JO1の動画変遷から見る「INI クラス」の今後 特徴は虹プロに似た”テロップ”にあり?

JO1の変遷から見る、今後のINIの動画展開は?

 7月10日にINIがYouTubeチャンネルに「INIクラス Part1」を公開した。

 

 デビュー決定してから初めての単独企画動画。Twitterは毎日更新されていたが、YouTubeはデビュー決定インタビュー以来更新されていなかった。同じくPRODUCE 101 JAPANからデビューした先輩、JO1の初企画動画は「みなさまへ初めてのごあいさつ」。INIはデビューから約1ヶ月経ってからアップされたが、JO1は12日後と始動がはやかった。しかし、JO1のデビュー決定から1年半、動画スタイルは幾度となく変化してきた。INIの初動画にもJO1の動画作りは影響しているだろう。今後のINIの動画展開を予想すべく、JO1の動画の変遷を考察したい。

 JO1の動画の変遷は大きく分けて5つのフェーズに分けられる。ここでは、(1) デビュー前、(2) 無限大期、(3)「OH-EH-OH」〜「THE STAR」期、(4)「CHALLENGER」期、(5)【PROCESS JO1】期としたい。

 デビュー前に公開された初めての単独企画は、「みなさまへ初めてのごあいさつ」という動画だった。サムネの左下にLAPONEの表示はなく、オープニング音楽は『ツカメ~It's Coming~ 』。フォントは丸く、「わー!!」「にぎやかにぎやか」など効果音が青文字で踊っていた。今見返すとかなりスタイルが違うため、違和感すら感じる。JO1はファイナルが終わってから1ヶ月以内にリーダーとファンネーム決定の動画がアップされていたため、展開はかなり早かったと言える。

 無限大期では、無限大のリアクションビデオが急上昇に乗り、肝心の無限大MVが急上昇に乗らなかった苦い思い出がある。この時期は1回目の緊急事態宣言。主に【JO1:MISSION】の動画が並び、「【おうち時間】負けたら即!?罰ゲーム!ジェンガ対決」、「白岩瑠姫の利きコーラ」などかなりYouTubeらしい企画がアップされていた。さらに、デビュー前と比べ、編集がかなり変わったと話題に。青を基調としたテロップからYouTuberのような派手な色やフォントに変化。普段からYouTubeを見ている人には、馴染みのある編集となっていた。また、メンバーの自宅で撮影が行われた「メンバーカラーに合わせてジャムを作ってみた」はファンから好評。各々の個性と素が詰まった動画となっており、ファンによる切り抜き動画なども多く作られている。こちらのフォントはメンバーカラーを基調としたホームビデオのような温かみのある動画。マネージャーのナオトが撮影したこともあり、距離感が近いのも魅力的だった。

 OH-EH-OH〜THE STAR期では、ビハインド映像が増加。「JO1_Halloween」「2020 FNS歌謡祭」「2020MAMA」など様々なビハインドが公開され、普段見られない楽屋の様子やメンバーの素直な感想が聞ける人気コンテンツとなった。編集はシンプルでスタイリッシュ、 テロップは必要最小限に。無理矢理面白くするのではなく、メンバーの素材の良さを引き出しているような編集となっている。また、JO1が結成1周年を迎え、再びクリスマス企画が登場。2019年は約1分のメッセージ動画だったが、2020年は3本のクリスマス動画が公開された。特に「Happy Merry Christmas(JO1 PARTY ver.)」は100万回再生を超え、急上昇入りし、 大きな話題となった。

 CHALLENGER期では、OffCamJO1がスタート。JO1の楽屋での一コマや「木全翔也のゲーム実況」、「豆原一成の高校卒業式」などゆるい動画や 感動できるコンテンツまでラインナップ 。3分ほどの短い動画が多く、気軽に見られるのも魅力だ。テロップはなく、JO1の日常がそのまま切り取られている。新しくアイドルグループにハマりたいとき、コンテンツの量が多い、1本1 本の動画の時間が長い、というのは大きな障害となるため、 気軽に見られる短い動画がアップされているのは、新規ファン獲得にも有効だろう。

 PROCESS JO1期では、【J-LOG】【PROCESS JO1】という2つのコンテンツがスタート。J-LOG初回は豆原一成。豆原自身がカメラを回しており、豆原の持つ朗らかな雰囲気が詰まった動画となっている。【PROCESS JO1】では「日本一のパフォーマンスグループになる」という目標を掲げたJO1の過程を記す番組。週一回配信される 。JO1のYouTube番組はこれが初めてで、 INIもYouTube番組が始まるのではないかと期待が高まる。

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