にじさんじ・ホロライブ・ぶいすぽっ!の5名が集合 “夢のユニット”への期待とそれぞれの関係性
得意な「動画コンテンツ」でプロジェクトをけん引する尾丸ポルカに期待
いちど「配信」というスタイルから視点を移し、「動画」というスタイルへと視点を移してみよう。こちらではこれまでとは逆に、尾丸ポルカが特大のインパクトを発している。
彼女の動画コンテンツといえば、なんといっても『ポルカの伝説』が有名だろう。尾丸がさまざまな企画に挑戦していく内容のオリジナル番組となっており、2021年4月22日からスタートして毎週木曜日夜7時に定期投稿される人気の動画シリーズである。
ホロライブのメンバーや外部のタレントを招いた企画はもとより、「本人直筆の黒歴史漫画を朗読する」「占い師を招いての占い企画」「足つぼマッサージを受けてみる回」「キャンプ場に行って思いっきり楽しむ回」など多彩な企画を展開しており、これまでに投稿した本数はなんと160本を超えている。
構成作家による脚本にテレビ番組のようなテロップなど、そのクオリティはまさにテレビ番組レベル。初回放送当時、新人スタッフ・井筒が会話相手として出てきたが、彼女も現在ではすっかり演者として成長し、準レギュラーのような立ち位置となっている。そのため、この番組をよく視聴しているファンのなかでは「ホロライブスタッフといえば井筒」というイメージを持つ方も少なくないだろう。
3年以上に渡っての継続的なスタジオ収録・動画投稿を続けてきたことによって、ホロライブのなかでは「番組企画といえばポルカ」というイメージが十分に広まっているし、それはファンにとっても同じところだろう。
「動画」といえば、もちろん歌動画を忘れてはいけない。夏色・尾丸はいわずもがなオリジナル楽曲を多数リリースしており、天宮・橘・アルスもそれぞれ歌ってみた・カバー動画を積極的に投稿している。また夏色・尾丸・天宮の3人はにじさんじ・ホロライブそれぞれの大型フェスに、3Dビジュアルでのステージ出演もしている。
特に夏色まつりに関しては事務所主導のイベントではなく、配信上での3Dライブ・スタジオ配信もかなり多く、2020年以降は毎年のように3Dライブを開催し、自身の歌と踊りをリスナーに届けてきた。
逆にこうした3Dビジュアル・モデルを使った配信やイベント出演から、一番縁遠いのが橘ひなのである。5人のなかでもデビューしたのが一番遅かったこともあり、3Dが実装されたのは2023年6月9日とかなり最近のこと。また普段からゲーム配信をメインとしているため、3Dを使った収録や配信をする機会があまりないのだ。
今年に入ると自身の3Dライブだけではなく、ホロライブに所属する友人・常闇トワの3Dライブに出演。その際には緊張も相まってか、曲終わりに「どうだった?」と振られた橘は「マジで疲れた!」とお疲れな姿を見せていたのだった。