「バイオハザード」シリーズ、『レクイエム』まで追えてる? アラフォーゲーマーが“最近のバイオ”を遊んでみた

勢いのまま『ヴィレッジ』をプレイ

 そして続いてプレイしたのが『ヴィレッジ』である。現在4歳の子供を育てているということもあり、開幕から子供の生まれたイーサンに全開で感情移入。そのおかげで、なんか雰囲気が怖いクリスに自宅を強襲されて娘を強奪される衝撃のオープニングでは、心の底から「お前マジで赤ちゃんはやめろって!」と思わされることに……。『DEATH STRANDING 2』もそうだったけど、オープニングで主人公の動機づけのために赤ん坊が酷い目にあうゲームは、パッケージにそう書いといてほしいものである。

 『ヴィレッジ』で「へえ〜!」と思わされたのが、このゲームがホラーというより「閉ざされた寒村を舞台にした伝奇もの」だったことだ。舞台は寒々とした風景の中に集落と古城が立ち、異常な信仰が根付く寒村。その村を支配し、四天王的な悪役を従えた謎の女シャーマンから我が子を奪還するべく戦うストーリーは、ホラーというより伝奇アクションの立て付けだろう。『悪魔のいけにえ』的なソリッドなホラーだった前作とは、全く異なる味付けになっていることにまず驚かされた。

 悪のボスであるマザー・ミランダのまわりを固める四天王的な悪役のキャラクターも、なんかちょっと前作と比較するとベタな感じである。不気味な人形使い・巨大なせむし男・アンダーテイカーみたいな服装のおっさんという並びも、山田風太郎の忍法小説のようだ。そして、その並びの中で強烈に異彩を放っているドミトレスク夫人。デカくて強い美貌の女貴族というクセが強すぎるキャラクターには、『7』とは別方向で「なんでこんなもんを思いついたんだよ」と思わされることになった。ヤバい一家が悪役だった前作と比べると、悪役の設定も伝奇ホラー寄りになっていることがわかる。

 そんな本作の見どころは、やはりイーサン氏の頑張り・奮闘であろう。方向性こそ前作と異なるものの、またしてもハチャメチャな目に遭い、それでも娘のために必死に謎のパズルを解いたりライカンと戦ったりする姿には、なかなか熱いものがある。それだけに、あのラストの決断にはグッとくるものがあった。まさか人の親になってからプレイすることで、『バイオ』に味わいの違いが出てくるとは。そして追加コンテンツの『シャドウズ・オブ・ローズ』までプレイすると、さらにグッとくることに……。性格の悪い変態が作った『悪魔のいけにえ』みたいだった前作と比べると、かなりウエットな方向に振ったのが『ヴィレッジ』だったように思う。

 ということで、メインの『レクイエム』に辿り着くまでに、かなり満腹になってしまった。もしも自分と同じように「最近の『バイオ』ってよくわからんな〜」と思っている人がいたら、迷うことなく『7』『ヴィレッジ』がまとまったバンドル版の購入をオススメしたい。現在『30th Special Pack』のダウンロード販売は終了しているようだが、関連タイトルのセールは記事執筆の4月8日時点では続いている。友達相手に「壁につっかえながら前進する初代バイオのクリス」のモノマネをやったりしてたのに、最近の『バイオ』は全然わかんない……というあなたこそ、このビッグウェーブに乗るべきなのだ。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる