SNS炎上に配信者襲撃……将棋で立ち向かう飛鳥、史上初の女性棋士なるか?『ミス・キング』7話

のんが主演を務めるABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』第7話では、飛鳥(のん)が棋士編入試験に挑む。史上初の女性棋士への最終関門。そこに、将棋史において“前代未聞”と言われるスキャンダルが立ち塞がる。
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藤堂(藤木直人)は、週刊誌記者に飛鳥がかつて彰一(中村獅童)の命を狙っていたこと、そして2人が手を組んで復讐を図っていたことを突き止められてしまっていた。世間の注目が一気に集中し、SNSは炎上状態。しかし、藤堂は将棋界が騒ぎを無視できなくなることは、連盟の現会長である結城彰一(中村獅童)への一番の近道だと考えた。
そんな最中、棋士編入試験 五番勝負がスタート。初戦は順調な滑り出しで勝利を収める飛鳥だったが、礼子(倉科カナ)が店主を務めるバーが動画配信者によって襲撃を受けてしまう。そこから飛鳥は、1勝1敗、1勝2敗とスランプに陥り、後がなくなっていく。「私が将棋をするとみんなが不幸になる」という言霊が現実になってしまったことに、飛鳥は責任を感じていた。落ち込む飛鳥の背中を優しく押すのは礼子。「モヤってることがあるなら、全部ぶつけてきな」と藤堂の居場所が書かれた紙をそっと置く。
飛鳥が藤堂に伝えるのは、一緒に戦ってほしいという真っ直ぐな思い。悪者として日本中から憎まれ、襲われて怪我を負い、礼子は店まで潰されてしまった。不幸を超えた、地獄。けれど、その先には光があると信じて、飛鳥は「私が将棋で、2人をなおします。だから一緒に戦ってください。隠れてないで、逃げてないで。私の師匠なら、地獄だろうと最後まで弟子に付き合ってください」と藤堂に頭を下げる。2人が不幸ではなくなれば飛鳥としては問題ない、ということもあるが、藤堂と礼子がそれほどまでに飛鳥の心の支えになっていることがよく分かる。いがみ合いながらも、お互いにリスペクトしあう、不思議な師弟関係だ。そして、2人には帰るべき場所がある。第7話のサブタイトルにもなっている「ナポリタン」は、礼子が作る2人にとって慣れ親しんだ味。師弟、恋人、家族……どの言葉も当てはまりそうでいて、既定の形を超えたそれ以上の関係性にも思えるのが飛鳥、藤堂、礼子の3人である。
第4局で飛鳥はまるで別人のような圧倒的な強さで勝利。史上初の女性棋士誕生まであと1勝に迫る中、その資格があるのかという声も高まっていた。対応を求められ、会見を開いた彰一は、飛鳥が自分の実の娘であることを公表。最終対局の試験官を彰一自身が務め、その対局を持って現役を引退することを告げた。父への復讐が目的だった飛鳥にとっては願ってもいない展開だ。
会見の中継を視聴する飛鳥たちの元に、封筒を持った香(山口紗弥加)の姿。桂子(奥貫薫)の遺影の前に散らばる原稿用紙には、「桂子と飛鳥。最も愛する二人を、私は捨てたのだ。」と書かれていた。
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