AIで出遅れたはずのAppleが笑う? 巨額投資を避けた判断は「先見の明」か

AI(人工知能)分野の中で、出遅れが指摘されているApple。しかし今年は、そんな状況が一変する可能性がある。
Siriのテコ入れ
近年はAIアシスタントの進化が著しい。OpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Gemini」は人工知能を発展させることで、まるで人間のような受け答えをし、画像や音楽、動画を生成したりと、我々にとって必要不可欠なツールになりつつある。
一方でAppleのSiriは、同社がハードウェアからソフトウェアまでの垂直統合が可能なのにもかかわらず、AI機能で遅れを取っている。また、サード製のサービスやアプリとの連携も乏しいのが現状だ。
Appleは現状を変えるべく、今年春にSiriの刷新を予定している。これにより、さらにスムーズな会話や、複数の手順を要するタスクが可能になる予定だ。なお、その中核となる大規模言語モデル(LLM)にはGeminiが採用されると予測されている。
Appleの戦略勝ちか
OpenAIやGoogleが大規模言語モデルやデータセンター、半導体に数千億ドルを投じる一方、AppleはAI分野への巨額の投資を控えてきた。しかし現在、AI関連銘柄の株価が収益以上のスピードで上昇していることから投資の過熱が指摘されており、「AIバブル」の崩壊も囁かれている。
もしAIバブルが崩壊すれば、Appleは潤沢な現金や有価証券により、AI企業を買収したり提携することが可能だ。同社の戦略は、「大規模言語モデルはいずれコモディティ化(一般化)し、大規模な独自開発を行うほどのコストをかける価値はない」というものだ。
社内体制も刷新へ
海外メディアのThe Informationによれば、AppleのSiri部門は現在、ヘッドセット「Apple Vision Pro」の責任者だったマイク・ロックウェル氏の指揮下に置かれている。一方で、AI分野の責任者であるジョン・ジャナンドレア氏は12月上旬に退職し、彼のチームはプロダクト部門へと再分配された。
AppleのAI分野での出遅れは、同社の中核事業には大きな損失を与えていないようだ。もし同社がAI分野への大きな支出を抑え、より有能なバージョンのSiriを提供できたなら、Appleの慎重な戦略には「先見の明があった」と言えるかもしれない。
参照
https://www.macrumors.com/2025/12/30/apple-ai-strategy-could-pay-off-in-2026/
https://www.macrumors.com/2025/10/30/tim-cook-say-siri-revamp-on-track-for-next-year/


























