coldrain、ツアーファイナルに3000人熱狂 洋邦を越えた音楽性でラウドロックの新境地へ

coldrain-01th_.jpg

 

 ラウドシーンを牽引するバンドの一つ、coldrainが全国ツアー『Until The End Tour2014』の最終公演を10月8日、Zepp Tokyoにて開催した。今年本格的な海外進出も果たした彼らの、圧巻の演奏とバンドの現在地をレポートしたい。

 coldrainの巨大なロゴが目を引くステージにメンバーが登場すると、集まった約3000人のリスナーからは怒号のような歓声が上がる。レーザーやフラッシュなどの派手な照明演出とともに、2014年に世界デビューを果たしたミニアルバム『Until The End』より「Aware AndAwake」が始まると、早くも激しいモッシュが起こり、会場は熱気に包まれた。そして間髪入れずに「Evolve」「To Be Alive」と激しいナンバーが続き、そのまま7曲目「Rescue Me」まで怒濤のライブを展開。疾走感がありながらも重厚サウンドと、ボーカルMasatoのエネルギッシュなマイクパフォーマンス、そして感情を昂らせるエモーショナルなメロディに、リスナーたちのテンションはすでにピークだ。

coldrain-03th_.jpg

 

 攻撃的なパフォーマンスの連続の後、MasatoがやっとMCを開始したと思うと、「やれるんですか、東京! 俺にはもう疲れが見えるな。一人一人の『もう休憩してくれ』っていう疲れが見える。3000人でもcoldrainには勝てませんか? そんなもんですか東京は? ひとり残らずぶっ潰してやる、かかってこいや!」と、さらにリスナーを煽り、Masatoのスクリームが直情的な「No Escape」を演奏。「Adrenaline」「After Dark」と続け、「March On」では会場がシンガロングに包まれた。

 その後、Masatoは「最高のツアーをまわってきました。最後は今日、東京。Zepp Tokyoはバンドを初めて以来、一度も目標にしたことはありません。完全に無理だと思っていました。(中略)海外とかも全然行こうと思わなかったし、でも行ってみたらすごく面白い。日本もいろんなところに行けば行くほど、まだまだ作れる景色はあるなって思うし、こうしてZeppでみんなと会うことができたのは嬉しいです。ありがとうございます!」と、ツアーへの素直な感想を延べた。そして「昔からラウドロックって言葉を掲げてきて、今となってはここにいるみんながラウドロックが何かをわかっている。ラウドロックっていう言葉が認知されて、やってきて良かったなって思います」と、現在のラウドロックシーンを形成してきたバンドとしての喜びを伝えるとともに、2009年発表の楽曲「8AM」を披露。リスナーは冒頭からシンガロングして、会場にはさらなる一体感が生まれた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる