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ピロスエ「第13回ハロプロ楽曲大賞'14」レポ

2014年のハロプロを完全解析! ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」の結果から考察する

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 「ハロプロ楽曲大賞」というファンイベントがある。これは、ハロー!プロジェクトのアイドルたちが1年間でリリースしてきた楽曲すべてを対象として、ネット上で投票を募り、集計して、そのランキングを見てみんなで楽しもうじゃないかという趣旨のイベントである。結果発表は、毎年12月30日深夜に新宿ロフトプラスワンにてトークライブ形式で行われている。

 第1回は2002年に始まり、2014年まで13年間続いている。参加者は毎年右肩上がりに増加しており、昨年末に開催された「第13回ハロプロ楽曲大賞'14」では3395人を記録した。統計学的に見ても、一種の指標として参考にするのには充分な数と言えるだろう。投票受付時期の12月上旬、そして結果発表の12月末までの期間は、年末独特の高揚感も手伝い、ファン界隈では毎回ちょっとしたお祭り騒ぎの様相を呈している。

 また、この方式は他のアーティストにも応用可能で、「ハロプロ楽曲大賞」からの派生企画である「アイドル楽曲大賞」も2012年より開催されている。さらに「ジャニーズ楽曲大賞」をはじめ、有志によるオマージュ企画なども発生している。

 ……と、ここまで他人事のように書いてしまったが、このハロプロ楽曲大賞を主催/主宰しているのは、本稿の執筆者でもある私ピロスエです。企画を始めた2002年当時は一介のハロプロファンだった私ですが、年月を経て編集/ライター業が本業になり、今回こうしてリアルサウンドさんから「ハロプロ楽曲大賞の結果を分析してほしい」という原稿依頼がくる事態に発展してしまいました。いささかマッチポンプ気味ではありますが、主宰者であると同時に投票者(毎年欠かさず投票しています)そしてハロヲタの一人としての視点から、今回2014年度の結果について以下書き進めていきます。

ハロプロ楽曲大賞の基本レギュレーション

・2013年12月1日〜2014年11月30日リリースの楽曲が対象
・楽曲部門、MV部門、推しメン部門の3部門
・楽曲部門は5曲、MV部門は3曲、推しメン部門は1人を投票
・2014年12月5日〜11日にネット上で投票受付
・12月30日深夜、新宿ロフトプラスワンで結果発表
・翌12月31日、ネット上にも結果掲載

第13回ハロプロ楽曲大賞'14公式サイト:http://www.esrp2.jp/hpma/2014/
ランキング掲載ページ:http://www.esrp2.jp/hpma/2014/result/141230_hpma_rank.htm

以下の論考は、上記URLのランキングと併せてお読みください。

楽曲部門1位:Juice=Juice「イジワルしないで 抱きしめてよ」

◆Juice=Juice「イジワルしないで 抱きしめてよ」

 2014年度のハロプロ楽曲大賞、首位を飾ったのはJuice=Juiceのメジャー2ndシングル両A面のうちの1曲目「イジワルしないで 抱きしめてよ」だ。

 前年2013年度の1位は、Juice=Juiceのメジャー1stシングル「ロマンスの途中」だったので、2年連続Juice=Juiceの連覇ということになる。同グループの連覇というケースは、楽曲大賞史上において過去に一度だけ前例があった。それは2006〜2008年のモーニング娘。「青空がいつまでも続くような未来であれ!」「笑顔YESヌード」「リゾナント ブルー」の3連覇である。それ以外の年は、1位曲のグループが毎回入れ替わるという結果になっており、そんな中での連覇は偉業と言えるだろう。

 「イジワルしないで 抱きしめてよ」、通称「イジ抱き」がなぜ支持を得たか? 本曲は、「最初は℃-ute用に書き始めたが途中からJuice=Juiceに変更した」「太シス(太陽とシスコムーン)みたいなかっこいい曲なので、Juice=Juiceが歌いこなすには難しそうだけど、そのズレがいい」というつんく♂インタビュー発言が残されている。確かにハウスを基調としたアーバンなサウンドである。アシッド・ジャズと言ってもいいかもしれない。Cメロがあるのもハロプロ楽曲では珍しいパターンだ。

 それに加え、本曲には多数のトピックが付加されているのも特徴である。赤×黒に帽子という可愛らしくもお洒落な衣装。メンバーの宮本佳林がこの時期に足を怪我してダンスが踊れないという状況により、代役をモーニング娘。の石田亜佑美が務めたというレアケース(完成したMVでは、寄りのショットは宮本が映っているが、ダンスショットは石田がJ=Jメンバーに混じって踊っているという一風変わった映像に仕上がっている)。金澤朋子が歌うサビの「♪私はローズクォーツ」というフレーズが印象的でインパクト大だったのか、彼女のあだ名が「金澤“ローズクォーツ”朋子」になったこともあった。

 そんな「イジ抱き」だが、本シングルの発売日は2013年12月4日。ハロプロ楽曲大賞のレギュレーションでは「前年12月〜本年11月リリースの楽曲が対象」となっており、この曲も前年12月発売だが本年度のノミネートとなった。実際の投票期間(本年12月上旬)から日数が離れていればそれだけ印象が薄くなって支持を集めるには不利になるとも言えるが、そんなハンデ?をものともせずに見事1位を奪取した。しかし、逆に言えば、Juice=Juiceにとっては、これを上回る評価の曲を2014年中にはモノにすることができなかった、とも解釈できる。実際、「イジ抱き」の次に高順位なのは19位の「伊達じゃないよ うちの人生は」であり、他のグループに比べるとその開きは少々目立つ。上位にもまんべんなく楽曲を送り込めたその時こそ、J=Jはハロプロ内の人気グループと胸を張って宣言できるのではないだろうか。

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