田中樹「各種目の1位が集まったみたいなグループでいたい」――SixTONESの原点と“6人6様”が重なり合う尊さ
SixTONESが、5月1日に結成11周年を迎えた。彼らのファンは、デビュー日と同じくらい(もしくは、それ以上に)結成日を大事にしている印象を受ける。それは、グループ結成までの過程にさまざまなドラマがあったからだと思う。
もともとは、2012年4月期放送の深夜ドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)で、メインキャストを務めるために集められた6人。そこから、彼らは“バカレア組”と呼ばれるようになったのだが、正式なグループではなかったため、2人(ジェシー・松村北斗)と4人(髙地優吾・田中樹・京本大我・森本慎太郎)に分かれて活動した時期もあった。
「このまま、分裂してしまうのかな」とメンバーもファンも不安になったとき、転機となったのはジェシーの「もう1回やりたくない?」という一言。そこから紆余曲折あり、“SIXTONES”(のちの、SixTONES)ができた。だからこそ、5月1日は6人がふたたび同じ方向を向くと決めた“原点”として、特別な意味を持っているのだ。
“人間関係の教科書”のようなSixTONESのYouTube
「SixTONESのイメージは?」と聞かれたら、一般層はパフォーマンスの印象から、「ギラギラしている」「ワイルドで、ちょっぴり怖そう」などと答えるかもしれない。
しかし、ファンの多くは「彼らほど“ほっこり感”が強いグループは、なかなかいない」と感じているのではないだろうか。サングラスなど強面なアイテムを取り入れることも多いからか、バチバチの喧嘩を繰り広げていそうに見えるのに、実は平和主義で協調性の塊のような人たちの集まりなのが面白い。私も、彼らのYouTubeチャンネルを見ていると、「人間関係の勉強になるなぁ……」と思うことが多々ある。
個性がバラバラなのに仲が良いのは、“ちがい”を認め合っているからだと思う。例えば、動画内で自分とはちがう意見を言うメンバーがいたとしても、「そういう視点もあるわな」と新たな価値観として咀嚼しようとする柔軟さが、彼らにはある。ちがう部分にストレスを感じるのではなく、面白がって受け入れる――そんなふうに、メンバーの個性をまるごと愛して共鳴してきたからこそ、“6人6様”でも不思議なまとまりが生まれているのだろう。
“6人”で生きることを選んだ彼らだからこその音色
また、自分たちで選んだメンバーだからこそ、“運命共同体”だという意識がとくに強いのだと思う。デビューが決定したあとのインタビューで、松村北斗が「どこに行っても、ステージに立っているときに一緒にいるのがSixTONESだったら、それは自分の見たい景色です。隣に立っているのがメンバーだったら、場所はどこでもいいです」と話していたことがあった。この言葉を聞いたSixTONESファンの友人が、「メンバーがグループを愛していてくれるって、幸せ」と言っていたのを思い出す。6人が、SixTONESであることに強い誇りと愛着を持っているのが伝わるのは、ファンにとって何よりも幸福なことなのかもしれない。
最後に、これだけ言わせてほしい。まだ見ていない方も、すでに「何回も見ているよっ!」という方も、ぜひSixTONESの公式YouTubeチャンネルにアップされている『音色[YouTube ver.]』を見てほしい。1人で生きられないわけでもないのに、6人で生きることを選んだ彼らだからこそのハーモニーが、そこにはある。
2019年12月から2020年1月にかけて放送された『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(フジテレビ系)のSixTONES特集回で、田中が「SixTONESは全員で、団体競技で一等賞をとるよりは、各種目の1位が集まったみたいなグループでいたい」と話していたように。個性をぶつけ合うのではなく、重なり合ってひとつの音色を作っていく——その尊さを、改めて感じられるはずだ。
























