人気YouTuberに現役アナウンサー、元AKB48に元バチェラー出演者が勢ぞろい……“恋リアの総本山”『ラブパワーキングダム』を観るべき理由

そもそもこれは“恋愛”なのか? 勝ち進むには言葉の“信憑性”が重要な鍵に
ここまでを読んで、もしかするとこう考えた読者もいるのではーーモテを競って騙し合うって、いくら“恋リア”といえど、それはもう“恋愛”とは言えないんじゃない?、と。
これについては、筆者も3話までしか確認できていないため、正直なところ確信を持って言えない。が、ゲームに勝ち進むには、誰かを好きになるのがマストだという風向きが回を増すごとに強くなっている。実際に同話では、“とある男子”があかねに惚れ込み、一途に本命アピールをする場面があったほか、“戦略的な賢さ”と“恋する気持ち”のどちらに重点を置くべきかにスポットを当てられる展開もあった。
戦略的な賢さでいえば、“私、あなたに投票したよ”と、長く生き残りそうなメンバーの懐に入ること。対して恋する気持ちなら、メンバーの“める”による「勝ち進むには、ちゃんと恋愛した方がいい」「恋愛ってさ(振る舞いに)差がつくじゃん。興味ある人とない人の。そうやって人間らしいところを出していった方が信ぴょう性がある」との言葉が印象深い。ネタバレを避けるため名前こそ控えるが、ここでは前者の考えを持ったメンバーが早々に脱落をした。とはいえ、ひとりに没頭しすぎるのも、相手が脱落したら共倒れ。しかしながら、あまり複数人によい顔をしすぎるのも“ウソっぽい”と拒まれる。塩梅が非常に難しい。
『ラブキン』が伝えるメッセージとは 圧倒的なエンタメ力の“絶対王政”
ここまでを総括して、結果的に“モテる”とはなんなのか? そもそも、それに価値があるのか? そして繰り返しにはなるが『ラブキン』で描かれるのは騙し合いではなく、あくまで“恋愛”なのか?
もしかすると本番組には、形骸化した“モテ”や“恋愛”をある種、皮肉的に捉えて、その言葉を再定義する意味合いすら持っているのかもしれない……が、そうした視点はおそらく“恋リアフリーク”たちのもの。こうしたジャンルに馴染みない一見視聴者に伝えたいのは、そもそもトルコまではるばるやって来たにも関わらず、“モテないから”という普通に考えればおかしな理由で強制帰国を余儀なくされる美男美女を毎週のように観られる番組なんて、字面を眺めるだけでもめちゃめちゃ笑えてこないだろうか。これは件のインタビューで、あかねが教えてくれた楽しみ方である。『ラブキン』は痛快に笑える番組でもあるのだ。
もとより、“恋リアの総本山”と高い評価を受ける番組なのだから、圧倒的なエンタメが詰め込まれているのは言わずもがな。メンバー、企画、映像力……どれかひとつでも間違いなく心に引っかかり、読者各位の興味を惹きまくる……『ラブキン』が敷く“絶対王政”に、もう誰も逆らえない。
























