2025年要注目のペットガジェットは「ドライヤーハウス」? 日本最大のペット総合イベント『インターペット』レポート

2025年4月3日から6日にかけて、東京ビッグサイトにて開催された『インターペット2025』。本イベントは、「ペットとのより良いライフスタイル」を提案する日本最大級の国際ペット産業見本市となっている。第14回となる今年の『インターペット2025』は950社以上が出展し、過去最大規模での開催となった。
今回は、週末に初めてワンちゃんをお迎えをする筆者が『インターペット2025』に行ってみることに。会場の雰囲気をお届けすると同時に、最新の“ペットテック”商品も紹介していく。
最新のペットハウスはテクノロジーによってハイテク化?
筆者は大の犬好きなためワクワクしながら会場に向かったのだが、予想以上の人数と動物(主にワンちゃん)が来場しており、かなり圧倒された。これは筆者の体感だが、来場者の半数以上が家族であるペットを連れて来ており、なかには普段お目にかかれないような大型犬や珍しい犬種も会場を歩いていている。お客さん同士でも「可愛いですね〜!」と交流している様子もあり、商品を見に来る以外に“コミュニケーションの場”にもなっているようだ。
『インターペット2025』では、犬、猫、魚などさまざまな動物の商品が展示されている。ペット同伴で会場を回ることも可能なのだが、人も多く、通路によってはかなりギュウギュウのなかすれ違う場所もあるので、もしペットを連れていくようなら事前にそのあたりを確認しておいた方がいいかもしれない。
実際に家族と一緒に会場に訪れているのは、ワンちゃんがほとんどだった。犬好きの筆者にとっては楽園のような空間だったのだが、これだけの数のワンちゃんがいるにもかかわらずトラブルが起こっている様子もとくになく、飼い主のしつけが行き届いてることがわかる。筆者にとってはベテランの飼い主が集う場所でもあった。
会場はかなり広く、8つのホールで構成されている。メインはやはり「フード・おやつ」のカテゴリーなのだが、今回注目したいのは、2025年から新設された「ペットテック」「ペット防災」カテゴリーだ。
さっそく「ペットテック」のカテゴリーを見ていくことに。筆者が今回1番強く感じたのは、「ドライヤーハウス」がかなり注目されているということだ。「ペットテック」のカテゴリーでは26店舗が出店していたのだが、「ドライヤーハウス」を展示している店舗がかなり多かったように感じる。
「ドライヤーハウス」とは、ボックス型の機器のなかで風が吹き、濡れたペットを乾かすことができるアイテム。こちらの商品は、PetSnowyの『ペットドライヤーハウス』だ。ボックスの側面には「なでなで窓」が取り付けられており、ボックス内の状態を確認しながら、ペットをリラックスさせることもできる。
これだけいろんな店舗が「ドライヤーハウス」を販売しているということは、それだけ需要があるということなのだろう。実際、ペットを乾かす際は、ドライヤーが怖くて逃げ回ってしまったり、抜け毛が散らかってしまったり、長毛の子は時間がかかったり……と、大変な部分が多々ある。さらに多頭飼いをしているとなると、乾かすだけでも飼い主にとってはなかなかの労力がかかる作業だ。
そして、ペットはお風呂や雨の日のお散歩など、体が濡れる場面も意外と多い。そんな需要に応えるために、開発を手がけた店舗が増えたのかもしれない。
こちらはhomerunPETの『Drybo Plus(ドライボ・プラス)』というドライヤーハウスだ。本商品は、室温から40度まで温度設定が可能。風圧も4段階調整することができる。スタッフの方いわく、短毛の子であれば20分程度で乾くようだ。床からも風が噴き出てくるので、お腹や足回りも楽に乾かすことができる。
また、これはどのドライヤーハウスにも言えることだが、乾かすとき以外は、スイッチを切れば普通にペットハウスとして使用することもできる。
本商品は、奥の壁についているフィルターに抜け毛がピタッと吸い付くようになっている。換毛期に入った子を乾かすときなどには、1箇所に抜け毛が集まってくれると、かなりお掃除がしやすくありがたいのではないだろうか。
ちなみにhomerunPETは中国発の会社なのだが、ペットテックカテゴリー全体を通してみても、中国からの出店がとても多かったように感じる。急成長している中国のペット市場の波を感じた瞬間でもあった。
こちらの商品は、中国初の会社PETKITから販売されている『スマートドライボックス』だ。ボックスのなかにはセンサーが設置されており、温度をモニタリングしてくれる仕様となっている。風圧は3段階あり、アプリでモードを管理することができる。
そしてネコちゃんに対しては、全自動トイレがかなり多かったように感じる。こちらはWooHuloo(ウフルー)というブランドの『スマート猫用トイレ - ピンク』だ。まずこの可愛らしいデザインが会場で目を引いた。
ネコちゃんのくつろぎスペースの横に猫砂があり、天窓から覗くことができる。スイッチを押すと猫砂部分が回転し、汚れた猫砂が下のトレイに落ちるようになっている。横には消臭ノズルがついており、そこから消臭液のミストが噴射される仕組みになっているので、臭い対策もバッチリだ。

































