『ポケカ』リザードン、幻の“テストプレイ用カード”が見つかる 希少品が海外オークションに多数登場
『ポケモンカードゲーム(通称:ポケカ)』で有名なカードといえば、初期に印刷されたリザードン。過去には5億近い値段で取引されたこともある初版のリザードンが有名だが、それよりも古い“幻のテストプレイ用カード”が海外オークション「ヘリテージ・オークションズ」に登場している。また、同オークションにはほかにも多数の希少なアイテムが出品されている。
リザードンの日本ベータ版テストプレイ用カード
今回出品される本カードは、『ポケモンカードゲーム』のテストプレイ用カードとされる1枚。本オークションでは「リザードン」の他に「カメックス」と「フシギバナ」の3枚が出品されている。
ヘリテージ・オークションズのトレーディング・カード・ゲーム部門 ヘスス・ガルシア氏によれば「本テストプレイ用カードは初期に販売されたベースセットと同じ要素はありつつも、イラストが異なります。ベースセット版には有田満弘氏によるイラストが使用されており、テストプレイ版では杉森建氏によるイラストが描かれています。また、その杉森氏の名前の綴りが間違って印刷されているため、かなり希少性が高いカード」と述べている。
通常、こうしたテストプレイ用カードは市場に出回ることが無いため、非常に希少な一品だ。
『マジック:ザ・ギャザリング』と『ポケカ』が同じシートに印刷?
『ポケカ』ははじめに日本で発売され、後にアメリカを始めとした海外でも販売が開始された。その際のテストプリントシートも出品されている。ユニークなのは、『マジック:ザ・ギャザリング』と『ポケカ』が同じシートに印刷されていること。
これはアメリカでのポケモンカードの販売権を獲得するために、印刷されたシートで、『マジック:ザ・ギャザリング』を制作しているウィザーズ・オブ・ザ・コースト社員が印刷したものなのだそう。1998年当時、同社はポケモンのロゴを印刷する権利を持っていなかったため、『マジック:ザ・ギャザリング』の用紙を使いながら、裏を白紙のままテスト印刷をしたそうだ。
今年5月におこなわれたオークションでは『マジック:ザ・ギャザリング』の裏面を使用した『ポケカ』のカメックスが印刷されたアンカットシートが375,000ドル(約5,500万円)で落札されているとのことで、今回のシートにも注目が集まる。
ほかにも、遊戯王カードの中でもレアなカードである、『青眼の白龍/ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン』が印刷されている『遊☆戯☆王 EX-R スターターボックス』のアンカットシートや株式会社ぴえろによる、アニメ『BLEACH』の原画など、激レアなアイテムが多数出品される同オークション。マニア垂涎のアイテムが多数出品されるということで、興味があればぜひチェックしてみてほしい。
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