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柴那典「フェス文化論」第7回

ロック、アイドルからプロレスまで カオスで劇的なフェス『夏の魔物』レポート

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柴那典
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 7月21日(月)、青森県・夜越山スキー場にて野外ロックフェス「AOMORI ROCK FESTIVAL '14~夏の魔物~」が開催された。

 2006年に、当時まだ高校生だった成田大致が個人で企画し立ち上げたこのフェスティバル。回を重ねるごとにそのユニークな内容が評判を呼び、ロックバンド、アイドル、プロレスラー、文化人など幅広いジャンルの出演者がラインナップに名を連ねてきた。

 過去には「タイムテーブルが4時間おした」などスキャンダラスなエピソードも数限りなくあったこのフェスだが、昨年から運営体制を一新。9回目を迎えた今年はBRAHMANとでんぱ組.incのダブルヘッドライナーを筆頭に、約50組以上が並ぶラインナップが実現。後々まで語り継がれるような一日となった。なぜ「夏の魔物」は、独自の熱を放つフェスとなったのか。その実像をレポートしていこう。

 開場は朝7時30分。朝7時過ぎからすでに入場列が出来ているという、他のフェスでは考えられないほどの時間帯から「夏の魔物」はスタートする。この日のメインMC役をつとめたアントーニオ本多による「ハルク・ホーガン体操」からフェスはスタート。メインステージの一発目としてステージに立ったWiennersから、ステージ前では拳を上げて盛り上がるファンとヲタ芸をうつオーディエンスが入り混じり、朝8時とは思えないほどの盛り上がりが生まれる。

 「夏の魔物」のメインフィールドは、スキー場のゲレンデに設けられたメインステージの「ストロングスタイルステージ」と、そこから花道を伝ってフィールド中央に設けられたプロレスリング型の「リングの魂」からなる。二つのステージに、バンドやアイドルやプロレスラーやラッパーが交互に登場していく形式だ。

 そして、ほど近くの屋内会場にはサブステージの「道場ステージ」が設けられている。こちらにはアイドルやバンドなどのパフォーマンスに加えて、久保ミツロウ×能町みね子や吉田豪×杉作J太郎などによるトークイベントも行われる。

 その「道場ステージ」では、朝イチから『テレクラキャノンボール2013』の上映会が行われており、入口には「R-18、18歳未満入場禁止」の貼り紙が貼ってある。一方、メインステージ側ではWiennersに続いてLadybeardが登場。ヒゲ&胸毛&ツインテールの女装姿のマッチョな外国人男性が、きゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」や宇多田ヒカル「First Love」のメタルアレンジを歌っている。なかなかにカオスな風景だ。

 続いては、アルカラ、THE NEATBEATS、HINTOのバンド勢とNegiccoやアップアップガールズ(仮)などのアイドル勢が交互に出演。Negiccoは「ときめきのヘッドライナー」を爽やかに、アプガは「アッパーカット」を全力で披露と、それぞれ持ち前の魅力を存分にアピールする。

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