Revol&Eugeoが語り合う、『LTK』の“裏側” オフラインで助けられたソニー『INZONE』の魅力と、“岩ガリオ”のワケ

Revol&Eugeo語る『LTK』の裏側

『LTK』シーズン2に向けた展望と、“岩ガリオ”のワケ

——ありがとうございます。そろそろ時間も近づいて参りましたので、ふたたび『LTK』や『LJL』のお話も伺っていこうと思います。Eugeoさん、シーズン2は今の所どのような調子ですか?

Eugeo:今のメンバーになってから、チームのコミュニケーションの部分がやりやすくなっているのは大きいですね。DC COREの弱点って「誰も自我を出さないこと」だったと思っていて、たとえばジャングルのちゃんくず(葛葉)は配信とかを見ていると独特の雰囲気があって、自我が強い方なのかなと思ったら、めちゃくちゃ気配りができる気遣いの人で。でも、『LoL』というゲームにおいてジャングラーはエゴを出さないとレーナーが大変になっちゃうんですよ。

——シーズン1はエンゲージ役に全体のマクロ管理もしていて、大変そうでしたね……。シーズン2はまた少し違った雰囲気のチームになった気がします。

Eugeo:その点でいうと、ゆきおさんはプロ経験もあるので、言いたいことをキチンと言葉にしてくれるのが大きいかもしれません。ちゃんくず(葛葉)が出した意見に対して「NO」を言えて、なおかつ対案を出せるので、やりやすそうですね。

 ジャングルとレーナーの会話をリードしてくれる重要な存在ですし、ミッドのかせっち(k4sen)やボットデュオのてんて(天帝フォルテ)とあーちゃん(昏昏アリア)がその影響を受けて自分を意見を伝えるようになってきていて。みんながちゃんと5人で意見を出し合って、試合の展開や進め方を決められるようになったら、優勝を目指せるだけの強いチームに仕上がると思います。

Revol:シーズン2をザッと見ている所感ですけれど、ゆきおさんってシーズン1の時はここまで喋っていなかったですよね。あと天帝(天帝フォルテ)さん、あれはやっぱりNEXTにいてはいけないレベルでしたよね(笑)。ゼリの試合、やばかったです。

Eugeo:そうなんですよ(笑)! というか、全体を見たときにADCだけNEXTとCOREであまり実力差が無いんですよね。

Revol:メンバーチェンジが色々と入って、それぞれの個性によってケミストリーが起きるのか、それとも爆発するのか、どちらになるかなと思っていたら、全然良い方向の変化が起きていて、また面白くなりそうですね。……ちなみに、“岩ガリオ”(マルファイト)とかって本当にやるの(笑)?

Eugeo:それはですねー(笑)。まあ、ちょっと深くは言えないんですけど、うち(DC CORE)の問題点を解決するためには、その辺りのチャンピオンをミッドがピックできるようになるとまとまりが良いんですよね。ミクロやウェーブクリアに集中しなくていい分、レーン戦をスキップして集団戦のエンゲージにフォーカスできる。どんなチャンピオンが良いかなと考えた結果「あ、玉ガリオ(ヌヌ&ウィルンプ)だ!」となりまして(笑)。

 とはいえ3カ月あるので、まだお試しの段階です。チームメンバーとしても、かせっちが急にアジールとかタリヤじゃなくてヌヌとかマルファイトになって不安に感じているとは思うんですけど、あくまで練習段階として構成を試している最中なので。みんなチャンピオンプールが広いので、色々試して問題点を解決していこう、という段階です。

——確かに、みなさんしっかりメタのチャンピオンを使いこなしていますよね。

Eugeo:ちなみに、プールでいうと一番ヤバいのはてんて(天帝フォルテ)です。サミーラ・ニーラも使えて、ADCのチャンピオンなら大体使えますからね。

——果たしてどの“ガリオ”が出てくるのか……。

Revol:“玉ガリオ”だの“岩ガリオ”だの“土ガリオ”だの、もう何が何だかよくわかりませんね(笑)。

Eugeo:僕自身、もともとそういうピックが好きなんですよ(笑)。『LJL』時代もミッドでルルを使っていたり、ノーチラスも練習していたりしましたからね。僕が一番リスペクトしている選手がdoinb選手で、自分を犠牲にしてでもゲームを動かして、チームのためのプレイメイキングをする。自分もそういうスタイルが得意だなと思っています。

 しかもまた、かせっちもかせっちで「ヌヌ&ウィルンプとかサイオンとかどうですか?」って聞いたらノリノリなんですよ(笑)。本人ももともとサポートメインで、タリヤの「ウィーバーウォール(Rスキル)」を使った分断とかもそうですし、プレイメイキングが好きなんだろうなと思うので、資質的にも合っていると思いますね。

もっと『LoL』の観戦を楽しむには? 『LTK』で基礎を学び、『LJL』で応用編を知る

——k4senさんも昔から競技シーンを観ていらっしゃる方ですもんね。プロの試合を観ていると、ローテーションやマクロの引き出しが増えていく感覚は、結構分かる方も多いのではないかと思います。せっかくなので、『LTK』で『LoL』の競技としての面白さを知ったファンに向けて、お二人から『LJL』などプロシーンの魅力を伝えていただきたいです。

Revol:『LTK』は、まさに“『LoL』の教科書”ですよね。もともと、『LJL』は僕とeyesさん、そして運営の皆さんとも「コア層に向けて話そう」という方針を立ててこれまでやってきたんです。でも、『LTK』はもっと基礎的なところからおさらいしたり、コーチングでも基本的なローテーションについて教えたりしているじゃないですか。

 それって、すごくいいバランスだと思っていて。『LTK』が『LoL』の教科書でいう初級編・中級編としたら、『LJL』はその基礎を抑えたうえで、プロたちがずっと応用編をしているみたいな状態で、それを僕らが実況・解説している。『LTK』からのステップアップとして『LJL』を観ていただくと、より『LoL』の複雑な部分がわかると思います。

Eugeo:僕も本当にその通りだと思います。プロシーンって、どうしても「みんなが分かった上でゲームをする」という瞬間があるので、チャンピオンのマッチアップなどでレーン戦の主導権などがある程度決まっているんですよね。

 実況・解説の方々もそれを理解していて、その前提で話すんですよ。でも実際には、視聴者の方々もわからないことが多いだろうなと思っていて。だって、マスターとかグランドマスターとかの人ですら分からないことも多いはずで、しかもメインレーンがどこか、というのを踏まえるとなかなか難しいですよ。それでも、中級者以上で上手になりたい方がマクロを含め色々なことを学ぶには最適です。

——ありがとうございます。アーカイブで色んな試合も観られるので、プロの試合を観るときにどのようなポイントに注目するのがオススメかも、合わせて教えてください!

Revol:僕がアーカイブでゲームを視聴するときは、各レーナーのリコールタイミングとか、オブジェクトが湧くどれぐらい前から準備を始めているのか、ワードをどのタイミングで置きにいっているのか、といった点にはかなり注目していますね。たとえば、相手のジャングル内で深めの位置にワードを置いたときに、どのタイミングでサポートが行っていて、なぜバレずにいけているのか、など振り返りながら観てるとすごく面白いですよ。

Eugeo:どうしてもチーム戦である以上、レーン戦の細かい部分は観ることができないのですが、全体の動きとかはミニマップで分かるので、めちゃくちゃ参考になるんですよ。このタイミングでワードを置きに行っている、とかリコールタイミングとか。特にサポートとジャングルの人は一番勉強になると思うので、ぜひそこに注目してチェックしてみてほしいですね!

■関連リンク
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