実だ。

 映画のストーリーとのシンクロ度の高さも相まって再注目された「愛唄」だが、今回のベストアルバムを聴けば別に「愛唄」だけが突出しているわけではない。GReeeeNというと、どうしても「愛唄」「キセキ」「遥か」などの楽曲が大ヒットしたゼロ年代……最初のベストアルバム『いままでのA面、B面ですと!?』が発売された“第1期”のイメージが強いが、それ以降の“第2期”、つまり今回発売される『C、Dですと!?』に収録されている近年の楽曲も「愛唄」と同じだけ魅力的であることに気付くはずだ。

      

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