SMAP・中居正広だけじゃない!? 個性的な歌声で色を添えるジャニーズメンバーたち

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NEWSの加藤シゲアキ

 複数のボーカルが歌うジャニーズの楽曲においては、いわゆる“美声”だけがその魅力となるわけではない。SMAPの中居正広は、一聴してそれとわかる個性的な歌声を持つことで知られていて、バラエティ番組などではそのことがネタとして扱われることもしばしばである。しかし、SMAPの楽曲を聴いていると、彼のファンキーでユニークな歌声は一発で人の耳を持っていくほどパンチがあり、一種の飛び道具としてグループの表現に幅を与えていることがわかる。中居のシャウトの土臭い格好良さにこそ、SMAP楽曲の醍醐味を感じるという音楽ファンも決して少なくはないだろう。そう考えると、複数ボーカルのグループがエッジの効いたポップミュージックを表現するうえでは、むしろ重要なのは中居のような個性的な歌声の持ち主なのかもしれない。そこで今回は、グループの表現に色を添える歌声を持つメンバーにスポットを当て、ジャニーズに詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏に解説してもらった。

NEWS・加藤シゲアキ

「NEWSの歌の主軸となっているのは、高音に伸びがあってよく通る歌声を持つ手越祐也さんでしょう。ユニゾンの声質で「あっNEWSだ」と感じさせるのは、彼の歌声に依るところが大きいと思います。しかし、その一方でよく聴いてみてほしいのは加藤シゲアキさんの歌声。少しハスキーな感じで、いわゆるアイドルソングではない、成熟した大人の色気を感じさせる歌声を聴かせています。彼の声に耳を澄ますと、NEWSの中に潜む男性的な魅力を感じられることうけあいです」

関ジャニ∞・村上信五

「関ジャニ∞では先日、ソロデビューも果たした渋谷すばるさんの歌声に注目が集まりがちですが、村上信五さんのラップも見逃せないポイントです。まるで大阪のおじさんがラップしているかのような個性的なフロウの持ち主で、たとえば『everybody』という英単語なら『エブリバデー』と発音してしまう感じ。格好つけようという感じがまったくなくて、そこが聴く人に親しみを感じさせるのではないでしょうか。良い意味で“外し”のポイントになっているのが彼のラップだと思います」

Hey! Say! JUMP・知念侑李

「Hey! Say! JUMPでは知念侑李さんが特徴的な声質をしています。声変わりする前はボーイソプラノ的な感じだったのが、現在では少し鼻にかかった独特の歌声になりました。JUMPが大人になっていく過程をそのまま感じられる歌声で、良い意味で肩の力の抜けた、飾らない姿勢に好感を持てますね」

Kis-My-Ft2・横尾渉

「Kis-My-Ft2では断然、横尾渉さんの歌声が個性的です。いや、彼の場合は“音痴”と言い切ってしまっても良いでしょう。その歌唱力の不安定さは一種のエンターテイメントとして成立するほどで、カラオケ番組などでは三枚目の看板を欲しいままに。SMAPの中居さんが見いだしたキャラクターで、その歌声のおかげでKis-My-Ft2、および派生ユニットの舞祭組の知名度はぐっと上がりました。もともと繊細で優しい性格だからこそ、その破壊的なボーカルとのギャップが余計に可笑しくて、つい好感を抱いてしまう存在です」

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