『バチェラー・ジャパン』辻󠄀󠄀本菜々子&小田美夢が語る「完全無欠の王子様」の人間味
「想像の10倍は“ガチ”」大ファンだからこそ感じた現実離れした世界
――(一輝さんとのファーストインプレッションの)アピールタイムで贈られていた切り絵風のステンドグラスの完成度に驚きました。手先が元々器用なんですか?
辻󠄀本菜々子(以下、辻󠄀本): 器用というより、細かい作業が好きなんです。絵を描いたり、自分でジェルネイルをしたり、家でちまちまと手を動かしている時間がすごく好きで。だからアピールタイムでも、そういう“手先を使うこと”をしようと思って、切り絵を選びました。
――手先を使うことにもいろいろあると思うのですが、すぐに切り絵を思いついたのでしょうか?
辻󠄀本: いえ、最初はまったく違うことを考えていて。「テレパシーゲーム」とか、ちょっとふざけたことをやろうと思ってたんです。手をつないで「いま、何考えてる?」みたいな(笑)。でも、過去のシーズンを見返していくうちに、「会えない時間に思い出してもらえるような、手元に残るものを渡した方がいいかもしれない」と思って、作戦を変更しました。「何かをあげよう。じゃあローズをあげたい」っていう思いで、切り絵風のステンドグラスになりました。
――作戦勝ちですね(笑)。
辻󠄀本: ありがたいことに、完全にそうでした(笑)。
――『バチェラー』シーズンはもともとお好きだったんですか?
辻󠄀本: はい、『バチェラー』シーズン1からずっと観ていて、これまでのシーズンは全部追っています。もう大ファンです(笑)。今回の参加が決まってからも改めて過去シーズンを見返したんですけど、もはや予習というより復習って感じでした(笑)。
――長年の視聴者として想像していた“『バチェラー』の世界”と、実際に参加してみての印象はどうでしたか?
辻󠄀本: 想像の10倍は“ガチ”でした(笑)。「こんなに会えないんだ」とか想像以上に現実離れしていて。テレビで観ていた世界が、そのまんまだったことに、びっくりしました。配信では一瞬のように見える場面も、実際にはすごく長く感じて。待っている時間や、デートに呼ばれるまでの時間は体感でめちゃくちゃ長かったです。
――その時間が長い分、いろんなことを考えてしまいそうですね。
辻󠄀本: そうなんです。一輝くんのことをずっと考えちゃいますし、それがどんどん膨らんでいって、感情が揺れやすくなっていたと思います。
――印象的だった場面として、感情が大きく揺れた瞬間はありましたか?
辻󠄀本: 女性参加者が残り5人になったあたりから、情緒がちょっとおかしくなっていました(笑)。それまではわりと自信があって、デートに呼ばれなくても「信頼されてるから大丈夫」ってポジティブに受け止められていたんです。でも、そろそろツーショットデートがあるかなと思ったタイミングで呼ばれたのが、あまり詳しくないスポーツのグループデートで……正直、がっかりしてしまって。活躍できるかもと期待していた分、めちゃくちゃ泣いちゃいました。
――共同生活の中では、不安や悩みをどう乗り越えていましたか?
辻󠄀本: 私はけっこう周りに話すタイプなので、みんなにいろいろ話していました。話してないとやっていられないくらい、不安な毎日だったので(笑)。部屋割りに関係なく、みんなで集まってることが多かったので、自然とあちこちで会話してました。でも、心の中に残しておきたいこともあって。そういう“残りの3割”みたいな部分は、自分のなかで整理しながら過ごしていた感じです。
――ほかの人のデートの報告など、メンタル的に揺れる場面も多かったのでは?
辻󠄀本: ほんとにもう……怖い話を聞くときみたいな感覚でした(笑)。「聞きたいけど聞きたくない、でも聞いちゃう!」みたいな。落ち込むってわかってるのに聞いちゃうんですよね。でも、一緒に住んでる友達の話を聞いてる感覚でもあって、女子会っぽく楽しんでいたところもあって……複雑でした(笑)。
――一輝さんの印象は、旅のなかでどのように変化していきましたか?
辻󠄀本: 最初は「完全無欠の王子様」ってイメージでした。初対面のカクテルパーティーでちょっと噛んでいたのも「可愛いな〜」って思ったくらいで。でも、クルージングデートでのシュノーケリングで、海が荒れて魚が全然いなくて(笑)。 「じゃあ空でも見よっか」って2人で海にぷかぷか浮かんだ時に、「あ、王子様も一緒に浮いてくれるんだな」って思ったんです。そこで初めて、“バチェラー”じゃなくて、“一輝くん”というひとりの人として見られるようになって。あの時が1番印象が変わった瞬間でした。
――「海が(濁って)味噌汁みたいだった」と話されていましたね(笑)。
辻󠄀本: 本当に何も見えなくて、気まずかったです(笑)。でも、そういうハプニングすら一緒に楽しめるって素敵だなと思って。海に浮かぶことを楽しもうって自然に切り替えてくれた一輝くんを見て、「この人、本当に誠実なんだな」って感じました。
――外見のイメージとのギャップもありましたか?
辻󠄀本: ギャップの塊でした(笑)。見た目は「モテそう」「女の子慣れしてそう」って思うけど、実際はすごく不器用なところもあって。そういう部分にすごく惹かれました。
――旅を通して、ご自身のなかで恋愛観や人生観に変化はありましたか?
辻󠄀本: ありましたね。旅に出る前は、すごく“相手本位”の恋愛をしていました。矢印が全部相手に向いていて、「嫌われたくない」「合わせなきゃ」って、いつも自分を抑えていたんです。でも旅を経てからは、矢印が自分の内側に向くようになりました。「この人のどこが好きなんだっけ?」「私はいま、楽しい?」「私らしくいられてる?」って、自分の心をちゃんと確認するようになって。今は、なんとなく恋愛を始めることは絶対にないだろうなと思います。
――そうした気づきは、『バチェラー』で出会った人たちとの関わりや、旅の中で過ごした時間が影響している部分もありますか?
辻󠄀本: そうですね。自分の心の変化にすごく敏感になっていたし、一輝くん自身も、自分とちゃんと向き合っている人だったと思うんです。そういう“自分と向き合っている大人同士の恋愛”を経験できたことが、私の中での大きな変化につながったと思っています。
昔は気にしすぎていたんです。でも今は、自分に意識を向けているからこそ、「合わなかったら仕方ない」って思えるようになって。無理に誰かの本質を探ろうとするんじゃなくて、自分の言動に対して相手がどう反応するか、自分がどう感じるかを大事にしています。 それで相手に嫌われたら、それは「合わなかった」ってこと。そう思えるようになってから、無理して気を遣いすぎることが減ったと思います。
■番組情報
「バチェラー・ジャパン」シーズン6
6月5日(木) 20時より独占配信中(全9話)
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%EF%BC%96/dp/B0F8JK81MR
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