VTuber・ヘアピンまみれが初心者にすすめたい動画編集ソフト “優しい”と評価する『Filmora』の魅力とは

VTuberに聞く“動画編集”の苦労

「ビブラスラップ」の動画が大きな話題に VTuberとしての実感が湧いた「銀の盾」

——ヘアピンまみれさんといえば、ビブラスラップの動画が印象的です。大きな話題になったときはどのような心境でしたか?

ヘアピンまみれ:まず一つは、皆さんからたくさんの反応をもらえたのがすごくうれしかったです。みんな素直なコメントをいっぱいくれて、本当にこの世はいい人ばっかなんだなって思いました。

 逆に、再生数が増えたり、チャンネル登録者数が増えていることに関しては逆に実感がわかなくて。これを足掛かりに次はあれをしてやろう、これをしてやろうとかは全くなく、ただ「数字がすごい増えてる!」みたいな(笑)。

——ちょうど先日銀の盾が届いていらっしゃいましたが、そのタイミングではいかがでしょう。「YouTuberになったんだ」という実感が湧いたりしそうですが。

ヘアピンまみれ:あ、それはありますね! 収益化できたときもうれしかったですけど、直近だと「銀の盾」が届いたときはめちゃめちゃうれしかったです。あれって、もちろんYouTuberしか持ってないので「うわっ! 自分、YouTuberじゃん!」って、一気に(笑)。

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——それ以降はいかがでしょう?

ヘアピンまみれ:少し「ビブラスラップ」の反響が落ち着いてきたところですね。ただ、やっぱりあれが本当に大爆発してくれたので、大きかったです。カンブリア大爆発みたいな(笑)。急にいっぱいいろんなことが盛り上がってくれたので。

——まさに今の「カンブリア」というワードで思い出したんですが、動画の内容やXの投稿を拝見していても、いろんなものに対する知識をお持ちですよね。

ヘアピンまみれ:昔から勉強が大好きなんです。でも、勉強が得意というよりかは、知識を頭に入れるのが好きという方が近いかな? そうやって知識を得たくて、何かについて調べているうちに、「あ、これ動画にならないかな」ってネタを思いつくこともあります。暇なときはいつもWikipediaなんかを読んでいますし、図鑑とかも昔から大好きで。動画だと重しとか、なにかを挟むためにしか使ってないんですけど、ちゃんと全部読んでますからね(笑)。

 それこそ、「パピルス」という古代の紙を作った動画があるんですが、あれはYouTubeを見ていて、「パピルスの作り方」の動画を発見して「おもしろいなー。あれ、これもしかして自分でもできるのでは?」から動画投稿に至っているので。

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——知識欲を満たしていたら自然と動画のネタが出来上がると。なにかを作るという意味では、動画もそのひとつですよね。もともと動画編集の知識もあったんですか?

ヘアピンまみれ:ほぼなかったです。それこそ、YouTubeに動画を投稿するために動画編集を始めたという状況でした。だから、最初の方の動画なんてひどいもので、今見返すと……(笑)。まあ、これも成長だと思いながらやっています。

——動画編集の際はどんな機能をよく使いますか?

ヘアピンまみれ:私の場合、動画を作るときは大体3つの工程に分かれていて、まずカット作業をして、その次にテロップ。あとは音系、BGMとかSEを乗せていくという感じですね。

——動画編集を始めて間もないころに苦労したことはなんでしょう。

ヘアピンまみれ:沢山ありますね。カットとかって、センスみたいなところあるじゃないですか。だから、それがまだ養われてないときって、よくわかんないままやっていて。

 やっぱり、いっぱいYouTuberの動画見てきたし、自分でも編集うまくできるだろうと思っていても、意外とできないんですよね。今でも別にできてる自覚はないですけれど、始めた頃よりは間違いなく成長しているとは思います。

 あと、これはもうVTuberという特性上なんですけども、VTuberってただ撮っただけじゃないじゃないですか。自分のモデルと実写の背景を合成したり、色々やらなきゃいけないんですよ。ちょっとテーブルを前に置いたり、背景を切り取ったり……いわゆるグリーンバックを使ったクロマキー合成など、普通の「カット・テロップ・音」以外のこともしないといけないので。最初はいろいろやり方を調べながら作りましたね。

——一番大変な作業って、どれですか?

ヘアピンまみれ:どうだろう、それぞれ違う大変さがあるので、全部大変です。編集作業が大好きっていうわけではないので、なんか普通に「労働だなあ」と思いながらやってます(笑)。

 これは大変さというよりも、気をつけているところなんですが、テロップにしてもカットにしても、「何が重要で何が重要じゃないか」みたいな情報の取捨選択ですね。自分は分かっているけれど、実際に動画を観てくれる視聴者に伝わるかな、情報が不足していないかな、というのはすごく気にしています。

 過不足なくこのカットしすぎないようにしたり、テロップで注釈・補足を入れたりとかね。そういうところはかなり気を遣っていますね。ただ、それ以外は結構ラフに作っていますよ。白いテロップなどを見ていただくと、わけの分からないことを発言しているのに気が付くと思います(笑)。

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