リンダカラー∞ Denが語る「ラジオパーソナリティ抜擢」の裏側 『サクラバシ919』は“クズとカリスマ”集団に
人生のテーマは、“人の人生を狂わせる”
ーーこれまで、ラジオというものにどのような距離感で接してきましたか?
Den:正直、ラジオをそこまで聴いたことがなかったんですよね。芸人になってから、事務所の先輩のハライチさんのラジオを聴いたくらいで。なので、聴いた数よりも出た数の方が多いかもです。
ーーまさにカリスマですね……! 昨年、『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(TBSラジオ)に出演されていたとき、「なんだこの面白い人は!」と思ったんですけど、ご自身のなかで「俺、ラジオ向いてるかも」と感じたことってなかったんですか?
Den:正直、なかったんですよね。ただ、コロナ禍のときに毎日のようにインスタライブをやっていて、長いと2時間くらいかな? ずっと1人で話していたんです。そのときに、「意外と自分ってしゃべるのが好きなのかも?」と思いました。
ーー声も素敵ですもんね。
Den:声に関しては、お褒めの言葉をいただくことが多いです。「声がいいからラジオやってほしい!」というDMが届いたり。ただ、これも実感したことはないですね。『サクラバシ919』で神尾(晋一郎)さん回のゲストで出させてもらったときも、神尾さんがいい声すぎて、「さすが声優さん!」「ラジオ向いてるわぁ」と思っていたので。自分の声がいいとか、思ってくれる人がいるなんて……という感じです。
ーーでは、水曜日は「いい声枠」ということで。
Den:うわ、それめっちゃカッコ良いですね! いい声の人ばっか呼んじゃおっかな(笑)。
ーー『サクラバシ919』はローカル番組とは思えないですよね。視聴数も多いですし、都内に住んでいる自分もよく名前を耳にします。
Den:たしかに。自分も、都築さんがやっているのと関係なく、耳にするようになりました。ほかの曜日の方々がどう思っているのかは分からないですけど、パーソナリティ全員が芸人なので、視聴数の差が出たらプライド問題になってくるわけじゃないですか。だから、全力で戦っていきたいですよね。ここに1人でも、タレントさんとかアイドルの方がいたら、気持ち的な余裕も生まれるのかもしれないけど、どうしても横並びになるので。
ーーさらに進化した『サクラバシ919』になりそうですね。
Den:なると思いますよ。いい化学反応が起こせたらいいなと思っています。ある意味、初回がキーになってくるじゃないですか。そこでコケたら、1ヶ月で降板とかなりかねないので(笑)。僕自身、ラジオのパーソナリティは初めてですし、リスナーの方たちと楽しみながら番組を作り上げていけたらいいなと思っています。
ーー番組を通して、やってみたいことはありますか?
Den:僕の人生のテーマは、“人の人生を狂わせる”なんですよ。なので、オードリーさんが東京ドームでイベントをやられたのとか、めちゃくちゃ痺れました! 僕も、いつかでかい場所でイベントをしたいですよね。
ーー具体的にはどのような場所で?
Den:やっぱり、夢はでっかく言っておいた方がいいので、「目指せ、武道館!」で。
ーーリンダカラー∞としての目標はありますか?
Den:それぞれが違う分野で輝けるのがうちの強みだと思っています。コンビって、どこかニコイチみたいになりがちなんですけど、トリオの場合は個の力を集結させている団体……って感じの見られ方をするじゃないですか。
昨年は、僕がフロントマンとして前に出ていたので、今年はたいこーとりなぴっぴが新しい一面を見せる年になってくると思います。なので、一つひとつのお仕事と丁寧に向き合っていこうという話はしていますね。
ーーDenさん個人としては?
Den:最初は、「新しいおもちゃが来た!」という感じで、何をやってもウケるわけですよ。いろんな先輩たちが遊んでくれるから。なので、今年から本格的な勝負が始まることになると思います。芸人としての力が試されるというか。そう考えると、ラジオで日々の葛藤とかもリアルタイムで共有できるのはすごくいいですよね。たとえば、情報バラエティのトークのなかでも、小さな戦いがめちゃくちゃ起きてるんですよ。
ーーそう考えたら、『サクラバシ919』は羽を休める場所になりそう……?
Den:たしかに! ラジオでも戦おうとしていたけれど、日々の戦いの癒しの場にするのもいいかもなぁ。ボロボロになって『サクラバシ919』に帰ってきたときに、みんなが「大丈夫だよ」「もう一度、立ち上がって戦って来てくれよ!」と言ってくれるような。
ーー裏話ができるのも、ラジオのいいところですよね。
Den:はい。今まであえて自分を開示してこなかったんです。なので、本当にいいタイミングでこのお話をいただけて。もう、全力で開示していきたいと思います(笑)。