ガジェット好き&音楽好きの所有欲を刺激する IQOS×Devialetのコラボモデルをじっくりチェック

IQOS(アイコス)といえば、日本でも広く知られている加熱式たばこのブランドだ。開発・販売を手掛けるフィリップ モリス インターナショナル(PMI)は、世界最大のたばこメーカーだが、近年はIQOSを主力に「煙のない社会」の実現を目指している。
同社は2026年に開催されたミラノデザインウィークにて、フランスの音響機器メーカーDevialet(デビアレ)とコラボした限定コレクション『Soundsorial Collection(サウンドソリアルコレクション)』を発表した。内容は『IQOS イルマ i プライム』とワイヤレスイヤホン『Gemini II』の限定デザインモデルだ。
このうち『IQOS イルマ i プライム サウンドソリアル モデル』を、現地ミラノで開催されたメディア向けツアーにて入手することができた。早速製品を詳しくみていこう。なお本製品は日本でも個数限定で2026年中に展開予定だ。
ふと触りたくなる上質な質感
「どうしてIQOSが音響機器メーカーとコラボを?」と疑問に思うところだが、それぞれのメーカーには高い技術力と卓越性、そして飽くなき好奇心が通底している。音楽はたばこと縁遠い要素に思えるが、例えばジャズ喫茶、映画、アーティストの嗜好品など、双方が入り混じるカルチャーを目にする機会は少なくない。特にDevialetの製品はデザインやクラフトマンシップも極上であり、その要素をIQOSが取り込むのはユニークな試みだろう。

IQOS本体と充電ケーブル、マニュアルが同梱されていた。なお、本製品は『IQOS イルマ i』シリーズの最上位モデルである『IQOS イルマ i プライム』をベースとしている。
この他にもスタンダードモデルの『IQOS イルマ i』や、シンプルで価格も手頃なモデル『IQOS イルマ i ワン』など、合計3つのモデルが展開されている。いずれも加熱式たばこを使用するためのデバイスだが、最上位モデルの『IQOS イルマ i プライム』はメタル製のボディやラップカバーなど、随所に嗜好品らしいデザインが施されている。
こちらが『IQOS イルマ i プライム サウンドソリアル モデル』となるが、第一印象はとにかくカッコいい。通常のカラーラインナップにはない無塗装なメタルボディや、音楽の波形を思わせるデザインなど、手に持つだけで満足感が得られる代物だ。
ラップカバー部分はレザーのような手触り。もともとIQOSはカスタムを楽しめる製品で、ラップカバーの色を変えたり、サードパーティ製の着せ替えアイテムを使うこともできるが、やはりレザー調の手触りは特別に感じる。
メタル製のボディにはDevialetとのコラボを示す刻印も。メタルはヘアラインのような仕上げで、これまた手触りが心地良い。メタルゆえズシっとした重量感もある。コンパクトで重量感のある製品には、高級な印象を抱くものだ。
「たばこ時間」がいっそう特別なひとときに
ラップカバーをオープンして、ホルダーのデザインを見ていこう。写真を見てもわかるように、この裏地にもコラボを示す意匠が刻まれており、使うたびに所有欲を刺激してくれる。
こちらがたばこスティックを差し込むホルダーだ。IQOSは『TEREA(テリア)』と『SENTIA(センティア)』の2つのたばこスティックを利用できる。
『IQOS イルマ i プライム』の既存ラインナップと同じ、グラデーション塗装が施されている。さらにカラーは今までになかったモノクロで、色が無いことで質感の印象を強く感じた。コラボ製品というとどうしてもデザインフルな限定色をイメージするが、あえてモノトーンという判断は潔い。
ホルダーのリング部はシルバー。このホルダーリング装着部は「IQOS イルマ i プライム/ IQOS イルマ のリングアクセサリー」と互換性があるだろう。あえてブラックやレッドなどにして、さらなる自分の個性を表現してみるのも面白そうだ。もちろん現状のシルバーも良いコントラストを放っている。
肝心の吸いごたえに関しては、通常のIQOSと変わらない。しかし指先に構えるホルダーの意匠や、チャージャーを握った際に感じるメタルの重厚感など、触覚や視覚からも「たばこ時間」をより上質にする演出をひしひしと感じた。筆者は音楽が好きだが、Devialetの文字を見るたびに高級オーディオブランドとの繋がりを感じ、それもまた精神的な満足度につながっている。
デザインは五感に、五感は体験に影響する
コラボレーションタイトルのSoundsorialは、SoundとSensorial(感覚)を組み合わせた造語だと考えられる。音という目に見えないものを可視化できないかという挑戦的な試みだ。
『IQOS イルマ i プライム サウンドソリアル モデル』と一緒に発表されたDevialetのワイヤレスイヤホン『Gemini II』もまた、波長や波紋を思わせるデザインがあしらわれていた。
残念ながら試聴することは叶わなかったが、この刻印デザインはたまらなくカッコいい。そもそもが6万円を超える高級イヤホンであり、その満足感をさらに刺激する見事なコラボデザインに仕上がっている。
そう、デザインは満足度に直結するのだ。上質な滑らかさをもったレザー調の手触り、鈍く光る金属の光沢など、目や指先の感覚から入力されたデザイン要素は対象物の品格を素早く察知。「これは良いものだ」と感じる最初のセンサーは、我々の五感に備わっている。
今回の『IQOS イルマ i プライム サウンドソリアル モデル』は、音楽のもつ「目に見えない個性」を可視化し、デザインとして表現した秀逸なガジェットだといえる。それに筆者は、この無骨なメタルボディに触れるたび、壮大なミラノの町並みを思い出すのだ。






































