『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』ファイナルで大番狂わせも? “新世界”ならではの独自性と、拡大した“布教活動”

 3月26日よりLemino・Mnet Plusにて配信を開始したサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』(以下、『日プ新世界』)が、6月6日にファイナル(最終回)を迎える。今回はシリーズ初となる全世界での配信と投票を実施。選ばれた12人は、グローバルボーイズグループとして日韓同時デビューを予定している。本稿ではいよいよ目前に迫ったファイナルへ向け、見どころや今シリーズが“新世界”たる独自の要素にスポットライトを当てて紹介していく。

# 11 予告公開|いよいよFINALステージ デビューできるのは…?

国内と海外で練習生の順位に乖離 気になる「グローバルランカー」制度の行方

 『日プ新世界』はこれまでの『PRODUCE 101 Japan』シリーズ通り、視聴者投票によって審査が進んでいくが、今回は“SEKAI投票”と呼ばれる国外からの投票も可能に。

 国民プロデューサー(国内)の投票70%、SEKAIプロデューサー(海外)の投票30%による加重方式でポイントを算出したランキングとは別に、SEKAI投票70%、国民投票30%の割合で算出したランキングも発表。上位12位のデビュー圏内に入る練習生を「グローバルランカー」と呼び、上位12人は前者のランキングで脱落順位であっても確実に次の評価に進むことができるという、全世界投票ならではの新システムが誕生している。

 これにより、コンセプト評価を終えた第3回順位発表式での総合順位は惜しくも20位以内に届かなかったものの、グローバルランカーに入った練習生のユ・ヒョンスン(HYEONSEUNG/21位、グローバル11位)と小清水蓮(KO.REN/23位、グローバル10位)がファイナル進出を決めた。国内外で順位に違いがあるのも今回の興味深いポイントだ。

# 10 ハイライト|20名 だけじゃない!? グローバルランカーの存在

 ファイナルが2日後に迫った6月4日、公式YouTubeにて行われたライブ配信内で公開された「穴あき順位」では、11〜13位の練習生が明かされ、第3回順位発表式で15位だった小野慶人(KEITO)が12位にランクアップ。一方で、練習生たちからシグナルソング「新世界(SHINSEKAI)」のセンターに選ばれ、以降も上位に君臨していた安部結蘭(YURA)が2位から11位にランクダウン。5位の飯塚亮賀(RYOGA)は13位まで順位を下げている。

 なお、6日のファイナルは2部構成となっており、第1部(12:30〜)ではデビュー評価準備や直前リハーサルに密着。第2部(13:30〜)ではデビュー評価と順位発表式の模様が、日本テレビ系でも生放送される。番組放送中はリアルタイムで投票ができ、ポイントは2倍となるシステムだ。5日午後6時点で、最終順位でのグローバルランカーの扱いについて運営側からの言及はないが、大番狂わせが起きてもおかしくはないだろう。

より高い能力が求められた練習生と“肯定して育てる”トレーナ陣の深い関係性

 また、各バトルでのチームメンバー決めも、これまでとは一風変わったシステムが採用されている。例えば、ポジションバトルのメンバー決めでは、前回のグループバトルで好成績を残した練習生がリーダーとして選出された。一方、その他練習生は、「英語」「低音ラップ」「リーダーシップ」「作曲」など、自分の“強み”を表すステッカーを貼ったボードを作成。リーダーは、それが誰のものかわからない状態で、それぞれのスキルをもとにチームに欲しい人材を選んでいくというシステムがとられた。

 そのボードが誰のものなのかを予想しながらチームを構築していく中、加藤大樹(K.DAIKI)や田中蒔(MAKI)が、希望メンバーを見事的中させていく考察力にも注目が集まった。

# 6 ハイライト|9名の選ばれた練習生たちが楽曲を選択

 続くコンセプトバトルでは、初の試みとして各チームが課題曲の「イントロ部分の演出」を自分たちで考案するなど、それぞれのクリエイティブ能力が試される場面も多かったように思う。

 そうした中、愛の溢れるトレーナー陣が集まっており、これまでのシリーズに比べて、練習生たちを厳しく叩き上げるというよりは、肯定的に包んで育ててきたような印象が残る。

 はじめに話題となったのは、シグナルソング「新世界(SHINSEKAI)」のレッスンにて、ラップトレーナーの安達祐人が、日本語詞に詰まる台湾出身のチェン・リッキー(RICKEY)に寄り添って教えるシーンだ。安達はK-POPグループ・PENTAGONの日本人メンバーとして活動した経験から、グローバル練習生の大変さを身をもって理解し、それを他の練習生に説いた。当時「先生は救世主です。私を成長させてくれる先生に自分を見せるのは怖くないです」と感激のコメントを残したRICKEY。後に行われたコンセプトバトルのレッスン中に感極まり涙を流す安達に「ハグ必要ですか?」と抱き締めに行くシーンも大きな反響を呼び、トレーナーと練習生の深い関係性を垣間見せた。

SHINSEKAI BEHIND|GROUP BATTLE Trainer Edition|PRODUCE 101 JAPAN 新世界

SNS広告、デジタルサイネージで推しを宣伝 ファンダムの"布教活動”が広がったワケ

 なお、変化しているのは番組だけではない。プロデューサーたちの応援方法にも、進化が見られている。X上で“推し”の魅力を文字と画像でまとめた「ステマシート」と呼ばれる自作画像を拡散したり、駅に広告を掲出したりなど、過去のシリーズでも見られた従来の方式に加え、InstagramのストーリーズやTikTokでのSNS広告、CHARGESPOTをはじめとするデジタルサイネージ広告、本格的なファンサイトの作成などと、オーディションを見ていない人々の目にも留まるような布教形式をとっているファンダムも多い。

 そうした背景には、前述の通り、国内と海外で順位に乖離がある練習生もいるからこそ、「なるべく票を固めたい」というプロデューサーたちの思いがあるのかもしれない。

 こうして毎シーズン、数多の人々を熱狂させ大きなムーブメントを起こす『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズ。6日のファイナルでいったいどんなグループが誕生するのか、放送を楽しみにしたい。

ディーン・フジオカ、『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』参加者にエール Leminoコンテンツ発表会で国民プロデューサー就任の思い語る

2月19日、東京・e-sports 銀座 studioで開催された「Leminoコンテンツ発表会2026」にディーン・フジオカが…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる