吉井和哉が「TRIAD」復活イベントで決意表明 「日本のロックをこれからも築いていきます」

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 1990年代にTHE YELLOW MONKEY、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTらが在籍した日本コロムビア内の名門ロックレーベル「TRIAD」の復活を祝うイベント『TRIAD ROCKS -Columbia vs Triad-』が5月19日、東京・豊洲PITで開催された。

 LACCO TOWER、吉井和哉、Czecho No Republic、グッドモーニングアメリカという所属アーティストが集結し、レーベルの新たな船出を祝った同イベント。1番手に登場した、6月17日に『非幸福論』で同レーベルよりメジャーデビューするLACCO TOWERは、ピアノの旋律からハードなロックサウンドに鮮やかに転換する「蕾」からライブをスタート。続く「檸檬」では、真一ジェット(キーボード)が鍵盤の上に乗って観客を煽り、松川ケイスケ(ボーカル)が激しい演奏に負けない伸びやかなハイトーンボイスで熱唱した。インディーズ時代の3曲を演奏し終えたバンドは、松川がMCで「もう30歳近くなのでフレッシュさの欠片もないですけど(笑)、なかなか無いイベントの一番手を任されたので一所懸命やります。好き嫌いはあると思いますが楽しんでもらえれば」と語り、メジャーデビュー作から新曲「葡萄」を披露。中性的な歌詞や、和を感じさせるメロディワーク、細川大介(ギター)による耽美的なギターリフで、激情のロックサウンドを演出してみせた。

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LACCO TOWER

 出番の最後、松山は「家で本ばかり読んで、トイレのドアも閉めれない。こんな俺でも『TRIAD ROCKS -Columbia vs Triad-』のトップを飾れて、ちょっとだけ輝いてる。この空間に決まりはありません! 楽しみ方は自由です!」と叫ぶと、最後はエモーショナルな演奏からポップなサビへと転調し、観客も手拍子で応える「一夜」を演奏し、ステージを後にした。

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Czecho No Republic

 2番手のCzecho No Republicは、ダイナミックなセッションから「Amazing Parade」をスタート。続けてタカハシマイ(ギター・コーラス・シンセサイザー・パーカッション)がギターを、八木類(ギター・コーラス・シンセサイザー)がシンセサイザーを弾く「Festival」を演奏するなど、疾走感のある楽曲を連発。各人がマルチプレーヤーであるチェコならではのフリーフォームぷりを発揮した。そして武井優心(ボーカル・ベース)はMCで「俺も吉井(和哉)さんが好きなんですけど、ドラムの山崎正太郎がもっと好きで。曲を作って持っていくと、『イエモンの~みたいって例えてくるんです」と山崎が熱烈な吉井フォロワーであることを明かし、新曲「Beautiful Days」を披露。3台の鍵盤が交わるチルウェイヴ風の楽曲で、会場を一度クールダウンさせたかと思えば、ドライブ感のある「MUSIC」「No Way」と一気にギアチェンジし、観客を激しく踊らせた。

 終盤、武井は「7月に日比谷野音でライブやります。席が空いたらたこ焼き屋出します。このままだと3店舗分くらいは立つな…」と皮肉を交えながら野音公演の告知を行い、カラフルなポップナンバー「Oh Yeah!!!!!!!」を置き土産にステージを去った。

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