世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第11回)
透明ボディーのおしゃれなスマホ路線はそのままに コスパ良しな優等生『Nothing Phone (4a)』レビュー

「背面が光るスマホ」として登場時から大きな話題となっていたNothingのスマートフォンに、最新モデルが登場した。『Nothing Phone (4a)』はNothingのアイデンティティーでもある透明ボディーを継承、新たなライティングギミックも搭載した。2026年4月15日に東京都内で行われてた新製品発表会で、さっそく実機を触ってきたので紹介しよう。
春を感じさせるピンクカラーは注目カラー

『Nothing Phone (4a)』のカラバリはホワイト・ブラック・ブルー・ピンクの4色となる。このうちピンクはNothingのスマートフォンとして初の採用だ。桜の花見の季節は終わったが、春から初夏を感じさせるピンクの色合いは今の時期の日本人にとって目を引く存在になるだろう。もちろん他の3色もNothingらしいデザインで、他社のスマートフォンにはない透明ボディーを採用している。

Nothingのスマートフォンのうち、モデル名に「a」のつく製品は性能を押さえつつもカメラやバッテリーは十分なスペックを持つ、コスパに優れた製品である。Nothing Phone (4a)もチップセットにはミドルレンジクラスのクアルコム製、Snapdragon 7s Gen 4を採用した。一般的な使い方では不満の出ることはなく、ゲームや動画再生など様々なシーンで快適な操作を提供してくれる。

ディスプレイは6.78インチ、最大輝度は4500nitsと屋外でも見やすい点も特徴だ。バッテリーは5080mAhで50Wの急速充電に対応する。カメラは5000万画素の広角、5000万画素の3.5倍望遠、800万画素の超広角の組み合わせ。なおフロントカメラは3200万画素だ。

本体の側面には、右側に電源とボリュームボタンを搭載。従来その下に配置されていたAI機能を呼び出す「Essential Key」は、右側に移動した。おそらく誤操作の防止と、よりAIを活用してもらうためにわかりやすい位置に変更したと考えられる。

今度は縦に光るバーライトを搭載
Nothing Phoneの過去モデルは背面に埋め込まれた大型LEDライトが大胆に光るギミックを特徴としてきた。Nothing Phone (4a)では新たに「Glyph Bar(グリフ・バー)」を搭載。これはカメラの横に配置された、縦に並ぶ白色6個+赤色1個の小さなタイル状のライトだ。

Glyph Barは本体を裏返しに置いたときのみ点滅する。『Nothing Phone (4a)』を手に持っているときは一切反応しないのだ。スマートフォンを手から離し、画面表示に気を取られなくてもいいように、裏返しにしたときに最小限の通知を行ってくれるという設計思想なのである。

通知の点滅やタイマーの残り時間などをLEDの数で表示してくれる。通知の場合は相手ごとに点滅パターンを設定できるため、誰からの通知なのかがすぐわかるようになっている。タイマーは残り時間がどれくらいなのかを点灯しているLEDの数で教えてくれるので、本体を裏返したままの状態でもだいたいのタイミングを知ることができる。ドットのライトというアナログ表示を最新のスマートフォンで表示するというミスマッチも面白い。

気になる情報をどんどん記録できるAI機能
Nothing Phoneは本体デザインばかりに目が奪われがちだが、AI機能も最先端のものを搭載している。本体左側に配置されたEssential Keyから使えるEssential Spaceは、ボタンを押して音声の録音や画面のスクリーンショットを取り、それをAIが要約。本体内部に保存されたデータはカテゴリやトピックごとにAIが整理をしてくれる。

このNothing Space機能は従来からのモデルでも利用できたが、今後はNothng Phoneだけではなく、PCからもアクセス可能になる予定とのこと。『Notihg Phone (4a)』でひたすら情報を収集し、それらをノートPCから仕事などに活用する、といったことが可能になるのだ。
AI機能は他にも複数アプリとWebを横断し、欲しい情報へ即アクセスするAI検索「Essential Search」、行動や記録を学習し、検索結果や提案を利用者向けに最適化する記憶機能「Essential Memory」、簡単にウィジェットを作成できる「Essential Apps生成」といった機能も提供される。

70倍のデジタルズームも可能な高性能カメラ
『Nothing Phone (4a)』のカメラは前述したように、広角と3.5倍望遠が5000万画素、超広角が800万画素となる。カメラアプリのユーザーインターフェースはモードが「ポートレート」「写真」「動画」「もっと」とシンプルで使いやすい。広角と望遠は画質が高いため、暗いシーンでも美しい写真や動画撮影が可能だ。

70倍のデジタルズームはさすがにやや画質が荒くなるものの、記録用として遠くを撮影しておく用途などに使える。欲を言えば超広角もより高画質なカメラにしてほしかったが、日中撮影する分には十分な性能だ。

人とは違うスマホで差をつけられる
『Nothing Phone (4a)』はピンクカラーを含む透明ボディーや、縦ライトで通知してくれるGryph Barなど特徴的な外観に加え、他社スマートフォンと比べても進んでいるAI機能や、必要十分なカメラを搭載。右に倣えで同じようなデザインのスマートフォンが多い中で、人とは違う差別化された製品が欲しい人に向いたモデルと言える。
価格はメモリ/ストレージ構成が8GB/128GBで5万8800円、8GB/256GBが6万4800円となる。またKDDIでも発売されるため、auの通信プランと組み合わせた割引販売も期待される。気になる人は家電量販店などで実機を触ってみることをお勧めする。























