デビュー18周年で改めて注目 日暮愛葉のブレない「ロック道」

20140424-aiha.jpg

 

 日暮愛葉が4月16日に自身のキャリアを総括したベスト『"18" aiha higurashi cherish my best』をリリースした。5月5日には、2002年に活動休止した自身のバンド、 SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERの復活(新編成)ライブも予定されている。にわかに彼女の周辺が騒がしくなったのには理由がある。それは今年、彼女がデビュー18(アイハ)周年を迎えたから。自身の名前を連想させる“18”という数字、そしてそれを冠したアニバーサリーイヤーには特別な想いがあるようだ。

 日暮がSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERを結成したのは1992年のこと。その後、幾度かのメンバーチェンジを経て、ボーカル&ギター(日暮)、ベース(小山ナオ)、ドラム(唐島孝治)の3ピースバンドとして、当時、小山田圭吾が主宰していたトラットリアから作品をリリースすることになる。2002年に活動休止。そして日暮はソロとして活動をスタート。2005年には新バンド、LOVES.を結成。さらに2010年にはガールズバンド、THE GIRLを結成するなど精力的に活動を続けてきた。

 ひとつのバンドに縛られずに、その時その時の自分にあった方法/場所で音楽と向き合う。そんな風に自由奔放でいられる存在は、日本の音楽シーンにおいてはまれ(ほかに思い浮かぶところだと浅井健一か)。同時にオルタナティブでエッジの効いたガレージロックを鳴らしているという部分でも、デビュー以来変わらないスタイルを貫いている。実際、『"18" aiha higurashi cherish my best』の収録曲は、シーガルの曲もソロ曲も年代問わず並べられているにも関わらず、時代を感じさせないばかりかどれもちゃんと彼女の“色”に仕上がっている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる