ゲームとエンタメの融合は、より広がっていくーー『Apex Legends』に音楽とお笑いを掛け合わせた豪華イベント『e-elements DREAM MATCH』を観て

『e-elements DREAM MATCH』レポ

 昨今の時代は、コンビニに立ち寄ればVTuberがナレーションを担当する店内CMが流れ、音楽チャートではインターネット発の歌い手がトップに躍り出ることも珍しくない。ゲームの実況動画や配信、VTuberや歌い手といったインターネット発の文化が勢いを増すなかで、サブカルチャーとして親しまれていたそれらのコンテンツは、いまやテレビや音楽ライブと言ったエンタメカルチャーのメインストリームとして並び立つものとして成熟してきている。

 なかでも、eスポーツを始めとしてゲームを観戦する、あるいはゲームの実況という文化は随分と一般化した。芸能の世界で活躍するような超有名人が配信者のファンを公言することもざらにある。そうしたことをきっかけに、様々なコラボレーションがあちこちで見られるようになってきた。

 始めはシーンにいちゲーマーとして乗り込んでいった芸能のトッププレイヤーたち。それが自身の本来持つタレントを発揮し始めており、ゲームという共通項を通じて、どんどんとエンタメの輪が広がっている。2月23日に千葉・有明アリーナで行われたイベント『APEX LEGENDS™ ANNIVERSARY CELEBRATION e-elements DREAM MATCH(以下、e-elements DREAM MATCH)』を観て、筆者は改めてそう感じた。

 この日行われた『e-elements DREAM MATCH』は、FPSの人気タイトル『Apex Legends』の4周年を記念して行われたイベントだ。本稿では『Apex Legends』と「ゲーム」「音楽」「お笑い」という3つの要素をそれぞれ掛け合わせ、総勢80名のキャスト陣が出演し"エンタメ特盛"状態だった本イベントの様子をお伝えする。

特殊ルールで行われた「DREAM MATCH」 普段のバトロワとは異なった戦略が生まれ大盛りあがり

 『Apex Legends(Apex)』といえば、最大で3人1組までの部隊でマップに降下し、最後の1組になるまで生存するバトルロイヤルゲームだ。しかし、この日のイベントでは特殊ルールを採用し、12名4組による軍団を結成して行う団体戦が行われた。本レポートでは3人1組を「部隊」、4チームから成る12名のチームを「軍団」と呼称する。

 ちなみに、それぞれの軍団の構成メンバーは下記の通りだ。一部メンバーはオンライン参加だったものの、幅広い業界のメンバーが入り交じっており、普段なかなかこうしたゲームイベントではお目にかかれない構成となっている。メンバーはみな一様に『Apex』好きということで、このあたりもゲーム文化の広まりを感じるところだ。

■ELLY軍
「クレイジーうぉっかちゃん」ELLY/CrazyBoy、うぉっか、Ftyan
「DJカラメンディー」関口メンディー、DJ Foy、Karaaju
「ゴイゴイラブチ7」津田篤宏(ダイアン)、shomaru7、うみちゃんらぶち
「まちゃのりといっしょ」勇気ちひろ、まさのり、shoh

■狩野英孝軍
「チーキー、イケメン、僕きのこ」狩野英孝、cheeky、きのこゲンジ
「風林火山」天月、トナカイト、Mondo
「ニッポン銃弾」蛇足、あさぱん、788
「CHARiSMA」DJ WAKI、NIRU、YukaF

■魔王軍
「暗闇のラスボス」Ras、Crylix、常闇トワ
「yuhuppy(ゆふぴー)」yunocy、ゆふな、1tappy
「中目黒のアライグマ」Parkha、楓、Mainy
「突撃ン!ゴマキの栗ご飯」後藤真希、すでたき、栗原

■渋ハル軍
「パイオニア三銃士」渋谷ハル、〓V.I.P〓、ゆきお
「清楚担当」夏色まつり、きなこ、へしこ
「ステラおばさんのドンピシャエイム」BobSappAim、ドンピシャ、Meltstera
「ほのぴぃ護衛隊」西村歩乃果、Mukai、Raygh

■山本彩軍
「マスターを姫プ。」山本彩、Selly、カワセ
「馬場ロサーリオ涼音」Euriece、はつめ、L1ng
「ショコラー“D”ピノター」池田ショコラ、DizzyMizLizy、Pinotr
「幕末モコンヌ」シソンヌ・長谷川忍、もこう、幕末志士

 大会の基本ルールは、それぞれの軍団が試合の結果によって得られるポイントの獲得を目指して4試合を戦い、最終的な獲得ポイント数1位を目指すというもの。試合中は軍団メンバーが全員脱落すると敗北判定となるため、まとまって戦うことと1部隊でも多く、そしてより長く生存することが大切になってくる。

 なお、ゲーム自体はあくまでも通常のゲームクライアントで行われるため、それぞれの軍団にチームカラーを定め、各メンバーはその色に応じたスキンを使用することでフレンドリーファイアを減らす工夫がされていた。

 迎えた第1試合目はそれぞれの部隊が別々にボイスチャットを使用し、ランダムに指定された場所へ降下するというルール。そのため、同じ軍団所属であっても少し離れた場所だと敵か味方かの判別が付かず、shomaru7がELLYをダウンさせてしまうなど、あちこちで同士討ちが発生してしまう、という事故も起きていた。その後なんとか各チームが合流し、中盤以降からは軍団単位での勝負となる。この試合では早めに撃ち合いのポジションを確保した狩野英孝軍が試合に勝利した。

狩野英孝軍のチーム「CHARiSMA」DJ WAKI、NIRU、YukaFの3名

 続く第2試合からは軍団単位でのボイスチャットが解禁され、集結までの時間が圧倒的に短縮されたため、軍団単位での戦闘が中心となって進んだ。そしてこの試合でも狩野英孝軍が大活躍、統率の取れた軍団単位での行動で実を結び、最終局面ではELLY軍との一騎打ちを制して勝利した。

2連勝と好調なリーダー、狩野英孝

 本ルールは通常の『Apex』とは異なり、どの戦闘でも10名前後同士での戦いが中心的に行われるため迫力満点だ。そして、人数の多さはレジェンドの強弱といったメタゲームの要素にも影響を与えていたのが特にユニークなポイントだった。

 どういうことかといえば、たとえば自分含む3名で空を飛んで移動が可能な「ヴァルキリー」のアルティメットよりも、敵・味方の区別なく使用できる「レイス」のアルティメット「ディメンションリフト」のほうが有用だったり、逆に同じ軍団でも別部隊扱いとなるために使いづらいスキルとなってしまう「ブラッドハウンド」のスキャンだったりと、このルールだからこそ強いレジェンドが一定数存在するのだ。

 その最たる例が「レヴナント」のアルティメット「デストーテム」だろう。このアビリティは、設置されたトーテムに触れると、一定時間の間は倒されてしまってもトーテムの位置で復活できるというもので、敵・味方の区別無く使えるので、軍団総出での"ゾンビアタック"が行えるのだ。一時期『Apex』ファンの間で話題になった「オクタン」のジャンプパッドと組み合わせて電撃戦を仕掛ける戦術を12名でおこなったシーンはまさに圧巻だった。

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