自然なサウンドでノイズキャンセリングも抜群 「BANG & OLUFSEN」100周年を記念するワイヤレスヘッドホンが魅力的すぎる!

B&O 100周年記念ワイヤレスヘッドホン

 デンマーク発のオーディオブランド「BANG&OLUFSEN(B&O)」から、ワイヤレスヘッドホン『BEOPLAY H100』が発表された。95周年モデルの『BEOPLAY H95』から4年の年月を経て登場したフラッグシップモデルとなる。

本体仕上げは3色を準備。写真左が「Hourglass Sand」で、右は限定カラーの「Sunset Apricot」。

カラーリングや装着面でも更にブラッシュアップ

 本体色は「Infinite Black」、「Hourglass Sand」、「Sunset Apricot(限定色)」をラインナップ。9月3日から同社のネットショップで発売を開始しており、店頭には今月中に展示される予定だ。

 B&Oは来年2025年に誕生100周年を迎える。『BEOPLAY H100』はそれに向け、新しいモジュール構造、高音質、優れたノイズキャンセリング機能、美しいデザインなど、全ての部分で改良が加えられた最新モデルだという。

B&O
本体はアルミニウムとチタンで構成され、ヘッドバンドやイヤークッションにはラム革や牛革などが用いられている。

 インナーヘッドバンドやイヤークッションには磁石による着脱式を採用し、ユーザが簡単に交換できるようになっている。インナーヘッドバンドは裏側に樹脂製のパーツが用いられ、適度な反発と柔らかさを備えた。イヤークッションは、装着した時の触感に配慮してラム革を採用する。

B&O
イヤークッションはマグネットによる着脱式で、内側のL/Rという表示は音の透過に配慮して刺繍が用いられた。

 また、長く使える製品を目指しているため、バッテリー、ガラス面、ドライバー、回路基板などの主要部品が簡単に交換できるように設計されている。なお「BEOPLAY H100」は3年保証付きで、さらに延長保証プログラムのBeocareに加入すると5年保証に延長も可能だ。

機能面でもB&Oらしい本格仕様が満載

 高品位なサウンドを実現するために、アクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)機能もブラッシュアップされている。左右各5個(1個は通話用)、合計10個のマイクを内蔵し、これらで拾った音を元にノイズを打ち消すことで、どんな環境でも明瞭なサウンドとダイナミックなパフォーマンスを実現してくれる。ANCの効果は、左ヘッドホンのダイヤルを回すことで簡単に調整可能だ(右ヘッドホンのダイヤルは音量調整用)。

B&O
右側ヘッドホンにはUSB-Cポートを備え、ここから充電やハイレゾファイルの再生ができる。

 『BEOPLAY H100』には96kHz/24ビット対応のD/Aコンバーターも内蔵され、携帯オーディオプレーヤーやPCとUBSケーブルでつなぐことで、ハイレゾサウンドを楽しむことができる。Bluetoothコーデックは発売時点ではSBCとAACまでの対応だが、2025年に予定されているアップデートでLDACコーデックも使えるようになるとのことだ。

 また、B&Oのヘッドホンとして初めて空間オーディオの再生にも対応し、Amazon MusicやApple Musicなどで採用されているDolby Atmosの配信が楽しめるようになった。ヘッドトラッキング機能も備えているので、頭の動きに合わせて違和感のない空間オーディオを再生してくれる。

 その他にも、イヤーカップを装着するだけで自動的に電源をオン/オフしてくれるので、電源を切り忘れるといったこともないだろう。ドライバーユニットは40mmチタン振動板で、これは『BEOPLAY H95』と同じだ。

B&O
発表会では韓国出身のサックス奏者、作曲家、プロデューサーのKim Oki氏によるライブ演奏も行われ、その後ライブ音源を『BEOPLAY H100』で試聴することができた。

 開催された発表会では、サックス奏者のKim Oki氏によるライブ演奏が行われ、そこで録音した音源を、隣室で『BEOPLAY H100』を使って試聴するというデモが行われた。

 実際に『BEOPLAY H100』を装着してみると、左右の側圧もちょうどよく、すんなりと音楽の世界に浸ることができた。そのサウンドも高音や低音の強調感がなく、ライブの印象がそのまま再現されている。ボリュームを抑えてもその印象は変わらず、とても自然な音だと感じた。

B&O
『BEOPLAYH100』のパーツも展示されていた。ヘッドバンドはフレーム部とインナー部の二重構造で、インナーヘッドバンドはマグネットで固定する。

 ここまではANCを抑え目にしていたので、屋外に出てその効果を確認してみた。噴水や風の音といった外来ノイズが気にならない程度まで効果を上げても、ライブの雰囲気に大きな変化はなく、ベースなどの楽器の音も自然だ。これなら屋内、屋外関係なく、ANCオンのままでいい音を楽しむことができるだろう。

B&O
ドライバーには40mmチタン振動板を採用する。バッテリーやDSPチップを左右それぞれに搭載しているのも特長とのこと。

 『BEOPLAY H100』は20万円を超える高級ヘッドホンだが、音質のよさに加え、製品そのものの完成度も高い。5年、10年という長い時間愛用できるヘッドホンとして考えると、非常に魅力的な製品といえるだろう。

商品名:ワイヤレスヘッドホン
型名:『BEOPLAY H100』
価格:22万9900円(税込)

●商品情報

https://www.bang-olufsen.com/ja/jp/headphones

ソニー、“史上最小サイズ”のワイヤレスヘッドホン発売 快適な装着感と高音質を実現

ソニーが9月13日に発売するBluetooth対応の完全ワイヤレスヘッドホン『WF-C510』は、同社史上最小サイズを誇る。内部…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる