なぜ今『Apex Legends』が再ブームしているのか? Steam同接30万人超えの背景とは

かつて大ブームを巻き起こしたバトルロイヤル系FPS『Apex Legends』が、リリースから7周年を迎えた今、ふたたび活気を取り戻している。その背景には配信界隈や競技シーンの盛り上がり、チート対策など、さまざまな要因が絡んでいるようだ。
Steam同接30万人超え、約1年8カ月ぶりの水準に
ここ最近の『Apex Legends』は、Steamの同時接続プレイヤー数が30万人以上を記録したことが話題に。シーズン28実装時の数値は約20万人だったため、右肩上がりでプレイヤー人口が増えたことになる。なお同作がこの数値に到達したのは、2024年8月以来、約1年8カ月ぶりのことだ。
そうした現象のきっかけの1つとされているのは、3月から4月にかけて立て続けに開催された配信者大会の存在。たとえば4月6日にはゲームコミュニティ「VAULTROOM」が、人気配信者たちを集めた大会「VCC APEX」を開催。Hey! Say! JUMPの山田涼介(LEO)や、SHAKAを始めとする大手ストリーマー、「にじさんじ」や「ぶいすぽっ!」などのVTuberが多数参戦し、多くの注目を集めた。
また3月には、「にじさんじ」が60名の所属ライバーが出場するイベント「にじエペ祭2026」を開催した。さらに約3年間開催されていなかった「Crazy Raccoon」主催の配信者大会「CRカップ」についても、同チームのオーナーであるおじじ氏が先月Xにて「やるか。Apex。もう一度。」と意味深なポストを投稿し、「CRカップが復活か?」と期待の声が上がっている。
やるか。Apex。もう一度。
— CR.おじじ (@riteiruozisan) March 30, 2026
そのほか日本以外も視野に入れるなら、海外の大手ストリーマー・Jynxziが同作をプレイし始めたことの影響も指摘されている。
競合タイトルの落ち着きと、運営チームの“ライト層重視”戦略
ではなぜ同作が今になって配信界隈で注目を浴びているのだろうか。1つには『VALORANT』などの人気が落ち着き、競合するPvPゲームが少なくなったため、ふたたび配信界隈で重宝されるようになった……という背景が考えられる。
しかしそれだけではなく、今の盛り上がりには運営チームによる努力が影響しているように思われる。というのもここ数年、同作の運営には“ライト層でも快適にプレイできる環境を整える”という方針が強く感じられるからだ。
たとえば以前の同作は不正ツールを使う“チーター”の存在が問題視されていたが、ある時期から本腰を入れてチート対策を行うことを宣言。24時間体制で稼働する対策チームを世界中で展開している。
また以前と比べて、試合中にデスした味方がリスポーンしやすくなるシステムが整えられたり、気楽に撃ち合いを楽しめる「ワイルドカード」というモードが常設化したりと、ライト層を取り入れるためのさまざまな工夫が見られる。
ガンダムコラボや競技シーンの盛況が後押し
さらに今年3月には、『ガンダム』シリーズとの異色コラボを展開。ゲーム内に『ガンダム』モチーフのスキンを追加し、特殊モードを導入したことで大きな話題を呼んだ。
そのほか、日本国内でいえば競技シーンの盛り上がりも大きな要因ではないだろうか。『Apex Legends』は毎年プロリーグ「Apex Legends Global Series」(ALGS)を開催しているが、その世界大会の会場は2025年から2027年まで、3年連続で札幌になることが決定している。そして今年1月に行われた世界大会は、過去最多となる3.5万枚以上のチケット販売を記録するなど、大きな賑わいを見せていた。
とはいえ同作は、まだまだ最盛期の勢いを取り戻したわけではない。また、いつ新たな競合ゲームが登場するとも限らないだろう。“PvPゲームの定番”という座を取り戻せるのかどうか、今後の動きにも注目していきたい。
























