にじさんじ・獅子堂あかりは“眠らない” 初手24時間配信など、伝説を残し続ける期待の新人

マウスを握ると人が変わる? 意外なギャップも

 Idiosという仲の良い同期にくわえ、にじさんじ外にも多くの友人ができたことで、普段の配信からコラボ配信が絶えない獅子堂あかりの配信活動だが、意外にも単独での雑談配信も頃合いをみて行われている。しかもその数は約150本以上を超えており、『VALORANT』の配信と同じ程度かそれ以上に多い。

 滑舌の悪さの影響もあり、ちびっこが話しかけているような口調と幼気な声色が特徴的な獅子堂は、その影響から同期の石神や倉持からお子ちゃま扱いされてイジられがちである。だが実際彼女の会話を聞いていると、その幼気なイメージとはまったく違い、冷静な判断・大人びた意見を発していることが多々ある。

 Idiosメンバーの会話の中でもそれは顕著に出ており、石神&倉持2人が繰り広げるトボけた会話にむけてあどけなさの残る口調でツッコんでみれば、次の瞬間にはリスナーや他メンバーも想像していないようなラインギリギリなことを話しはじめたりと、かなり自由に周囲の面々と会話している。

 またゲーム中はスッと真っ直ぐな姿勢でゲームをプレイする彼女だが、ソロで雑談配信をしている際は、彼女の様子が一変する。と右に左に体を動かし、笑うときには両手をペチペチと叩いてみせる。

 時間が経過していくと疲れからか、すこしずつ体が傾き、彼女から見て左後ろへと倒れ込み……まるでイスにもたれかかるようにして会話するほどだ。

 口調は普段通りなのだが、リスナーからのコメントを見て応答する形を取っており、遠慮なく言葉を発していく事が多い。普段の配信上でボケたりするふざけているシーンが多いためか、リスナーからのコメントも気軽かつ踏み込んだ内容がたまに送られ、それらにもためらいなく返事をするので想像よりも鋭い言葉選びとなるときがあるのだ。

 「雑談配信は普通に行われるものでは?」とおもうリスナーも多いだろうが、にじさんじのなかには「雑談が苦手」「ゲーム中に会話しているだけで足りてると思っている」として、ハッキリとした枠を取らないメンバーも多く、特にそれはFPSなどを好むコアゲーマー気質なタイプにみられがちだ。

 そう思うと、全配信の約6分の1に当たる配信で雑談をしている獅子堂は“ゲーマー寄りな配信者”の中でも「自由気ままにしゃべっていたい」欲が強いともいえるし、そこにはおしゃべり好きな女性らしさすらも感じられるはずだ。

「もう略語の話やめようよ? AFKしか知らないよ……ALT+F4とか……『獅子堂はBKAだもんね』? おい、てめぇどういうことだ?」(リスナーからのコメントとそれに対する返答)
「サラ先輩、頭よさそうな人が好きなんだ。サラ先輩がバカだから?」(先輩である星川サラとの初コラボ配信での一言)
「だって今日はあれでしょ、つっ立ってるだけでしょ?」(同僚・石神との「モンハン」コラボ配信の開始直後の一言)
「女の子に夢はみちゃいけないよ」(『VALORANT』のマッチ中にトイレから爆速で戻ってきたことに関して)
「にじさんじでぼっちなことあるんだ」(『スプラトゥーン3』のコラボ配信中に「ぼっちに優しいゲームだ」という言葉に笑いながら返した言葉)

【 昼雑 】こんな時間に当たり前に起きてることは珍しい。【にじさんじ/獅子堂あかり】
【Splatoon3】先輩方と同期とスプラ🦑コラボっ!!【にじさんじ/獅子堂あかり】

 その刺々しい言葉は、彼女の声色や口調から考えられないくらいの温度感とギャップがあり、突如飛び出すと驚かれることがしばしばある。もちろん仲の良いメンバーや先輩、友人ら、なによりリスナーとの会話の中で発せられることが多く、気心が知れているからこそ「この言葉を当てても大丈夫だろう」と判断しているような、そんな他人への信頼や想像が伝わってくる。

 Idios内でもストリーマーやゲーム配信に力を注いでいる獅子堂、無邪気な遊び心とともに会話を楽しみながら、気取ることなくナチュラルな自分自身をみせていくスタンスは、今後も大きくブレることなくみられそうだ。より多くのストリーマーやVTuberとの交流が今後も生まれていくなかで、獅子堂はどのような言動をみせていくだろうか。

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