2025.10.27 22:00

のん、“アイドル棋士”との戦いで見せた成長とは「いい勝負だった」『ミス・キング』5話

　のんが主演を務めるABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』第5話では、飛鳥（のん）の本格的な対局シーンが展開される。相手は、早見由奈（鳴海唯）。世間からは“アイドル棋士”としてチヤホヤされながらも、その強さは藤堂（藤木直人）が舌を巻くほど。飛鳥と由奈、女同士の“殴り合い”の対局が開幕する。

『MISS KING / ミス・キング』

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　龍也（森愁斗）との結婚を機に、香（山口紗弥加）から女流棋士を辞めるよう諭されている由奈。飛鳥も出場する「宗桂杯新人リーグ2025」が、由奈にとって現役最後の勝負の場となる。

　由奈から伝わってくるのは、棋士としてのプライドと葛藤。棋士を本気で目指しても“化け物”の中では勝ち抜けなかった。「女の私には超えられない壁があるのよ」と話す由奈にとって、将棋界の頂点に君臨する彰一（中村獅童）を倒そうとする飛鳥の言うことは絵空事でしかなかった。それでも頬杖をつき「勝つか負けるかなんて分かんないじゃないですか」と挑発的な態度を取る飛鳥に、由奈の棋士としての誇りが高まっていく。

　リーグ戦、決勝。由奈と飛鳥という世間的にも注目のカードだ。序盤は由奈が優勢。動揺する飛鳥に、由奈がグラスに水を注ぐ余裕を見せ、次第に2人は睨み合う。その姿はまるで、龍虎相搏つ。藤堂が言う愚直に精進した“超優等生”の打ち方をやめた由奈、そして飛鳥による殴り合いの喧嘩だ。徐々に瞳孔が開き、いきいきとしていく飛鳥は覚醒状態へ。由奈の「負けました」が聞こえないほどに、飛鳥は集中モードに入っていた。健闘を称えるようにして、互いに笑い合う2人。マスコミからはアイドル扱いしかされず、龍也にすらも棋士ではなく婚約者としてしか見られていない。そんな中で、突如として現れた飛鳥という存在。女性という立場で棋士を目指す由奈にとって、飛鳥はライバルであり、同志だったのかもしれない。敗退した由奈は棋士を引退。龍也との婚約発表記者会見で、「家を守るために力を尽くす」と宣言した。次に駒を進めた勝者の一方で、淘汰される人間が出てくる、これが棋士の世界だ。