なぜ実写を活用するVTuberがいるのか バーチャルな人たちのさまざまな“在り方”を知る

なぜ実写を活用するVTuberがいるのか

釣りをするなら実写は必須 うおむすめの積極的実写活動

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 魚や釣りをもっと身近に感じてもらいたい、という思いをきっかけにスタートしたVTuberプロジェクトの「うおむすめ」。公式WEBサイト(※3)では「お魚たちの魅力を伝えるために、VTuberとして活動する女の子たち」と、あくまでもVTuberであることを明言している。

 しかし、「うおむすめ」は実写のロケ動画がものすごく多い。比率としてもバーチャルよりリアルのほうが多いのは、VTuberとしては珍しいだろう。これは「うおむすめ」が“釣り”を題材にした活動をしているからに他ならない。3Dアバターを所有していればまた変わるかもしれないが、釣りと魚の魅力をダイレクトに伝えられるのはやはり実写ということなのだろう。

 このスタイルが人気を博し、メンバーのひとりである桃川ニジマスは9.63万人(2026年3月18日現在)もの登録者数を誇るチャンネルになっている。

【 バトンタッチ配信 】一鯛目から二鯛目へ。みんな今までありがとう!大好きだ!【紅波マダイ / うおむすめ】

 ただ、バーチャルと実写の比率の問題で齟齬が生じ、トラブルが起きたこともあった。活動者のひとり紅波マダイ(の初代)は、最初から実写ロケがあることは話されていたそうだ。しかし本人はVTuberとしての活動をメインにしたかったようで、リアル寄りの活動が増え続けていく中、運営との方向性の違いが発生。話し合いの結果、現在は紅波マダイの“二鯛目(にたいめ)”にタレントがバトンタッチしている。

 他のメンバーはリアルでの活動にはかなり積極的なようで、釣り大会の際も「リアル参加して、リスナーさんと一緒に釣りがしたい」と申し出があったほどだという。グループとしての活動の場合、「リアルとバーチャルのバランス」の統一化は繊細な問題のようだ。

声優との関係はいかに? 熊野ベアトリーチェ、夜羽咲クロネ

「サマソニ2024」に生身VTuberが出演した件について~ #SummerSonic 2024感想会 ~【#サマソニ #vtuber #半生VTuber #熊乃ベアトリーチェ #ランティス 】

 MEWLIVE所属で「声優の小岩井ことりに飼われている」という熊乃ベアトリーチェも、2D、3Dのバーチャルアバターの他に「生身ボディ」を使用しているひとりだ。彼女は自身のスタイルを「半生VTuber」と名乗っているのが特徴。初配信の次の配信で早速正拳突きを実写で披露し、察しのいいファンを盛り上げた。

 普段はバーチャルアバターを主に用いているのだが、ライブやお渡し会のときは生身で登場している彼女。配信でもプラモデル制作などのときは生身を映すこともある。

【ボイスコミック】夜羽咲クロネ ⇆ 鈴原希実 #1

 同じくMEWLIVE所属の夜羽咲クロネは、基本的にはバーチャルアバターを用いた配信や動画をアップしているVTuberだ。彼女は「声優の鈴原希実のいとこ」らしい。

 北九州ポップカルチャーフェスティバル2025のライブイベント出演の際、夜羽咲クロネと鈴原希実の精神が入れ替わってしまったことがある。その際「夜羽咲クロネ (⇆鈴原希実)」という名義で、ステージに登場。「いとこの鈴原希実」の身体を借りつつ、夜羽咲クロネのいつもの衣装をまとって登壇し、ライブを行った(※4)。

 そして、このロジックを解説するために、ボイスコミックを制作しているのは注目したいポイント。バーチャルなキャラクターの世界観を大切に保持しつつ、「他人の姿を借りる」という形式でリアルに登場した、珍しい例だ。

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