モテ姉御と半年ぶりの再会…緊張の接近戦 『今日好き 卒業編2025 in シンガポール』2話

じゅま×じゅり、旅のコンセプトは“ラフ”? “再会2ショット”は妙に肩透かしな展開に
この旅のメインイベントのひとつが、いよいよ現実のものにーーじゅま(坂本ジェルー寿真)×じゅり(榊原樹里)の“じゅまじゅり”コンビによる、約半年ぶりの“再会2ショット”である。この後の話からわかった通り、じゅりが経験してきた3回の旅を、旅から離れた画面越しで見守ってきたという、じゅま。彼女の心境の変化、さらにはほか男子から加速的にモテを重ねる姿を見て、彼女の存在が恋愛的な意味で気になったのか、と予想していたのだが……結果、じゅりはこの時間を終えて「どういう意図の2ショットだったのか、あんまり理解できてなくて」「どういう感情なんですかね」と、肩透かしをくらってしまったようだ。
というのも序盤、じゅまから出てくるのは「どう?」「順調っすか?」と、いまいち具体性に乏しい投げかけばかり。じゅりのように優しい人間でなければ、“なにが!?”と主語・目的語不足を強く指摘されることだろう。ただ、これが彼の狙っていた「ラフに」接するということなのか(この「ラフに」も本当にこのまま発されていた。たった3文字……)。ほぼ唯一の長文で伝えられたのは「お互い、泣かないで旅を終えようぜ」「あんなに泣いて、応援されてる子が成立しないで終わるのはおかしいから」。その言葉にじゅりも気持ちのモヤモヤが晴れたようで「(じゅまからも)ご相談待ってます」と返すのだった。
あくまで筆者の想像だが、前述の通り「どう?」「順調っすか?」など、あえて軽い言葉で距離感を縮めようとして失敗するのは、好きな女の子を前にした“男子あるある”。中高生男子によく見られる、いわゆる“だるくね?”とやや雑に振る舞うのと同じようなノリである。この傾向は自身が意識する女子の前であればあるほど強くなり、同時にじゅまのように発する言葉も単語レベルまで短く、具体性も乏しくなりがちだ。なぜなら、長文や内容を考える余裕がないほど、脳のメモリを“緊張”の2文字が逼迫させてしまうから。その証拠といえるのか、じゅまの方が比較的、じゅりと目を合わせていなかった点も付け加えておこう。
とはいえ繰り返しだが、上記はあくまで筆者の想像。じゅりは冒頭に記した通りで、この2ショットの意図をいまいち掴めず。お互いの間にあった気まずい空気を払拭してくれようとしたのだろう、と解釈していた。また、じゅまも一旦はじゅりではなく、その(平松想乃)を意識して行動に移したいとのこと。じゅりの予想通り、本当に彼女を意識しておらず、「コンセプト、ラフね」という、お互いの4日間のテーマを提示したかっただけなのかもしれない。ただ本音を言えば、もう少しだけ意味のある流れで、思い出だった緊張ほぐしの“ほっぺたぺちん”を見たかったのも事実ではある。























