>  > H ZETTRIOが考える“良い音”と“楽しさ”

配信リリース&超高音質レコーディングライブ開催記念インタビュー

H ZETTRIOが考える“音質”と“楽しさ”の関係「良い音を出し、そこからはみ出す意識も持つ」

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20150601-hzt2.jpg左から、H ZETT M、H ZETT KOU、H ZETT NIRE。

 ステージを縦横無尽に駆け回るトリックスターの青鼻ピアニスト・H ZETT Mが、銀鼻ドラマー・H ZETT KOUと赤鼻ウッドベーシスト・H ZETT NIREを引き連れ結成したピアノ・トリオ、H ZETTRIO。彼らは4月に配信限定で「Trio,Trio,Trio!!!」「Beautiful Flight」「Smile」の3曲をリリースし、そのいずれにもACOUSTIC REVIVE社からレコーディングや楽器演奏に特化した新ブランドとして誕生した「NAKED BY ACOUSTIC REVIVE」の新製品『NAKED DIGI CABLE』」を使用したことで話題を呼んでいる。今回リアルサウンドでは、3人にインタビューを行い、トリオの音楽的コンセプトや配信楽曲の制作秘話、そして6月25日にミューザ川崎シンフォニーホールで開催する超高音質公開レコーディングライブ『H ZETTRIO LIVE LUXURY ~素晴らしきアンサンブルの夕べ~』について、じっくり話を訊いた。

20150601-hzt8.JPGH ZETT NIRE。

「NAKEDのケーブルを使わない状態だと、醤油をかけていない冷奴みたい」(H ZETT NIRE)

――まずは、3人がそれぞれH ZETTRIOで出そうとしているものや、別人だとは思うものの敢えて聞かせて頂きますが(笑)、2015年末で解散してしまうPE’Zで演奏しているときとの変化について聞かせてください。

H ZETT M:PE’Zというバンドはかなり硬派ですよね。”自分達はこうであるべき”と貫きオーディエンスに聴いてもらう。なんとなくそのバンドは前から良く知ってるのですが…(笑)。それに比べてH ZETTRIOは楽しさを前面に押し出す、”オーディエンスありきの音楽”であって、「演じる側も聴いて頂く側にも同じ気持ちになれって!(笑)」ことを意識的にやってる気がします。ちなみにソロワークも同様で、“ピアノを弾く”ことに没頭しながら空間全体を包み込みたいイメージですね。

H ZETT KOU:PE’Zの航は “侍ジャズ”を演ずるに値する男気あるプレイで、H ZETT KOUは楽しさやユーモアさ、「みんなといっしょに遊びたいな」という気持ちを前面に出しています。もしかしたらこっちの方が素なのかもしれません。

――あとはプレイスタイルもH ZETTRIOだとスタンディングに変わりますよね。これはドラムプレイにおいてどういう影響を及ぼしていますか。

H ZETT KOU:まず、フィルやリズムパターンが全然違ってくるし、立って演っている方が打ち下ろす感じというか、重量に任せられるのでパワーが増します。あと、気持ちの面ですけど、お客さんを目の前にして座っているのが失礼だと思えるようになってくるというか…(笑)。座って演っているドラムを同じ楽器に見られなくなってきますね。

――「座っているのが失礼」ってドラマーの常識を覆すような発言ですね(笑)。NIREさんはどうでしょうか。

H ZETT NIRE:基本的には年齢的な問題なのか「面白おかしく」をより強調させていく音楽をやりたいと思っていて、その上での手段として「音楽の会話が増える」ことに重きを置いています。「お前がこうだったら、じゃあ俺はこうする」という意思疎通を突き詰めたいし、それがお客さんにも伝わるようして、巻き込んだ上での音楽の会話を追求できたらなと。

――「お客さんを巻き込んだ瞬間」というのは、どういう時に感じるんでしょうか?

H ZETT NIRE:3人が出した、突拍子もない音やパフォーマンスに反応してくれたときですね。メンバー内でも誰かが仕掛けたものを「はいはい」とスルーせずに、精いっぱい広げて面白くしていく。でも、たまには「なにやってるんですか!」とシャットアウトするのも面白い。そうやって普段の会話のような空気感にすることで、お客さんもこちらも笑えるし、雰囲気が良くなる。

――ありがとうございます。今回の配信三部作や直近のライブでは、電源ケーブルをNAKED社のものに変えたことで音に大きな変化があったようですね。そこまでに至った経緯を教えてください。

H ZETT M:NAKED社の親会社である、ACOUSTIC REVIVE社の石黒さんが、たまたまH ZETTRIOの演奏を動画サイトでご覧になって、興味を持ってくれたのがきっかけです。そこからモーション・ブルー・ヨコハマでのライブに来ていただいたり、モントルー・ジャズ・フェスティバルでも協力してもらいました。それ以後、レコーディングにもライブにもNAKED社のケーブルを使わせてもらっています。

H ZETT NIRE:聴いた感じもすごく違うなと思うんですけど、一番変わったのは、自分のいい音に関する意識。こんな世界もあるんだな、というのをどんどん知るきっかけになりました。あと、弾き方も変わっちゃいましたね。ケーブルは今まで何回も変えているんですけど、初めて「丁寧に弾かなきゃいけない場所は、より丁寧に。思いきり行く場所はより勢いよく」という意識になりましたし、その違いがハッキリ音として出るようになった。

――プレイしている側としても、一聴すればはっきりわかる変わり方ですか。

H ZETT NIRE:とにかくベースは全然違いますね。楽器があって、ケーブルを使ってアンプとか、PAにつなぐわけで、ケーブルは楽器の一部みたいなものなんですよ。スタッフに話をしたんですけど、もはやNAKEDのケーブルを使わない状態だと、醤油をかけていない冷奴みたいな。味がよくわからない(笑)。

(一同笑)

H ZETT M:私は冷奴に醤油かけないですけどね。

H ZETT KOU:私はネギをかけます。

H ZETT NIRE:まぁ好みは人それぞれですが(笑)、違うものとして認識したということです。

H ZETT KOU:あと、石黒さんは少年のような良い瞳をしていまして(笑)。その出会い以降、ライブのリハーサルでも「こうするともっといいのかな、これはどういう音なのかな」とコミュニケーションを取ってくれたり、良い音にすごく一生懸命だと感じるんです。そういう意味でも、気持ちの面でサポートされてますね。

H ZETT M:僕は小さいころからピアノを習っているんですけど、先生に言われていたのは「良い音を意識するのがまず大事」ということ。でもそれって、生楽器で聴く人・弾く人に対して有効な話なんですよ。その価値観が、良いケーブルや良い電源タップが出来たことによって、録音環境にも活かされるようになってきた。それって面白い状況ですよね。

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