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『SISTER CRISTINA』インタビュー

シスター・クリスティーナ、音楽と信仰を語る「音楽を通じて、神の素晴らしさを伝えたい」

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 2014年3月にイタリアのオーディション番組『The Voice of Italy』に出演し、一躍お茶の間に衝撃を与えたシスター・クリスティーナ。修道着に包んだ小さな体躯から溢れ出んばかりのソウルフルな歌声はあっと言う間に視聴者の心をつかみ、デビュー前にも関わらず彼女が歌を披露するYouTube動画は再生回数1億回を越え、驚異的なスピードで世界中に広まっていった。これまでにマドンナやアリシア・キーズ、ウーピー・ゴールドバーグら錚々たる面子がクリスティーナに応援のメッセージを送っており、まるで映画『天使にラブソングを』を地で行くようなキャリアを築きつつあるクリスティーナ。デビュー・アルバム『SISTER CRISTINA』を発表したばかりの彼女に、信仰の大切さも説いてもらいながらインタビューを行った。

The Voice IT | Serie 2 | Blind 2 | Suor Cristina Scuccia - #TEAMJ-AX

「歌っているときに信仰心に目覚めた」

――デビュー・アルバムを聴きましたが、ダイナミックな歌声に心が打たれました。

クリスティーナ:(日本語で)アリガトウゴザイマス!

――小さな頃から歌は身近な存在だったのでしょうか?

クリスティーナ:幼稚園の頃から歌が大好きで、常に歌っていました。10歳くらいのときに教区の聖歌隊に入り、ソリストを担当していたんですが、「もっと上手にならなきゃ」という気持ちで歌と接していました。

――もともと、本格的な声楽のレッスンも受けていたのですか?

クリスティーナ:最初はクラシック系の声楽レッスンを受けていたんですが、そのあとはポップスのボーカル・トレーニングも受けました。レッスンは断続的だったんですが、生まれ故郷であるシチリアのミュージカル・アカデミーに入ってからは、真剣に歌を志すようになったんです。それが自分にとって大きな転換期になりました。

――歌の道を志ながらも、なぜ聖職者の道を選んだのでしょうか? きっかけとなった出来事があれば教えてください。

クリスティーナ:アカデミーで学んでいるとき、ある修道会でのミュージカルに誘われたんです。その内容が、私が今所属している修道会の創設者にまつわる物語だったのですが、その主役を演じているうちに自分の心に大きな変化が起き、信仰の道を歩むようになりました。いわば、歌っているときに信仰心に目覚めたと言うわけです。

――それまでは10代の普通の女の子だったわけですよね。周りの友達はどんな反応でしたか?

クリスティーナ:最初、友達に伝えたときはみんなびっくりしていました。自分と同じようなごく普通の女の子が、ある日突然、修道服を着始めたわけですから。お化粧もせず、着るものは黒やグレーばかり。みんなが少し自分から遠のいて行くのがわかりましたね(笑)。

Sister Cristina - Blessed Be Your Name

――デビュー・アルバム『SISTER CRISTINA』に収録されているのは、いわゆるポップスのカバー曲が多いですよね。修道女というと、外界からは閉ざされた世界に暮らしているイメージがあります。ポップス音楽や、その他、世俗の文化に触れることは許されているのでしょうか?

クリスティーナ:私が所属する修道会では特に禁止されていません。修道会には二種類あり、外界との接触を断って修行を行う修道会があれば、私たちのように外の世界と積極的にコミュニケーションを図るオープンな修道会もあるんです。私たちは普段、幼稚園や大学生の寄宿舎などを運営して、外の皆さんと触れ合っているんです。

――てっきり、修道女というと教会にこもって祈りを捧げているというイメージが……。

クリスティーナ:私たちもこの世に生きている者の一部ですから、世の中で起こっていることから自分たちを切り離すことはできませんし、また、世の中に生きる若者から切り離した存在ではいけないと思っています。

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――ただ、そうした修道会の生活を送るなかで誰かと恋に落ちたり、ボーイフレンドができたりするということは……?

クリスティーナ:恋人ができるということはあり得ません。修道女は、神なのか、それともボーイフレンドなのか、生涯のパートナーを選ばねばならないんです。

――例えば、男性と結婚したいと思うこともないのでしょうか?

クリスティーナ:そういった感情がまったく起きない、とは言い切れません。しかし、神が私たちを選んでくれたということは、つまり神の間との結婚のようなものですからね。普通の夫婦が毎日毎日、愛を育み、違う形で再生させていくように、私たちも神との深い愛情を毎日、蘇らせて新しくしていくのです。でも、夫婦の間に離婚が生じるように、私たちと神の間にそういったことがなくはない、ということです。これはあくまで一般論ですけどね。ただ、神は私たちを愛することを決して止めることはありません。常に愛し続けていてくださる。ですので、修道女が毎日毎日その気持ちを新たにできるかどうかなんですね。

――普通の女の子の生活に戻りたいと思うことは……?

クリスティーナ:戻りたいと思ったことはありません。一生続く神との愛を見つけてからは今の生活が幸せですし、とても満足しています。もちろん人間ですから疑問や不安はありますが、私は素晴らしいシスターたちの一員として生きていますし、この神と歩む道を続けていくつもりです。

     
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