連載「わたしをつくるデスク」第8回:はわわちゃん
“デジタル”も“アナログ”も快適に デザイナー・はわわちゃんのアイデアが生まれる作業空間

机は自分だけの理想空間。仕事をするもよし、遊ぶもよし。どこに何を置くか、手に取ったもの一つひとつが“自分”を作っていく。
連載「わたしをつくるデスク」第8回は、デザイナー・3DCGモデラーのはわわちゃんにインタビュー。細部まで“好き”がぎっしり詰まった、こだわりの仕事場について聞いた。
【連載:わたしをつくるデスク(第8回)】
はわわちゃん
幼少期から絵を描き続け、神戸芸術工科大学で1000体のキャラクター作品により最優秀賞を受賞。現在はキャラクターデザインを軸に、広告や3DCGなど幅広く制作。身の回りのすべてを発想源に、世界をキャラクターとして捉え創作している。
“目で感じる幸せ”が創作の原動力に
ーー部屋全体に「赤」と「白」が印象的に使われていますが、なぜこの2色をメインカラーにしたのでしょうか?
はわわちゃん:学生時代に、デザイナーのエール・アールニオという方が作った、赤と白のボールチェアに出会って、すごく魅了されたんです。それ以来、この色の組み合わせが好きなんですよね。作業空間ではあるのですが、落ち着けることよりも“元気に前向きになれる空間”を意識しています。
ーー色使いにはどんなこだわりがありますか?
はわわちゃん:たくさんの色が使われているものを置くのが好きなんです。ときには、偶然並んだ色の組み合わせから、創作のインスピレーションを受けることもあります。あとは、雰囲気が暗くならないように、黒のアイテムはあまり置かないようにしています。PCやマイクといったガジェット類もカラー展開が豊富になってきたので、嬉しいですね。
ーー飾られている雑貨や小物は、どんなところに惹かれて集めているのでしょうか?
はわわちゃん:最近は、新しい“好き”を発掘するよりも、昔好きだったものを集める方が多いかもしれません。たとえば子どものころ読んだ絵本や、好きだったゲーム、学校の友達との思い出がある作品など。好きなものに熱中していた当時の気持ちを思い出すことで、また新しい創作のアイデアにつながっている気がします。
ーーご自身の作品も、一緒に飾られているんですね。
はわわちゃん:その“好き”のなかに自分の作品も置けることが、とても嬉しいんです。自分もその世界の一部になれたような気持ちになりますし、モチベーションにもなっています。
ーーほかにも、ご自身のやる気につながっているアイテムはありますか?
はわわちゃん:これはElgatoの『Stream Deck MK.2 White』なのですが、Stream Deckに機能を追加できるプラグインのひとつに、登録しているチャンネルの配信が始まると自動的にアイコンが変わる「Twitch Channel Monitor」というものがあるんです。これを見ていると、同じ配信を見ている人たちと時間を共有している感覚が生まれるんです。創作活動はひとりで向き合う時間が長いので、そういうつながりを感じられるだけで、「自分も頑張ろう」と思えるんですよね。
ーーとくに気に入っているアイテムはありますか?
はわわちゃん:シタデルカラーという塗料と、赤いフードドライヤー(食品乾燥機)が可愛くて気に入っています。フードドライヤーはドライフルーツを作るアイテムなのですが、私は絵の具を塗った立体造形物を乾かす塗装乾燥機として使っています。
ーーデザイナーならではの使い方ですね。ほかに、仕事面で活躍しているアイテムはありますか?
はわわちゃん:最近、シールを作るときに使うためのカッティングマシンを買ったのですが、使いやすくて、カットをするのがとても楽しくなりました。それまではベタベタした糊で固定していたのですが、カッティングマシンは静電気で紙を固定してカットをしてくれるので、反り返りなどもなく、スムーズにシールが外せるんです。いまはシールだけではなく、仕事で使う一筆箋や封筒なども自作しています。
はわわちゃん:あと仕事道具ではないのですが、ゲーム用のレバーレスコントローラーをカスタムするのにハマっています。
ーーどれも個性があって可愛いですね……!
はわわちゃん:自分の作品を天板に挟んで、それに合わせてボタンやライトの色を変えています。ほかのデバイスにも共通して言えることなのですが、性能の良し悪しが分かるほど技術やこだわりがあるわけではないものは、自分が「触っていて楽しい」「飾っていて目が幸せ」と感じるかどうかで選ぶことが多いですね。
デジタルとアナログの使い分け
ーー機材はどんなものを使っていますか?
はわわちゃん:PCは『OMEN by HP 35L Gaming Desktop GT16-0031jp ハイパフォーマンスモデルv2』を使っていて、デジタル作業は、主にモニターと液晶タブレットを使っています。モニターはLGの『43UD79-B』で、液タブはXPPen の『Artist 24』です。
普通は、モニターを2台つなげる“デュアルディスプレイ”にすると思うのですが、私が使っているメインモニターが42.5インチとかなり大きいので、いまのところ事足りているかなという感じです。ここまで大きなモニターを使うのは珍しいかもしれません(笑)。
ーーモニターの使い心地はどうですか?
はわわちゃん:仕事上、とにかく指示書や資料を広げることが多いので、大画面なのは重宝しています。画面を切り替える手間が少なくすむのがいいですね。
はわわちゃん:絵を描くときは、右手でペンを持ち、左手はTourBoxを使ってショートカットを操作しています。3DCGモデリングの作業をするときは、Logicool『G600』の多ボタンマウスを使って、ショートカットを操作しています。
ーーキーボードもすごく可愛いですね。
はわわちゃん:キーボードは、Logicoolの『POP KEYS』を使っています。キーキャップを一部付け替えたことでさらに可愛くなって、お気に入りです! よく使うボタンは、高さや大きさを変えて押しやすくし、誤操作を防いでいます。
ーーデスク周りを作り込むのに、苦労した点はありますか?
はわわちゃん:メインモニターが大きく、液タブが斜め上を向いているのもあって、光の反射で画面が見づらくなるときがあったんです。午前中は窓から直射日光が入るので、遮光カーテンをつけて、天井のライトは向きを変えられるものにしました。
ーーデスクはL字を使っているんですね。
はわわちゃん:正面はデジタル作業をする場所、横はアナログ作業をする場所と、スペースを使い分けています。たとえば、3DCGで原型を作り、3Dプリンタで出力して、仮塗装して撮影をする……など、たまにデジタル作業とアナログ作業を並行して進めることがあるんです。そういうときに、両方のスペースを確保することで、道具などを出しっぱなしにしておけるのが便利ですね。
これはもともとL字のデスクだったわけではなく、IKEAで天板と足を買って組み立てた簡易的なものなんです。友だちが来たときなどは、部屋の中央に移動してテーブル代わりにしたりもしています。
ーー最後に、今後アップデートしていきたいところがあれば教えてください。
はわわちゃん:以前は背面にもスピーカーを置いて、サラウンド環境を作っていました。音に包まれる感覚が心地よかったのですが、部屋が変わってからは設置が難しくなり、いまはサウンドバーを使っています。
ただ、本来サウンドバーを置くのに推奨されているモニター下が液晶タブレットでふさがっているため、いまは仕方なくモニターの上に設置しているんです。そのため、音が頭上を通り抜けるように感じることもあり、サインドバーの性能を活かしきれていない感じがします。今後は、もう少し理想的な音響環境にアップデートしていきたいですね。
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