マイナンバーカード活用の『ひなフェス 2025』を見た  転売防止&入場の効率化は成果としてあらわれたか?

マイナンバーカード活用『ひなフェス』レポート

 『ひなフェス 2025』は2日間、計4公演で約2万2千人が来場。そのうち13%がマイナンバーカードを活用した特典付きチケット先行抽選受付から、チケットを購入していると西口氏は説明する。特典として「Hello! Projectデジタルコレクション限定カード」が配布されている。紙チケットに愛着があるファンに向けて、今後は半券をデジタル化するなど、要望に応えられるかたちで考えていきたいと示していた。

アンジュルム

 同時に計4公演でおよそ300枚近くのチケットが、二次販売サイトにて高額転売されていることを確認しており、もっとも高額なもので7万円(正規価格は9600円)で出品されていたという。このことに「観たい人が適切な価格で観られないということが1番大きな問題だと思っています」と怒りを露わにしながら、今回の顔認証を導入した理由としている。

 改めてだが、今回の不正転売防止のポイントとして、マイナンバーカード認証によってIDのユニーク性を担保し、複数アカウントによる複数申し込み・購入を不可能にしており、さらに会場での顔認証で転売購入者の入場を不可にしている、大きく2つのポイントがある。 伊藤氏は、システムの仕組みとして紙チケットよりもスムーズに入場できる点、マイナンバーと連携することによって複数アカウントからの申し込みを完全に止めることができたと話す。たとえば、東京ドーム規模の会場で身分証の確認をすることになれば、それだけで100人以上のスタッフを追加で用意しなければならなくなるが、そのコストを抑えながら、転売を防止し、さらにスピーディーな入場も行えると自信を持って今回のチケットシステムをアピールする。小田さくらのバースデーイベントでもトラブルは一切なく、「本当にスタッフが楽です……(笑)」と冗談混じりに話していた。

 今後の展望として、西口氏は今回の実証実験の結果、データを元にしながらチケットのリセールサイト、グッズ購入に対しても「検証しながら進められるところは進めていきたい」と意欲を示していた。

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