エンタメとテクノロジーの隙間から(第六十九回)
『ポケモン金・銀』で時代が止まっているライターが最新の『ポケモン生態図鑑』を読む

リアルサウンドテック編集部による連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。ガジェットやテクノロジー、ゲームにYouTubeやTikTokまで、ありとあらゆる「エンタメ×テクノロジー」に囲まれて過ごす編集部のスタッフが、リレー形式で毎週その身に起こったことや最近見て・試してよかったモノ・コトについて気軽に記していく。
第69回は、先日いろいろあって新幹線に6時間閉じ込められたはるまきもえがお送りします。
みなさん、ポケモンのゲームはどのタイトルまでプレイしましたか? 私は『ポケットモンスター 金・銀』です! いやー、時代を感じますね。とにかくウソッキーが邪魔だった記憶しかありません。
『ポケットモンスター 金・銀』が発売されたのは1999年。いまから26年前です。たしかそのころ親と一緒に『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』を映画館に見に行った記憶があります。パンフレットにはキラキラしたカードが入っていて、すごくワクワクしました。そのころの映画は立ち見もあったような記憶が。時代を感じますね。
私の昔話はさておき、2025年6月18日に『ポケモン生態図鑑』(株式会社ポケモン)が発売されました。
『ポケットモンスター 金・銀』までの知識しかない私は、どこまで追いつけるのでしょうか。
本書は、タイトル通り“生態”にフォーカスをしてポケモンを紹介しているようです。生態というのは、オスメスの見分け方や、餌の集め方。群れのなかでのリーダーの決め方や、縄張り争いまで。ゲームの視点からしかポケモンを見たことがなかった私にとっては、とても興味深い解説の数々でした。
解説のしかたも、ポケモン1匹1匹にフォーカスしたものもあれば、生態や習性が同じポケモンは一緒に紹介されていたり、動物のように“共生”をしているポケモンたちもいる。知ることのなかったポケモン同士のかかわり合いも覗くことができます。
私は当初「ついていけるのかな」と自分の知識のなさを心配していたのですが、だからこそ新しいポケモンに興味を持つことができました。たとえば、「ロトム」というポケモンは、家電に入り込んで姿を変えるという生態があります。人間の生活用品を生態に取り入れるとは……。面白すぎる。
また、筆者が知っているポケモンでも、「え、そういうことだったの⁉︎」と思うような新たな一面も知ることができました。たとえば、“世界一弱い”ことで有名なコイキング。進化するとギャラドスになることは知っていたのですが、脳細胞の構造が組み変わるため凶暴になる、ということは知らなかった……。
ほかの編集部員とも読み合っていたのですが、「これは時間が溶けるね……」と、大人が読んでも熟読してしまうほどの面白さとなっていました。それだけの情報量が詰まっている本書。ぜひポケモンのゲームをしてもしていなくても、手にとってみてほしいです。(ちなみに裏表紙まで最高なので要チェックです!)





















