コムドット、2年連続の東京ドーム公演で見せた“夢の実現” 突き進む「日本で1番身近なスター」への道
「NEXT DREAM」
そして最後は、クリエイターがステージで夢について宣言する「NEXT DREAM」。最初の宣言をするのは中町綾だ。中町は、『CanCam』(小学館)の専属モデルに就任することを発表。「いままでは憧れていたけど、これから憧れられるモデルになれるように」と語った。
悠馬は11月6日に1st ALBUM『トライ&エラー』をリリースすることを発表。また、アルバムを携えた全国Zeppツアーの開催も公表した。各地ではコムドットのメンバーもゲスト出演する予定となっており、「呼びすぎだろ、いろんなところに!」とメンバーに突っ込まれる姿も見せ、会場を盛り上げた。
やまとは目標であったイベントのチケット完売を達成したことについて「昨年は完売できなかったのが心残りだった。とても満足しています」と振り返った。そして活動については「勢いだけで意気込みだけでYouTubeの世界に飛び込んで、今日ここまできました」と語り、YouTubeは「一生続けていくと思います」と宣言。
「今日はみんなとある約束をして帰りたい。みんながそれぞれの人生から逃げずに向き合うということです。そして僕の夢は、日本で1番身近なスターになることです。最初から才能があったわけじゃないし、俺らって仲良いだけだから。まじこいつらカッケーなって。コムドットだからできてるんだよね、って思って欲しくないんです」と、涙を浮かべながら語った。そして『NO PREAPARE』というコムドット初の2DAYS単独イベントを実施することを発表し、やまとは夢の宣言を締め括った。
最後はばんばんざい・るなと、ESPOIR TRIBE -エスポワール・トライブ-のはんくんが結婚をサプライズ発表。会場は今日1番の驚きと歓声に包まれた。この発表については出演メンバーにも知らされていなかったようで、舞台裏で驚いている様子が各クリエイターのSNSにて発信された。
はんくんは「彼女は僕がどんなにしんどいときも支えてくれて、どんなときも背中を押してくれて、一緒に過ごしてきて、僕には本当にこの人しかいないと心の底から思いました」と語り、るなは「最初はなんとも思わない友達だったんですが、背中を押してくれる心強い存在」と、笑顔に涙を浮かべながら報告した。
10年後も「今年が最高だった」と言われる日を目指して
まさかの報告で幕を閉じた今回のCDF。イベント終了後、コムドットはCDF、そしてこの1年についてこう振り返った。
ーーCDFを終えた心境について教えてください。
ひゅうが:昨年は初ということで今年よりも緊張感があるなか頑張ったと思います。今年はほかのクリエイターも緊張が緩んでいて、そういったステージではあったかな。僕自身もより楽しめたと思います。
あむぎり:僕自身緊張はとくになく、しっかりと個性を出せたと思います。昨年とは違う色を出せた。お客さんもボルテージが高くて、声を出していたように感じます。みんなのおかげで盛り上がれた。楽しかったです!
やまと:「拝啓、俺たちへ」を歌っているときにイヤモニをつけていたのですが、貫通して歓声が入ってきたんです。それがありえなくて、衝撃でした。1番ファンの人の熱量・歓声が届いた瞬間だと思いました。曲を待っててくれたんだなと。披露できたのも大きな思い出になりました。
ゆうた:全員が心を込めて、時間をかけたものをぶつけました。全ステージ泣けるなぁ。みんなが全力でぶつかってる姿が今年は見れたと思います。さすがに2回目という感じがした。
ゆうま:緊張を乗り越えて立たせてもらいました。どれだけ今日を楽しめるか、今日を噛み締められるかということを思っていました。すべてのステージが最高でした。人生の最後、走馬灯のときに出てくるような2回目だったと思います。あと2、3回はやりたいですね。
ーー今年こだわったところや大変だったところはどこですか?
やまと:現地チケット完売ですね。どう告知するかなど、1番早く計画に入っていたと思います。販売してみないとわからないので、やれること全部やろうと。無事に悲願を達成できたのでよかったです。プロデューサーの仕事は5月までやっていて、メンバーが演目の練習に入るタイミングで忙しさがうまくスイッチして、YouTubeなどもしながら準備していました。メンバーがみんな自分の演目と向き合っていて、その努力がわかるからこそ重厚感のあるステージでした。僕も見ていて楽しかった。かっこよかったと思います。とにかくメンバーの練習が大変でしたね。それに比べたら僕の大変さなんて全然だなと。本番の緊張感も伝わってきた。よくこの半年間向き合ってきたと思います。
ーーひゅうがさんはMCや殺陣に挑戦して、どうでしたか?
ひゅうが:4か月間YouTubeをやりながら、真剣に演技やアクションを練習していました。殺陣の監督や先生や同じ年の演者さんが本当にいい人たちで、練習しに行くのも楽しいし、部活の気持ちだったから、終わってしまうと寂しいですね。本番は成功させなきゃという気持ちがありましたが、終わったらよかったという気持ちになりました。
やまと:泣いてたよね。
ひゅうが:泣いてはないですけどね、強がるタイプなんで。「俺は最強だ」とあえて周りに言いふらして、最高のステージにできました。あれは涙じゃなくて汗だったね。
ーーあむぎりさんはライブステージを終えてどうでしたか?
あむぎり:昨年はライブステージを裏で見ていて、みんなのことをかっこいいと思っていました。僕もいつかこのステージに出たいなと。それから曲を作って、披露する機会を作ってもらって。今日は自分の力を最大限に発揮できたかなと思います。
ひゅうが:裏で大盛り上がりだったよ。
やまと:MCのときはなんで関西弁?(笑)って思ったけど、でもそれもかっこよかった。
ーーゆうたさんは、ピアノを終えてどうでしたか?
ゆうた:本領を発揮できなかったという心残りはあるんですが、それは自分の感情であって、見てくれた人には全力で真剣に挑戦する姿を見せれたのかなと思います。悔しい気持ちは自分のなかに仕舞い込んで、堂々とやり切ったと言いたいです。
やまと:途中止まっちゃったとこから弾き直す方が難しくない? そこを戻せたのはゆうたらしいなって感じだった。
ゆうた:嬉しいけど、お前だったら1音も弾けてないからな。
やまと:俺のこのフォローに……!
ーーゆうまさんは松本さんとのコラボも見せていただきましたが、どうでしたか?
ゆうま:新たな地元ノリを見せれたのかなと思います。松本は笑顔も素敵だし、歌ってる時間は1ミリも緊張しなかったです。トークは緊張したけど。
やまと:あれは危なかったね。
ゆうま:1年頑張った姿を見せられました。曲を作るなかで、成長したところを見せられました。
ーー「宵花火」では、ばんばんざいともコラボしましたね。
ゆうま:高いところが出るか不安だったんですけど、練習してきてよかったです。お風呂で練習していたんですよ。
ゆうた:事務所でも練習してたね。
ゆうま:一緒に作り上げていって、会場が一体になりました。
ーーみなさんにメッセージをお願いします。
やまと:画面の向こうのみんなにとって、このイベントを自分の人生に向き合うきっかけにしてほしいと思います。「コムドットが頑張ってるから頑張ろう」「逃げたことに向き合ってみよう」と思ってくれたら嬉しいです。僕たちはみんなの人生がプラスに向かっていくために活動してきたので。今日を何かしらのアクションにつなげてもらって、そういう日をまた作れるように頑張っていきたいと思います。
ーー来年も開催する予定はありますか?
やまと:ほかのクリエイターが出演してくれないと成り立たないイベントなので。みんな有名になると、独立していくじゃないですか。そんないまだからこそ集まって、大きなことやろうぜっていう空間は作り続けたいですね。パワーアップした状態で盛り上がっていきたいです。
ーー回を重ねるごとに、前年を超えるプレッシャーはありますか?
やまと:現時点で出せるものは全部出すという考えでいます。現時点で持ってるものを8割しか出さないのであれば、次は来ないんです。100%でやって次どうするか考えるのが面白い。僕たちはクリエイターなので。それも含めて楽しさ、面白さだと思います。10年後も今年が最高だったと言われて、本物だと思いますね。夏といえばCDFと言われるようになったら嬉しいです。「チケット取れないじゃん!」と言われるようになったらいいですね。
ーー熱量が高いファンを獲得できる理由について、教えてください。
やまと:見てくれる人との“近さ”がキーワードだと思います。YouTubeは無料で見れるから、誰でも触れられます。お金がかかってしまうと、一歩乗り越えなければいけない壁や距離感があると思うのですが、それがないので近い。言葉や感情がリアルに伝わるんです。動画で見ている人たちが、イベントでかっこいい姿で目の前に現れると、その振り幅が生まれると思います。それってYouTubeクリエイターだけの特徴というか。それをコンテンツにしているかどうかだと思います。
有名になると寂しいと言われるんですが、僕たちも緊張しましたし、しこたま練習をしたり、今日成功するために人間らしく向き合ってきました。そういう部分を、自分たちを実例として出すことが大事だと思っています。人生初挑戦のピアノ演奏や殺陣もそうですが、こいつらはやってるんだということを行動で見せたかったんです。
約4時間に及ぶイベントを成功させたコムドット。昨年の初開催とはまた違った空気感を体感し、クリエイター全体の成長を感じた。テーマである「夢の実現」「夢の宣言」も、さまざまな角度から来場者に伝えてくれた。
YouTubeクリエイターの大きな共通点は、最初はみんな「何者でもなかった」というところだろう。そんな彼ら・彼女らが努力を重ね、大きなステージに立ち、自分の手で夢を叶えるからこそ、視聴者も自分ごとのようにその姿に背中を押される。「有名人だから」と自分と切り離して眺めるのではなく、「俺らにもできたんだから君にもできる」と、一歩を踏み出すきっかけになったのではないだろうか。
果たして来年はどんな1日を見せてくれるのか。“日本で1番身近なスター”たちが見せてくれる景色を心待ちにしたい。
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